続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン二郎 池袋東口店」【池袋】

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 ◎「ぶた入りラーメン」八〇〇円

 …水曜日。
  其れにしても、毎日、狂った様な暑さで、常に汗腺が開きっ放し。
  こんな陽気じゃ、身体に良い訳が無い。
  火曜日は半休を頂戴し、午後から、例の心の臓の精密検査。
  冠状動脈のコンピューター断層撮影をする羽目に。
  心拍数を抑える交感神経β受容体遮断薬を飲まされ、脈が少なくなり、
  冠状動脈を拡張する硝酸薬、俗に言う、ニトログリセリンを毒霧の様に噴霧され、
  最後は造影剤を打たれるが、腕の血管が分かり辛いからと、手首の骨の付近、
  一番痛い所から針をぷっ刺され、心の臓を輪切りにして撮影される。
  造影剤が大量に体内に送り込まれると、喉から尻の穴に掛けて焼ける様な熱さ。
  尻の毛に放火された様な苦痛で、グッと堪えて撮影終了…。
  話は遡って、そんな拷問を受けた翌日、水曜日。
  此の日も可笑しな暑さで、昼休憩に外に出る事すら躊躇ってしまう。
  こんなに暑いんじゃ、ラーメンなんぞ無理と思うも、矢張り、足が向いてしまう。
  南中高度に近いであろう、十四時の六分前に到着。
  先客は六人で、店外で二分程待ち、券売機で何時もの食券を購入。
  夏季限定の「つけめん」を頂いてみたいが、「ブー、脂」で認識されているので、
  安易に興味本位で他の物を頂くと言うのは、礼儀に反するので我慢…。
  蓮華を取り、冷水を汲んで待ち、五分程でヨッコイショーイチ。
  厨房内は何時もの組み合わせで、若手の調理担当氏から麺の硬さを訊かれる。
  熟練のマスクの店員氏には完全に把握されているが、此方は未だの様だ。
  「普通で」と御願いし、出来上がりをヂッと待つ。
  相変わらず、片言の日本語すら喋れない、生粋の中華人民共和国人が紛れ込み、
  麺の硬さ、無料の乗せ物が伝わらないんじゃ、店員氏も大変だ…。
  さて、一〇分程で、熟練のマスクの店員氏が、「ブー、脂、十四番」と、
  丸で、囚人を呼ぶかの様に、調理担当氏に指示を出す。
  其の丼を受け取り、手元に下ろし、先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜る。
  最近はすっかり安定して、表面には分厚い油層が構築されており、
  味付け脂の周辺を啜れば、醤油ダレの切れが感じられ、徐々に、
  円やかな微乳化度合のコクが伝わり、「嗚呼、旨い!」と心で呟く。
  醤油ダレの味わいや円やかさが突出する訳ではなく、均整が取れた感じで良い。
  夜の時間帯の味わい、人員配置も気に成るので頂いてみたいが…。
  続いては、此方での御愉しみ、味付け脂を御数に野菜を頬張る行為に取り掛かる。
  ぷるんとしたコラーゲンたっぷりの味付け脂は、醤油ダレを確りと吸い、
  濃い味で素晴らしく、延々と際限無く食べ続けられそうだ。
  野菜のさっぱり感を味付け脂が補完し、味付け脂のこってり感を野菜が中和する。
  今回は塊が大きく、醤油ダレの辛味、脂の甘味の組み合わせが素敵だ。
  麺を引っ張り上げれば、濛々と湯気が立ち上り、一心不乱に啜りたい。
  噛むとぬちっと音がしそうで、腰と弾力は硬めで発注せずとも十分で、
  粉の風味もふんわりと薫り、麺自体が旨味を放ち、啜る手を止めさせない。
  豚はと言うと、此方も或る意味、安定はしている。
  赤身の部位は、人に依ってはパサついていると言うだろうが、適度な噛み応え、
  ほろっと解れる感じは有り、程好く脂身が入っており、蕩ける感じも味わえる。
  汗だくで食べ終え、今夏はもう厳しいかなと思うも、行ってしまうんだろうな…。