続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン二郎 池袋東口店」【池袋】

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 ◎「ぶた入りラーメン」八〇〇円

 …木曜日。
  此の殺人的な暑さは、猛暑、酷暑なんて言葉では片付けられない。
  「烈暑」、「激暑」とでも言おうか、猛り狂った熱波に参っている…。
  呼吸をすれば、気管支が火傷しそうな程で、喉ティンコも日焼け寸前、
  体内の水分が全て蒸発し、砂漠化して行くのが感じられる。
  こんな陽気が何時迄続くのかと、考えるだけで暑さが募る…。
  さて、話は遡って一昨日。
  唯一の息抜きである昼休憩だが、外に出る事を躊躇う暑さだ。
  然し、腹の虫は喚き散らしている。
  実際に外に出ると、噎せ返る様な暑さだが、頑張って行ってみるか…。
  週に一度、必ず御邪魔し続けている聖地に。
  十四時の三分前に、汗だくで到着すれば、流石に待ちも無く、空席も見える。
  先ずは券売機で食券を購入するが、夏季限定の「つけめん」に大いに惹かれるが、
  矢張り、此方では此ればかりなので、何時も通りで行ってみよう。
  すると、給水機に洋杯を補充に出て来ていた熟練のマスクの店員氏が、
  冷水を汲み、其の中に蓮華を入れ、空席に置いて呉れ、此処に座れと御案内。
  L字の角っこの据わりの悪い席だが、まあ、致し方無い。
  食券を提示すると、件の店員氏が「硬さ普通」と、調理担当氏に伝達して呉れる。
  何だか、至れり尽くせりだな。
  其れにしても、出入口付近の席なので、頗る暑い!
  冷房の風も当たらず、小さな扇風機は背後で熱波を撹拌しているだけだ…。
  こんな状況下で、美味しく頂けるだろうかと不安にすら陥る。
  暑さに朦朧としつつ、気付けば、無料の乗せ物も答える事無く、
  丼が目の前に差し出され、此れを手元に下ろし、八日振りの御対面。
  何時にも増して、味付け脂がロイクーで、恰も、此の暑さで日焼けしたかの様だ。
  先ずは蓮華を手に取り、暑さの中、プースーから啜る。
  味わいは安定しており、円やかな乳化具合と、切れの有る醤油ダレの両方、
  相見え、何方の良さも殺さず、相乗効果で旨さが増している様な感じ。
  若干、泡立ってはいるが、糖尿病のヂヂィの小便よりは泡立ってはいまい…。
  次は、毎度の大好きな時間のタイムが遣って来る。
  野菜を味付け脂をかって頬張る行為が、今一番、快楽的で好き。
  野菜のさっぱり感を味付け脂が補完し、味付け脂のこってり感を野菜が中和する。
  じゃじゃ麺の要領で、麺代わりの茹でた野菜に、肉味噌宜しく味付け脂を、
  徐々に崩す様にして頂けば、きっと美味しいに決まっている。
  更に今回は、何と、屑肉と言うか、シーチキン状の豚の解し肉が入っている。
  味付け脂に加え、より一層、野菜を頬張るのが愉しいではないか。
  此れは初で嬉しいな…。
  麺はと言うと、手繰れば濛々と、熱い湯気が立ち上り、毛穴から汗が噴出。
  既に汗だくで、此れを拭い乍ら、拭う、啜る、拭う、啜るの繰り返し。
  ぬめっとした口当たりで、粉の風味がふわっと薫り、確りとした腰と弾力、
  硬めで発注せずとも、十分に感じられる張りに、毎回遣られてしまう。
  豚はと言うと、調理担当氏が替わって以降、薄切り傾向。
  むちっとした食感で、パサついていると言う嫌な感じは無いが、
  肉肉しさは有り、僅かに脂身も付着しており、六枚入れば満足だ。
  汗だくで食べ終えれば、丸で、風呂上がりの序の口力士の様…。
  もう、流石に此の暑さで此の暴力的なラーメンは無理かしら。