◆「三丁目 にしや食堂」【日進】
…最早、連休なんて不可能な繁忙期、非ブルジョワジーなので、
休める時に休むしか無く、何の予定も立てられず、夏休みなんぞ有り得ない。
もう何年も、夏休みらしい夏休みなんて取っていない。
先週土曜日、今度の日曜日と出勤の為、今日を公休日に充てる。
先週来、風邪っ引きの岡っ引きの様で、咳が止まらず、発作の様な症状で、
喘息の気が有るのか、気管支も苦しく、熟睡も出来ない毎日。
そんな訳で、今朝は五時半過ぎに目が覚めてしまい、其の儘、起き出す。
午前中は極めて自堕落、非生産的に過ごし、怠さも伴って動けない。
正午に近付いても、全く以って身体が怠く、億劫で、動く気力が起こらない。
風邪っ引きなので、大蒜を摂取して、ちったぁ元気に成りたいと、
無性に「ジャンプ」で頂きたいと思うも、春日部迄行く行動力が無く、
行った所で、此の灼熱地獄の中、行列に並ぶのが頗る面倒臭く諦める。
もう、有名店でラーメンを頂く事は不可能だ…。
何とか動き出す勇気を振り絞り、暑気払いも兼ねて、もう呑んでしまおうと。
普段は断酒しているので、休前日か、休日の昼間しか呑めないので。
向かった先は、五月二十四日以来、三ヶ月の御無沙汰の此方へ。
◎「生ビール(中)」五〇〇円
…店に着けば、店内は作業員や月給取りで溢れ返っており、テーブル席は満席で、
空く迄の間、座敷席でと、靴を脱いでヨッコイショーイチ。
女将さんから「キンキンで?」と訊かれ、異論は無いので御願いする。
チンカチンカに冷えた冷やっこいルービーを、仕事中の作業員、
月給取りを尻目に、グイっと一口呷る。
頗る冷えており、喉を大きく開いて、喉チ〇ポ目掛けて流し込む。
何も良い事が無かった今夏。
昼間っから呑んだって罰は当たるまい。
◎「とりもも肉のカリカリ焼き」五五〇円
…摘みはと言うと、最近は専ら、「鶏の唐揚げ」だったが、今回は久々に、
以前は狂った様に毎回頂いていた此れにしてみよう。
此の日の御薦めを記した黒板には、相変わらず、蠱惑的な物が並んでいる。
「きうりとなすと豚肉の青唐味噌炒め」、「ショリショリフライドオニオン
牛すじカレー」、「ストレート中華めん きうりとごましそみそだれ
さて、麦酒を三分の二程度呷った所で、御目当ての此方の御出座し。
二〇一四年六月十三日以来、三年二ヶ月半振りとは、随分と御無沙汰だ…。
早速、箸で摘んで噛り付けば、其の名の通り、カリカリとした軽い食感で、
鶏腿肉の軟らかさと弾力を兼ね備えた肉質も堪能出来る。
特製のテレレに漬け込んであると見え、大蒜のパンチも感じられる。
そして何より、表面の皮目の香ばしさが堪らない。
マヨネーズを塗して頂けば、コクが増し、麦酒との相性も抜群だ。
◎「ホッピーセット」四〇〇円
…麦酒は一杯で止し、勢いが付いて来てしまったので、ピーホツに移行。
もう、気兼ね無くホッピーを呑みに出掛ける事も出来ない身体なので、
こうして休日の昼間に細々と、人目を忍ぶ様にしてでないと呑めない。
焼酎多目のガツンと来る口当たりが、すっかり酒に弱くなった身体に効く。
◎「食べるラー油」
…女将さんが自家製の食べる辣油を出して呉れ、酒の摘みとしてチビチビ飲る。
大蒜が効いて、マヨネーズとも合わせると最高に旨い。
麦酒一杯、ホッピー二杯を頂き、帰りに「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」で、
「濃厚煮干しそば」を啜ろうと思うも、何とか踏み止まる社会不適合者…。