続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「麺処 花田」【池袋】

イメージ 1

◆「麺処 花田」【池袋】

 ◎「味噌つけめん」八九〇円

 …火曜日。
  毎日毎日、暑いんだか、寒いんだか分からず、僕は暑がりだから良いが、
  此れが熱帯魚だったら、とっくの疾うにプカプカ浮いているだろう…。
  寒暖の差に加え、日常の精神的緊張も相俟って、寝込めるものなら寝込みたい。
  業務上、有給休暇も取れず、感冒を患っても休めないので、
  有給休暇を存分に取得している周囲が羨ましくて仕方が無い。
  蟹工船から下船しても、自由に休めないのは変わらない儘か…。
  何も悪い事していないのに、そう言う運命なのだろう。
  さて、運命を受け容れた所で、話は遡って火曜日。
  午後の仕事の絡みで、何時もより一時間ばかり早く昼御飯を済まさねばならない。
  何時もは十四時頃なので、昼時の混雑は解消しているが、十三時前と成ると、
  未だ繁忙時なので、時間が掛かりそうにない店を探すのも大変だ。
  無理だろうと思いつつも、定点観測も兼ねて、此方付近に通り掛かれば、
  待ちは八人と、前の通り迄は伸びておらず、此れならば行けるかと判断し、
  ササっと店内に入り、券売機で食券を購入し、行列最後尾に接続。
  直ぐに女中さんが現れ、訊かれる前に此方から「野菜、半ライスで」と告げ、
  食券を手渡し、つけ麺は茹で時間が掛かる旨、御決まりの案内を受ける。
  ヂッと、十五分待った後、中華鍋近くのカウンター席にヨッコイショーイチ。
  厨房内に社長氏は居らず、相変わらず常時五、六人の従業員で廻している。
  冷水を呷り、目の前で立ち上る、犬だったら怯える程の火柱を見詰め乍ら待ち、
  七分程で白米、つけ汁、麺の順で目の前に差し出される。
  夏場以降、以前の様に定期的に頂ける様に成ったが、安定の安心感。
  週に一度は会いたくなるつけ麺だ。
  先ずは蓮華を退かし、麺を手繰り、つけ汁にドヴンと投入して啜る。
  粘度が高いドロドロのつけ汁は、大蒜のパンチが微かに伝わり、
  厳選された拳骨、鶏ガラ、モミジを合わせて煮込んだ後、豚足、
  背脂を入れたスープに細かく切った玉葱、人参、長葱の青い部位、
  じゃが芋、出汁昆布を加え、野菜を潰し乍ら六時間以上煮込み、
  スープを一日冷やして完成させると言う、「花田系」と謳う濃厚な味わい。
  何度頂いても、炒め野菜で口を火傷する癖が直らない、学習能力の無い男だ…。
  調理担当氏が毎回必ず味見をし乍ら拵えるので、味のぶれも無い。
  麺は御馴染み、「三河製麺」製の太麺で、茹で時間に一〇分を要する。
  噛むとミシミシと音がしそうな程で、ギュッと引き締まって、詰まった感じ。
  ツルツルして口当たりが良く、腰が効いて、毎度乍ら素晴らしい。
  噛んでいて愉しい麺と言うのは、何度頂いても一向に飽きないな。
  具の刻み叉焼はトロトロで、此れを御数に御飯を頬張れば最高だ。
  即席の味噌叉焼丼の出来上がりで、肥えると分かっていても、
  此方で白米を御願いすると言うのは止められない。
  麺麻も地味だが、快い歯触りで、燻し銀の働き。
  最後は確りと、豚、鶏、野菜の滋養を摂取すべく、つけ汁を飲み干して退店。
  金曜日が成人病検診だと言うのに、小さい事は気にせずにワカチコワカチコ。