続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン二郎 池袋東口店」【池袋】

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 ◎「ぶた入りラーメン」八〇〇円
 
 …昨日。
  辛く永い、心身が襤褸襤褸に追い詰められる夏季繁忙期も、
  やっと、八月三十一日で終了する事を、心から嬉しく思い、ホッと安堵する。
  忙しいのは有り難い事だが、休みも儘成らず、風邪を引いたからと言って、
  休んだり、病院に直ぐに行く事も出来ず、自由は略無いと言って良い。
  休日も休憩も、アルバイトを最優先させないといけないのでね…。
  さて、話は遡って昨日。
  とち狂った様な忙しさも、此の日で全てが終わる。
  朝から池袋に出向き、残務を熟し、午後から出掛ける何時もの暮らし。
  気温も涼しく、此の世間様の夏休みも此の日で最終日と言う事も有り、
  六月二十八日以来、約二ヶ月振りの此方へと御邪魔してみよう。
  夏休み期間中は混雑するのと、忙しくて池袋に立ち寄る事も少なく、
  又、心身の不調に因る食欲不振で、食べ切る自信も無く、回避していたので。
  十三時半過ぎに到着すれば、店外に行列が形成されており、先客は九名。
  まあ、此の程度であれば、回転が早いので訳は無いと知り得ている。
  行列の最後尾に接続し、五分足らずで店内に入り、券売機で食券を購入。
  其れから五分強で、食券を提示する様に指示され、程無くして席も空き、
  冷水を汲み、蓮華を取り、一番奥のカウンター席にヨッコイショーイチ。
  厨房内は初めて見る助手氏と、調理担当に昇格した以前の助手氏の組み合わせ。
  「二郎」系には珍しく、元気な感じで好感接客の助手氏から麺の硬さを訊かれ、
  何時も通り、「普通で」と御願いし、冷水を呷り、出来上がりをヂッと待つ。
  店員氏の会話や遣り取りを観察しているだけでも興味深い。
  此の日は何度か調理間違いが有った様で、気合を入れる意味でと、
  調理担当氏が葡萄ジュースを飲み、助手氏に勧めるも、緑茶を飲むと言う。
  そんな、他愛無い裏側が微笑ましく感じられたりする。
  さて、一〇分程で無料の乗せ物を訊かれ、最近の食欲不振、衰えから、
  野菜増しは自重し、「脂、大蒜で」と告げる。
  此の日は大蒜を摂取しても問題無い日なので悪しからず…。
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜り、二ヶ月振りの味を味わう。
  表面には油層が構築され、乳化度はやや高目の円やかな味わい。
  嗚呼、此れだ、此れだ!
  二ヶ月も待ち侘びた、久し振りの味わいが、五臓六腑に染み渡る。
  蓮華を持つ手が止まらず、立て続けに五口啜ってしまう。
  堪らんな。
  小高い野菜の山には、卓上の醤油ダレをドレッシング感覚でぶっ掛ける。
  今回は、助手氏が替わったからなのか、茹で加減は短めと見え、
  シャキシャキが強く、クタクタとした食感は無く、もう少しクタッとが好み。
  当たりだったのは脂。
  前回はコンビーフ状の細かい、余り見栄えの良い物ではなかったが、
  今回はゴロっとした塊の背脂が横たわり、甘味が有り、具として成立する程。
  麺も懐かしさを覚える程で、店内奥の製麺室で打たれた自家製麺
  ワッシワッシと喰らい付きたくなる、モッチリとした食感が実に心地好い、
  味わいの有る麺で、表面のざらつきも啜り心地の良さを演出している。
  刻み大蒜が麺に纏わり付き、此れを啜れば、何とも言えない幸福感が訪れる。
  矢張り、大蒜は必須だが、入れても大丈夫な機会は稀有なので貴重だ。
  野菜の山の下に配された豚はと言うと、此れ又、当たりだ。
  脂身が確りと付着し、ブルンとして軟らかく、蕩ける味わい。
  赤身の部位も軟らかく、程好い噛み応えも兼ね備えており、最高に旨いぞ。
  此方に於ける「ネ申月豕」と認定しても良かろう。
  気温が涼しい御蔭で、大して汗達磨にも成らずに済み、心地好く完食。
  野菜は増さずに頂く方が、今の僕には丁度良い様だ。
  寄る年波には抗えないな…。