続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン二郎 池袋東口店」【池袋】

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 ◎「ぶた入りラーメン」八〇〇円

 …木曜日。
  先週からのとち狂った暑さも、今週半ばから落ち着き、やっと真面に成る。
  ものには限度と言うものが有り、常軌を逸した暑さで、脳味噌も蕩けた。
  又、何時何時、巫山戯た激暑が戻って来るか分からないので、
  少しでも涼しい時に、涼しい時でないと頂けない物を頂こう。
  前日は「麺処 花田」に急遽、予定変更したが、此の日は予定通りに此方へ。
  十四時の三分前に到着すれば、何てこったい、十一人の待ち。
  同じ事を考える輩が多いのか、少しでも気温の低い時に頂こうと言う寸法だな。
  夏休みの為か、ゆとり世代も多く、思春期の青臭さが充満していそうだ…。
  四分程で店内に入り、券売機で食券を購入するが、此の所、毎回、
  夏季限定の「つけめん」に惹かれる思いを押し殺し、何時もの釦をポチっとな。
  厨房内はと言うと、此方も何時も通りの組み合わせ。
  途中、大盛り、つけ麺の客は居ないかの挙手を擦り抜け、ヂッと待つ。
  蓮華を取り、冷水、否、温い水を汲み、一〇分程でヨッコイショーイチ。
  先週同様、L字の角っ子の一番座り辛い席が空いてしまうと言う不運…。
  まあ、逆子で生まれた人生なので、致し方有るまい。
  そうこうしていると、厨房内の熟練のマスクの店員氏が例によって、
  僕の無料の乗せ物を、調理担当氏に伝達した様で、何時の間にか丼が配膳。
  何と無く、「ブー、脂増し増し」と聞こえた所為か、味付け脂の量が多い。
  此れは嬉しい限りだ。
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  表面には油層が構築され、こってり感が強く、味付け脂の周辺は味が濃い。
  丼の中程を掬えば、何時も通り、微乳化の程好い円やかさと、
  醤油ダレの切れが混ざり合い、個人的には安定感の有る味わい。
  評論家気取りの高名なラーメンヲタクや、ヂロリヤンが何と言おうが、
  僕にとっては心癒される、安心、安定の味わいで、仕事の合間の栄養源だ。
  続いては、今一番、快楽的で好きな、野菜を味付け脂をかって頬張る行為。
  野菜のさっぱり感を味付け脂が補完し、味付け脂のこってり感を野菜が中和する。
  今回は味付け脂が多目で、膠原質たっぷりで、もつ鍋のもつを思わせる程。
  ぷるんぷるんで甘味が有り、醤油ダレの濃い味も相俟って、嗚呼、最高だ。
  お次は麺を引っ張り上げよう。
  此の外気温だが、濛々と白い湯気が立ち上り、粉の風味もふんわりと薫る。
  店内奥の製麺室で打たれた自家製麺は、個人的に、非常に評価している。
  噛むとモチッと音がしそうな麺は、硬めで発注せずとも十分な腰と弾力。
  表面はややざらつき、ぬるっとした滑りも心地好く、しこしことした噛み応え。
  豚はと言うと、前回の様に、屑肉の部位は入っていないが、雰囲気が違うぞ。
  箸で持ち上げると、ふるふると揺れている。
  武者振り付く様に喰らい付くと、脂身の部位が多く含まれてぷるんぷるん。
  丸で、寺島志保嬢の腹肉を思わせ、豊満な肢体を存分に味わう様に噛み締める。
  良く言えばぷるぷる、悪く言えばヴヨヴヨ、僕にとっては御馳走だ。
  何時もと違う趣きの豚を堪能し、汗だくで食べ終える。
  こう言う大人しい陽気の日でないと食べられないが、来週は如何成りますやら…。