続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン二郎 池袋東口店」【池袋】

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 ◎「ぶた入りラーメン」八〇〇円

 …木曜日。
  只でさえ毎日が憂鬱なのに、此れが、朝から雨だと更に鬱陶しい。
  何だろう、最近は本当、渡る世間は馬鹿ばかりなのかな。
  満員電車で、携帯電話に夢中で、濡れた傘が僕に当たっているのも気にしない婆、
  濡れた傘を束ねない儘に乗り込んで来るアーパーギャルにも当てられ、
  朝から無駄に背広のズボンを訳も無く濡らされたら、其りゃもう、
  素敵な一日が過ごせるなんて思う方が可笑しい…。
  後から大勢乗って来るのが分かっているのも拘わらず、車内中程迄詰めず、
  頑として動かない狛犬の様な輩含め、電車の乗り方を知らない馬鹿が多過ぎる。
  そんな連中と毎日一緒に電車に乗らなきゃいけないので、憂さが蓄積し、
  仕事をする前にドッと疲労し、仕事が終わったのに更に疲労する毎日。
  どんな教育を受けたら、あんな人間が出来上がるのか、不思議で成らない…。
  さて、話は遡って、そんな調子なので、もっこりもしない木曜日。
  食べた後は、もう来週は良いかなと思うのだが、毎週御邪魔してしまう此方。
  此れこそ、麻薬性、中毒性と言う物か。
  清水健太郎田代まさし小向美奈子三田佳子次男等と同じアナ〇の狢だ…。
  此の日は午後の仕事の関係で、何時もより一時間早い昼御飯の為、
  行列で断念する事も考えたが、十二時四十六分に到着すれば、奇跡の五人待ち。
  店内では六人待ちが規則にも拘わらず、間を詰めない非常識な輩の所為で、
  一分待って入店出来、券売機で何時も通りの食券を購入する。
  店内で六人待っているにも拘わらず、今度は無理矢理入って来て、
  食券を買おうとする輩の所為で、無駄に窮屈にさせられ、此の国は終わっている。
  冷水を汲み、蓮華を取り、入店から八分で漸くヨッコイショーイチ。
  食券を提示すれば、助手氏から麺の硬さを訊かれ、「普通で」と御願いする。
  厨房内は何時も通りの組み合わせで、年内は此の儘で行くのだろうな。
  後続も次々に押し寄せ、制服姿のゆとり世代の集団も蠢いている。
  親の金で此のラーメンを食べたって、有り難さも旨さも分かるまい。
  第一、何で昼間っから遊び呆けて、ラーメンを啜る暇が有るのか。
  学校行けよ!学校!
  学校も学校で、こんな時間に邪魔臭いのを解放するなよ、全く。
  さて、一通り愚痴も済んだ所で、着席から九分で無料の乗せ物を訊ねられる。
  熟練のマスクの店員氏ではないので、「脂で」と確りと御願いする。
  そして、丼を差し出され、手元へと慎重に下ろす。
  今回の豚は浅漬けなのか、何時に無くロイシーだな。
  そんな事を考えつつ、先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  何時もより気持ち、乳化が進んでいる様な感じで、円やかさが若干勝る。
  然りとて、醤油ダレの切れも存分に感じられ、安心、安定の味わい。
  河野外務大臣並みの安定感だ。
  続いては、味付け脂を御数にして野菜を頬張る行為に移る。
  ぷるんぷるんの脂塊は膠原質たっぷりで、甘味が有り、醤油ダレも染みている。
  野菜のさっぱり感を味付け脂が補完し、味付け脂のこってり感を野菜が中和。
  麺を引っ張り上げれば、濛々と湯気が立ち上る。
  此れを啜れば、ぬるっとした滑りを唇が感じ、ぬるんと口内に収まって行く。
  そして、ややザラッとした感触が舌に伝わり、噛むとモキモキした食感。
  此の茹で加減は、腰と弾力、粉の風味を最大限に引き出すわぃ。
  菅官房長官並みの安定感だ。
  さて、豚はと言うと、見立て通り、漬かりは浅い様だ。
  然し、肉質は良く、赤身の部位はさっくりと噛み切れ、脂身の部位も付着し、
  ぷるんとして、ねっとりとした膠質が素晴らしく、味は薄いが、味わいは濃厚。
  端っこの部位も入り、思いの外、多様性が愉しめる。
  日に依って当たり外れは有るが、桜田大臣並みの不安定感とは言わない…。
  何時頂いても愉しませて呉れる、愛すべき豚だ。
  一〇分程で平らげ、雨の止んだ中を戻る、豚足の様な手をしたおぢさん…。