続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「ラーメン二郎 池袋東口店」【池袋】

  イメージ 1
 
 
 
 ◎「ぶた入りラーメン」八〇〇円
 
 …火曜日。
  地獄の八月が終わり、九月に入り、有らゆる物が落ち着いて来ているか。
  電車は混み始めているが…。
  暑さが和らぐ気遣いは無く、毎日、汗拭き用綿織物が常に湿り、
  襟足、後ろ髪が汗で濡れ、身体中から豚骨スープが噴き出している。
  あと二ヶ月も此の酷暑に耐えないといけないのかと思うと、卒倒しそうだ。
  さて、話は遡って火曜日。
  颱風さんがいらっしゃている様で、気温も比較的穏やかな此の日。
  御邪魔するなら此の日しか無いとばかりに、毎度の此方へ馳せ参じる。
  十四時の一〇分前に到着すれば、七人の待ちが発生している。
  夏休みが終わり、ゆとり世代が駆逐されたと思いきや、学校終わりなのか、
  制服姿で、親に金をせびってラーメンを啜っている。
  学校は学校で、こんな早い時間にゆとり世代を釈放するなよ!
  其れと、こう言うラーメンは、自分で汗水垂らして稼いだ金で喰うから旨いのだ。
  有り難味が違うのだよ。
  一通り愚痴が終わった所で、何時もの食券を購入し、ヂッと堪えて待つ。
  厨房内は八月末からの組み合わせで、すっかり、熟練のマスクの店員氏は居ない。
  暫くは此の編成で行くのかしら。
  麺大盛り、麺硬めの挙手を擦り抜け、冷水を汲み、蓮華を取り、
  五分程で席が空き、やっとこさっとこ、ヨッコイショーイチ。
  食券を提示すると、程無くして無料の乗せ物を訊かれ、「脂で」と御願いする。
  着席から一分強で丼が差し出され、受け取り、慎重に手元に下ろす。
  前回よりは味付け脂が多目だな。
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  うん、最早、安定感が有り、今日も今日とて平常運転と言った趣き。
  表面には油層が構築され、こってりとして熱熱の状態。
  丼の中程はと言うと、何時も通り、醤油ダレの切れも感じつつ、
  円やかさも併せ持つ微乳化傾向で、いやはや、安心感が有る。
  続いては、味付け脂を御数に野菜を味わうが、随分とロイクーで素敵。
  ちびちびと箸で切り分け、野菜と一緒に頬張れば、濃い味で甘味も有って旨い。
  野菜のさっぱり感を味付け脂が補完し、味付け脂のこってり感を野菜が中和する。
  さて、麺を引っ張り上げれば、濛々と湯気と小麦の風味が立ち上る。
  表面の微かなざらつきと、ぬるっとした滑りが何とも心地好い。
  調理担当氏が替わってから、茹で加減も変わり、噛んだ時の食感は、
  モキモキとして、硬めで発注していないが、気持ち硬めの印象。
  此の食感も快楽的で、噛む度に愉しめ、むっちりとした自家製麺は秀逸。
  豚はと言うと、前回は拳骨の様な肉塊が有ったが、今回はと言うと、
  厚さ五粍強に切られた、一見、「ラーメンショップ」の叉焼の様だが、
  赤身の部位のムチッとした引き締まった食感、脂身の部位のぷるんとした感じ、
  其の両方が味わえるが、仕込んで時間が浅いのか、味の染み込みは然程ではない。
  其れでも十分に美味しく、一〇分程で平らげ、汗だくで退店する社会不適合者。