続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺処 花田」【池袋】

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◆「麺処 花田」【池袋】

 ◎「味噌つけめん」八九〇円

 …水曜日。
  馬鹿じゃなかろうかと思う様な、狂った激暑が続き、心身の摩耗も酷い。
  只でさえ、心身が疲労すると言うのに、此れに暑さが加われば当然。
  熟睡が出来なきゃ疲労回復なんて不可能で、一日中、倦怠感に包まれている。
  そんな激暑が少し落ち着いた此の日、昼休憩にと外に出れば、
  前日迄の酷い暑さと比べ、随分と凌ぎ易く、此れならば食欲も湧きそうだ。
  其れ迄、簡単に済ませられる蕎麦や饂飩に逃げていたので…。
  週に一度の御愉しみの「ラーメン二郎 池袋東口店」に行こうかなと歩き出すと、
  何時もは大行列の「カラシビ味噌らー麺 鬼金棒」に列が出来ていない。
  此の暑さで異常事態が起きている様で、と来れば、此方は如何だろう。
  今やすっかり、大行列が日常の光景と成り、頂く事は出来ないと諦めた此方。
  何と、此方も行列は無く、店内を覗けば、僅かに空席も有る。
  此れは奇跡とばかりに、此の機会を見す見す逃す手は無いと、
  二〇一六年一月六日以来、二年六ヶ月半振りに突撃してみよう。
  券売機で食券を購入し、食券を提示し、野菜増しで御願いすると、
  「半ライス」を付けるかと訊かれ、付けないつもりで「野菜」と告げたのに、
  勧められたら断る訳には行かないので、「御願いします」と口走ってしまう…。
  だから痩せないんだよ!と言う突っ込みは自分でも入れたが、
  こう言う素直な性格は、もっと伸ばしてあげたいと思うの…。
  冷水が配された席にヨッコイショーイチし、出来上がりをヂッと待つ。
  随分と久し振りだが、厨房内に御店主の姿は無いが、入れ代わり立ち代わり、
  隣の姉妹店「麺屋 まるはな」から出入りしたり、休憩に行ったり戻ったり、
  合わせて男性店員氏六人体制で、聖飢魔Ⅱと同じ編成。
  此の日は何時もより客入りが少ないので、人時売上高は低いだろうな。
  真夏のラーメン店は、冬場の掻き氷屋と同じ様なものだしな…。
  さて、一〇分強で、豪い久し振りのつけ麺の御出座し。
  頂きたくても頂けなかった、絶品の味噌味のつけ麺を堪能しよう。
  麺を手繰り、つけ汁にドヴンと浸し、絡ませる様に泳がせ、此れを啜る。
  此方が未だこんなに混雑していない頃、今から八年前に足繁く通っていた、
  其の当時と変わらない、「花田系」と謳う、濃厚な味わいが最高だ。
  厳選されたげんこつ、鶏ガラ、モミジを合わせて煮込んだ後、豚足、
  背脂を入れたスープに細かく切った玉葱、人参、長葱の青い部位、
  じゃが芋、出汁昆布を加え、野菜を潰し乍ら六時間以上煮込み、
  スープを一日冷やして完成させると言う、ドロドロの粘度が高いつけ汁。
  大蒜の刺激も感じられ、欲を言えば、大蒜増しにしたかったが我慢。
  炒め野菜が熱熱で、口の角を火傷しそうに成る。
  麺は「三河製麺」の物で、茹で時間に一〇分を要する太麺。
  噛むとミシっと音がしそうな高気密、高弾力の麺で、
  強靭な腰が効いていて、歯を押し返さんばかりの食感が、以前の記憶を呼び戻す。
  ラーメンの麺と使い分けており、此の太さ、腰と張りと弾力に遣られてしまう。
  具は炒め野菜、白髪葱、刻み叉焼、麺麻が入り、何れも秀逸で、
  御飯の御数としてかって食べるのにも持って来いで、丼飯で掻っ込みたい。
  そして、つけ汁で流し込めば、うん、最高じゃないか。
  勿論、最後はドロドロのつけ汁を其の儘に、グイっと飲み干して退店。
  夏休みが本格化すれば、池袋の人気店なんぞ、昼時に入れやしないので、
  今度は一体何時頂ける事やら…。