続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン二郎 池袋東口店」【池袋】

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 ◎「ぶた入りラーメン」八〇〇円

 …火曜日。
  八月も最終週で、あと少し我慢すれば、池袋の街からゆとり世代が消える。
  「日光六〇」へと続く通りは、屍骸に湧く蛆虫の様に彼奴等が蠢いている。
  暑さを徒に増幅させ、心的疲労もずしんと圧し掛かって来る。
  本当、学校が遣ってなくたって、行きゃ良いのに。
  只でさえ、毎週土曜日迄休みで、大いにゆとっているのだから…。
  此の日は幾らか気温も涼しく、此方で頂くには此の日しか無いとばかりに、
  些か、胃痛、胃凭れが有るが、健やかな精神衛生の為に御邪魔しよう。
  十四時の七分前に到着すれば、先客二名と奇跡的。
  いそいそと店内に入り、何時も通りの食券を券売機で購入。
  厨房内は先週に引き続き、熟練のマスクの店員氏は居らず、先週同様、
  調理担当は、僕が通い始めた当初に居て、「新宿歌舞伎町店」に異動した店員氏。
  何時もの若手の調理担当氏が助手に廻る陣容。
  食券の改札を受け、冷水を汲み、蓮華を取り、七分程でヨッコイショーイチ。
  熟練のマスクの店員氏ではないので、麺の硬さを訊かれ、「普通で」と返す。
  店員氏同士、仲が良いのか、おちゃらけつつ、楽しそうに仕事をしているが、
  入退店時の声掛け等、「ラーメン 二郎」らしからぬ接客は清々しい。
  五分程で無料の乗せ物を訊かれ、「脂で」と告げ、丼を受け取る。
  熟練のマスクの店員氏は、何も言わずとも「脂増し増し」にして呉れるが、
  今回は塊の味付け脂が一個入るだけで量は少ないが、まあ良かろう。
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  表面には油層が構築され、こってりとして熱熱の状態。
  丼の中程はと言うと、何時も通り、醤油ダレの切れも感じつつ、
  円やかさも併せ持つ微乳化傾向で、調理担当氏は替わっても、プースーは安定。
  仕事中、醤油ダレの味わいが不意に呼び起こされた為、じっくりと味わう。
  続いては、味付け脂を御数に野菜の山を遣っ付けて行くが、脂塊の量は少ない。
  貴重な味付け脂をちびちびと箸で切り分け、野菜と一緒に頬張れば、
  野菜のさっぱり感を味付け脂が補完し、味付け脂のこってり感を野菜が中和する。
  さて、麺を引っ張り上げよう。
  幾らか涼しい日と雖も、濛々と立ち上る湯気に怯み、熱熱なのが分かる。
  ぬるっとした滑りが感じられ、噛めばモキモキと言う食感。
  何時もより若干、茹で時間が短いのか、硬めの印象だが、心地好い噛み応え。
  粉の風味も馨しく、噛む毎に美味しい、僕にとっては珠玉の麺だ。
  豚はと言うと、調理担当氏が替わったので、切り方も変わる。
  何時もは薄切りで物足りなさが否めなかったが、豪快なぶつ切り。
  赤身、脂身共に、遺憾無く旨さを発揮し、食べ出も十分。
  矢張り、「叉焼」と言うより、「豚」と呼ぶに相応しい切り方の方が好きだ。
  汗だくで、洗濯したばかりのズボンにプースーを跳ね散らかして退店…。