続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん つけめん 鶏の穴」【池袋】

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 ◎「雲丹あえ」九八〇円+「大盛り」一〇〇円
 
 …月曜日。
  漸く、やっとこさっとこ、遂に、永い永い、夏の繁忙期の終焉を迎える。
  思い返せば、七月十六日から、狂った様な忙しさに飲み込まれ、
  連休なんて取得出来る筈も無く、盆以降は夏風邪を患い、未だに不調…。
  死んだ方が増しだと感じる夏季繁忙期も、今年で四年目にして最後。
  一夏で一〇キログラムも窶れた年も有り、絶対的に、心身に宜しくはない。
  そんな繁忙期も終わり、久し振りの連休とばかりに、今日から三連休。
  盆も関係無く蟹工船に乗船し、毎日汗だくで労働したのだから、
  少し位、休んだって罰は当たるまい…。
  さて、話は遡って月曜日。
  此の日は珍しく、終日、池袋で残務を熟す。
  十三時半を前に、一先ず、昼休憩を取って、気分転換しようと外に出る。
  池袋の外れから、池袋駅方向へと早足で歩き出す。
  遅くなってしまったが、毎月恒例の御愉しみを頂きに、此方を目指す。
  今月の限定麺は、雲丹を使った冷たい和え麺と言う情報を逸早く仕入れるも、
  蟹工船に乗船しっ放しだった為に、機会を逸しており、漸く此の日が訪れる。
  念の為、今年のラーメンを振り返ろう。
  一月は「酸味と辛味のハーモニー さんらーたん。」、
  二月は「キノコの味噌らーめん マリオ」、三月は「黒胡麻担々つけ麺」、
  四月は「バーニャカウダ風あえ麺 ニルバーニャ」、五月は「Orion」、
  六月は「ネギ推し」、先月は「冷やしオムめん」と来て、今月は「雲丹あえ」。
  店に着き、先ずは券売機で「限定麺」の釦を押っぺして食券を購入。
  木戸を開けて中に入り、空いているカウンター席に着席。
  食券を手渡すが、事前の情報で、最高に旨いらしいと言うのを見聞しており、
  此れは大盛りにするしか無いだろうと、一〇〇円硬貨を添えて出す。
  温い水を受け取り、グイっと呷り、後は来るべき瞬間をヂッと待つ。
  そして、一〇分程で、期待の高まる丼が配膳される。
  麺の量も多く、どっしりと重みが有り、存在感が物凄い。
  一見すると、余り、雲丹の存在は分からないが、先ずは、麺だけをざっくりと、
  混ざり過ぎない様に撹拌し、いざ、啜ってみよう。
  おおっ!何だ此れは!
  一口啜っただけで、口内一杯に雲丹の濃厚な、高級な風味が一気に広がる。
  安っぽい、瓶詰めの雲丹の様な味わいではなく、生の雲丹を使用したと見え、
  雲丹好きには堪らない、一口で虜に成る味わいに心躍る。
  毎年十二月恒例「カキとほうれん草のらーめん the オイスターズ」を凌ぎ、
  此れは、此方の限定麺史上最高の出来ではないだろうか。
  今度は、中心にあしらわれた温泉玉子を崩し、全体的に混ぜ合わせてみる。
  すると、濃厚さが増し、雲丹の味わいは、玉子のコクで翳を潜めるが、
  此の円やかさは、延々と際限無く食べて居たい奴だ。
  麺は平打ち麺で、冷水で〆られており、腰が効いて、モチッと、プリッと、
  雲丹に負けない存在感を示しているが、雲丹のテレレが温かい為か、
  冷たいと言うより、人肌程度の温かさを保っている。
  具の鶏叉焼はぶつ切りで、炙られているのか香ばしさが有り、
  味付けも確りと施されており、何処と無く、焼き鳥を頂いている印象も受ける。
  具は他に、刻み海苔、糸唐辛子。
  箸を置く暇を与えない程に、一心不乱に啜り続け、大盛りと感じさせない位に、
  あっと言う間に食べ終えてしまい、食べ終えるのが惜しいと心から感じる。
  豊かな心持ちに成り、是非とも再登場を願い、漁協に戻るポンコツおぢさん。