続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺処 花田」【池袋】

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◆「麺処 花田」【池袋】

 ◎「味卵味噌チャーシューつけ麺」一二〇〇円

 …水曜日。
  屋外と室内、車内の寒暖差が激し過ぎるからか、何だか体調が芳しくなく、
  不整脈、背中の鈍痛、酷い肩凝り、眼精疲労、喉のエヘン虫等々、
  枚挙に遑が無い程で、休日と言うのに、朝から病院を梯子する始末。
  流行に鈍感なので、流行性感冒には罹らないのは有難いが、身体が容易じゃない。
  按摩に掛かって、ヴァッキヴァキの背中をこてんぱんに虐めて貰いたい…。
  さて、話は遡って、真ん中もっこり水曜日。
  今週は最後の池袋で、左様なら名店の数々と銘打って、さんざっぱら御邪魔し、
  存分に味覚を悦ばせて呉れた所で、順々に最後の御挨拶をする週間。
  三日目の此の日は、気の合う同僚の方に昼御飯を誘われたので、
  一緒に御邪魔した事の有る此方なら共通項だろうと判断し、三人で出掛ける。
  行列を回避する為、十四時過ぎに到着するも、先客五、六名の待ち。
  此の雨の中、彼方此方彷徨うのも嫌なので、店内で食券を購入する。
  さあ、最後だ。
  念願の豪族並みの献立の「味卵味噌チャーシューつけ麺」にしてみよう。
  今年から値上げされ、一一九〇円から一〇円も高価に成ったので、
  「味卵味噌チャーシュー麺 」にすれば一一〇〇円だが、矢張り、
  冷水で〆られた、高気密、高弾力のあの麺を味わいたいので、つけ麺で。
  最後尾に接続し、食券を回収の女中さんに、「野菜、ライスで」と御願いする。
  同僚の方々の話を聞き乍ら、寒さに震えてヂッと待つ。
  十五分程で、ようやっと店内に案内され、カウンター席にヨッコイショーイチ。
  厨房内は社長氏の姿は無く、今回は四人体制と、何時もより人数少な目。
  そうそう多いと、人時売上高も下がってしまうので、飲食店は大変だ…。
  そして五分程で、初めて頂く「味卵味噌チャーシューつけ麺」の御出座しだ。
  麺の上に追加の具が配されているが、二〇一〇年の新規開店以降、
  「上野店」を含め、三〇回以上御邪魔しているが、初めて拝する御尊顔。
  此れが、味の分からない中華人民共和国人が金に物を言わせて発注した挙句、
  殆ど食べずに残して帰ると言う暴挙に出た「味卵味噌チャーシューつけ麺」か。
  何とも、感慨深い…。
  先ずは蓮華を退かし、麺の上の叉焼二枚、味付け玉子をつけ汁に投入し、
  其の熱で戻し、蕩けさせる作業から入り、麺を手繰り、つけ汁にドヴンと浸す。
  相変わらずドロドロで粘度が高く、冷たい叉焼が縦にして立つ程だ。
  大蒜の風味が微かに香り、食欲を一気に掻き立てる。
  厳選された拳骨、鶏ガラ、モミジを合わせて煮込んだ後、豚足、
  背脂を入れたスープに細かく切った玉葱、人参、長葱の青い部位、
  じゃが芋、出汁昆布を加え、野菜を潰し乍ら六時間以上煮込み、
  スープを一日冷やして完成させると言う、「花田系」と謳う濃厚な味わい。
  心成しか、何時もより粘度と塩気が強い気がするが、如何せん、
  僕の馬鹿舌、貧乏舌では判別が出来る訳も無く、気の所為だと流す…。
  炒め野菜は熱熱で、最後の最後でも、口内を火傷しそうに成る。
  麺はひんやりとして冷たく、冷水で〆られてキリっとして性感、もとい、精悍。
  つけ汁をゔぇっとりと纏い、麺の冷たさと炒め野菜の熱さが鬩ぎ合い、
  噛んだ歯を押し返さんばかりの強靭な腰と弾力で、ミシミシ音がしそう。
  頭蓋骨の中で、其の音が反響するのが分かる。
  「三河製麺」の麺は、ラーメン店に於いて一大勢力だな。
  さて、つけ汁に沈んだ刻み叉焼、麺麻を御数にして、小さな御飯を頬張る。
  そして今回は、豪勢にも大判の叉焼二枚に、味付け玉子も有るから嬉しい。
  即席の味噌叉焼丼の味に、思わず身銭を切って御飯を追加したい衝動に駆られる。
  其れを何とか我慢し、バラ肉を巻いた叉焼の蕩ける旨さと、
  味付け玉子の黄身のねっとりとした濃厚さを堪能し、最後はつけ汁を飲み干す。
  仕事中なので、此処最近はずっと大蒜の追加が出来なかったのが悔やまれるが、
  御馳走様でした、そして、有難う御座いました。