続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん よし丸」【高田馬場】


 …昨日。
  今、休日が一番心が落ち着き、安らぎ、生きている事を実感出来る。
  心身を擦り減らしたり、萎縮したりする事も無いので、本当、楽だ。
  昨朝は吐き気や嘔吐きも無く、心身も軽く、朝から実に健やかだ。
  此の日は二ヶ月振りに、伸び切った頭髪を切り落としに出掛ける。
  十一時半に家を飛び出し、コンクリートジャングルの都内へと出る。
  さて、十四時半の予約を前に、先ずは軽くパイイチとメンラーだ。
  前回、四月一日に御邪魔するも、まさかの臨時休業で振られた此方。
  鶴ヶ島に在った時分は随分と通い、高田馬場に移転後は三回訪店。
  今回はちゃんと営業しており、すんなりと入店出来、ホッと一安心。

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 ◎「ビール」五〇〇円
 …店に入り、先ずは券売機で食券を一通り購入する。
  カウンター席に腰掛け、女店員氏に食券を手渡す。
  先ずは、瓶麦酒、コップを受け取り、手酌で注ぎ、グイッと呷る。
  外は灼ける様な暑さで、高田馬場駅から少し歩いただけで汗が滲む。
  チンカチンカの冷やっこいルービーは、火照った身体を冷却して呉れる。
  程無くして、豪華過ぎる摘みも揃い、何とも嬉しい限りだ。
  切り落とし叉焼、麺麻二本の此の摘みは、一五〇円位取っても良い程だ。

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 ◎「つけチャーシュー」九八〇円
 …麦酒も四分の三を呑んだ、丁度良い頃合いで、つけ麺の御出座しだ。
  鶴ヶ島時代は、ずっと「特つけそば」一本槍だったが、メニューの改廃で、
  「特つけそば」は無くなり、今は「つけめん」と「つけチャーシュー」。
  と成れば、最近は専ら、肉肉しい「つけチャーシュー」に落ち着いている。
  鶴ヶ島時代の後半から、叉焼がバラ肉を巻いた物に変更され、
  其れが実に素晴らしく、其れ以来、此の「ネ申月豕」に御執心だ。
  さて、先ずは、麺の上に配された、大判の叉焼三枚をつけ汁に移し替える。
  然し、塊から切り出されたと同時に、重力に抗う事が出来ずに、
  己の身を持ち堪えられずに、ホロンと崩れる軟らかさは、見た目で十分旨い。
  ホロホロ、トロトロに崩れそうな叉焼と海苔を移し、さあ、啜ろう。
  麺を手繰り、つけ汁にドヴンと浸して啜る。
  今、市井に氾濫して蔓延る「またおま」系のつけ麺とは一線を画す旨さ。
  無化調を謳うプースーは、魚介と豚骨のダブルスープ。
  此方の豚骨スープは、豚の頭のみを使用し、只管、スープと睨めっこで、
  丁寧な灰汁取り作業、火加減、スープの色、匂い、蓋の開閉を調節し、
  豚の頭が砂状、粉状に成る迄、丹念に煮込んで混ぜると言う。
  魚介スープは拳骨をコトコト八時間以上煮込み、此れも火加減の調節を行い、
  魚をぎゅうぎゅうに押し込み、出汁が出たら急冷保存し、
  豚の油に魚の香り付けをし、此の油でプースーに蓋をし、香りと旨味を保つ。
  無化調なので、えげつなさが無く、優しい味わいで、身体に染み込む様だ。
  麺は、店内奥の「栗原製麺室」で打たれる自家製麺
  国産小麦粉を一〇〇パーセントで、特別な粉末梘水を使用し、
  準強力粉と中力粉の配合で、ツルツル、モチモチ感を意識していると言う。
  噛んでみると、密度の濃いと言うか、ミシっと言う食感としなやかさを兼備。
  以前、「ザ!鉄腕!DASH!!」の「世界一うまいラーメンを作れるか」、
  と言う企画の指南役の一つとして登場しただけの事は有る。
  さあ、叉焼だ。
  見ての通りの軟らかさは言う迄も無く、赤身は繊維が毛羽立って見える程で、
  何とも軟らかくて、キュッと噛み締めたくなる食感も残っている。
  外縁の脂身の部位は、トロントロンで、コラーゲンたっぷりで悶絶必至。
  最後はつけ汁をグイッと飲み干し、プリン体、旨味を残らず摂り込む。
  今も、此の動画を観るだけで食べたく成って来る…。