◆「藤店うどん」【大宮】
◎「肉汁うどん(中)」八八〇円
…週の真ん中もっこり水曜日。
何とか、先週土曜日出勤分の代休を宛がう事が出来、暫しの休息。
今日はと言うと、流石に、厄年で絶命すると思っている僕でも、
先月受診した成人病検診の結果を受け、遂に、高血圧を治療しようと、
近所で専門の病院を探し、予約を入れ、午前中に受診する。
助平心を出し、女医さんの医院を狙って行くも、全員が熟女で…。
挨拶代わりに血圧を測ると、一五六/一〇八と言う高記録。
成人病検診では、一六二/一一八だったので、其の時の看護婦さんの方が、
個人的には好みだったのだろうが、血圧、身体は素直だなと…。
其の後、女医さんの問診を受け、二〇歳前後に高血圧と診断されたと告げると、
腎機能にも異常が有るかもと、小便を排泄させられ、血も採られる。
如何も、血を抜かれるのが駄目で、血管が出難いのも有り、熟女に腕を擦られ、
針を刺され、ドロドロの血を抜かれるも、其の瞬間を見て居られないので、
眉間に皺を寄せ、今にも泣きそうな顔で明後日の方向を見ていると、
通り掛かった熟女看護婦さんが、「私の顔見て頑張って!」と励まして呉れる。
うん…、頑張れないかも…。
眼底の検査も受け、血液検査の結果が何時出るかも教えて貰えず、
薬物を処方され、一体、次回は何時来院すれば良いのか分からない儘に帰宅。
午前中は極めて自堕落に過ごし、正午に食事がてら家を出る。
減塩を勧められたので、初日位はラーメンは回避してみようかな。
と言う事で、先日の「モヤモヤさまぁ~ず2」でも紹介された此方へ急行。
言わずと知れた、武蔵野饂飩、肉汁饂飩で有名、人気の此方。
個人的には「元祖 田舎っぺ」派なので、頻繁には御邪魔しないが、
二〇一一年四月二十三日以来、四年一〇ヶ月振りに訪店するも、
駐車場が満車で数分待たされ、誘導員の働きが悪く、自分で空きに駐車。
店頭の風除室兼待合所には、丸で、何かの災害から逃れて来たかの様に、
人々が犇めき合い、用紙に名前を記入し、順番を待っている。
十五分程待ち、店内に通されて着席すれば、客の数も然る事乍ら、
従業員の数も半端では無く、ザッと見ても十五人は居り、人時売上が気に成る。
其の人数の人件費が賄えると成ると、売上が相当な物だろう。
一時間当たり、七五〇〇〇円の売上は有るだろうか…。
其れは兎も角、前回同様、「肉汁うどん(中)」を発注する。
程無くして、隣には木っ端アベックが着席し、向き合って手なんぞ握っている。
良いか、此処は饂飩を啜る店であって、決してペッティングをする店ではない!
忌々しさに満ち溢れていると、待望の饂飩が運ばれて来る。
嗚呼、矢張り、埼玉県民は此の形の饂飩にホッとしてしまうな。
埼玉県は海が無いと馬鹿にする御仁も居ろうが、海辺じゃ此れは頂けまい。
小麦粉、豚肉、葱、山の物だって良いじゃないか。
饂飩は平たい皿に平然と盛られているが、四〇〇グラム近くは有ろうか。
饂飩一本を箸で手繰り、具沢山のつけ汁にドヴンと浸して啜る。
醤油味で、出汁の効いた濃口のつけ汁の甘辛さが何とも印象的で、
国産の最高級豚肉を使用していると言い、豚肉の旨味も凝縮されている。
地味だが、油揚げも旨さを醸し出しており、コクを生んでいる。
勿論、ざく切りの葱もシャキシャキとして、芯はトロっと蕩けて甘い。
饂飩は、「元祖 田舎っぺ」の様な極太と言う感じよりは一回り細く、
中太麺と言う感じで、熟成させている様で、腰も弾力も中々だ。
噛むと、歯を押し返さんばかりと言う程ではないが、粉の風味も有って旨い。
蕎麦も良いのだが、饂飩も好きだ。
塩分は気に成りつつも、最後はつけ汁を飲み干し、病院に行った意味を失くし、
相変わらず、血圧を上昇させる駄目中年…。