続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺処 花田」【池袋】

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◆「麺処 花田」【池袋】

 ◎「味噌つけめん」九一〇円

 …月曜日。
  いやはや、今週も今週で、矢鱈滅鱈慌ただしく、随分と草臥れた一週間。
  通常業務を行い乍ら、パーソナルなコンピューターの入れ替え作業を行い、
  素人には酷な話で、電子的書簡の移し替え等、二日掛けても終わらないとは…。
  さて、話は遡って月曜日。
  新たな週が明けてしまい、絶望感たっぷりに動き始める。
  そんな週の始まりは、一週間乗り切れる様に、何か気分が高揚する様な、
  美味しい物を頂きたいと言うのが、人の心と言うもの。
  何が良かろうかと徐に歩き出し、何だかんだで、此方の周辺に来てしまう。
  行列を確認するのが日課に成っており、此の日は五、六人と少ない方だ。
  十二月四日以来、一ヶ月半振りに突撃してみよう。
  店内で先に食券を購入するが、前回迄は「味噌つけめん」は八九〇円だった。
  然し、如何言う訳だか、九一〇円と、二〇円も値上げされている。
  材料費の高騰か、将又、損失補填かは分からないが、九〇〇円の壁は高い…。
  行列の最後尾に接続し、女中さんが食券の回収に現れ、「野菜、ライスで」と、
  何時も通りに御願いし、すっかり痩せるのを諦めた節が有るが、人間だもの…。
  外で一〇分強、ヂッと堪えて待ち、やっと席に案内されてヨッコイショーイチ。
  厨房内を見ると、久し振りに社長氏の姿が有り、中華鍋を振っている。
  其の一方、従業員の間には緊張感が漂っている様にも見えなくない。
  周囲の味噌ラーメンが先に配膳され、漸く、つけ麺が差し出される。
  嗚呼、矢張り良いな。
  先ずは蓮華を退かし、麺を手繰り、つけ汁にドヴンと投入して啜る。
  粘度が高いドロドロのつけ汁は、大蒜のパンチが微かに伝わり、
  厳選された拳骨、鶏ガラ、モミジを合わせて煮込んだ後、豚足、
  背脂を入れたスープに細かく切った玉葱、人参、長葱の青い部位、
  じゃが芋、出汁昆布を加え、野菜を潰し乍ら六時間以上煮込み、
  スープを一日冷やして完成させると言う、「花田系」と謳う濃厚な味わい。
  炒め野菜は相変わらず熱熱で、相変わらず口内を火傷する。
  麺は御馴染み、「三河製麺」製の太麺で、茹で時間に一〇分を要する。
  噛むとミシミシとした音が頭蓋骨で反響し、ギュッと引き締まっている。
  ツルツルして口当たりが良く、腰が効いて、毎度乍ら素晴らしい。
  刻み叉焼は、つけ汁の熱で脂身がトロンと蕩け、赤身はホロンと解れる。
  此れを御数にかって御飯を頬張れば、肉✕米と言う計算式は計り知れない破壊力。
  肉と言えば酒だったが、最近、めっきり酒量が減ったので、今は米の方が良い。
  麺麻も地味乍ら、丼の底に沈んでいるが、増しにするのも良かろうな。
  最後はつけ汁をグイッと飲み干し、大蒜を密かに摂取。
  此方を定期的に御邪魔出来るのもあと僅かだが、其れ迄に夢の最高級の献立、
  「味卵辛味噌チャーシューつけ麺」を頂きたいが、此の値上げで不可能かしら。
  一二六〇円が一体、幾らに跳ね上がるのか調べてみよう…。