続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺処 花田」【池袋】

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◆「麺処 花田」【池袋】

 ◎「味噌つけめん」八九〇円

 …水曜日。
  毎日毎日、次から次へと、不規則な出来事が発生し、あたふたとして狼狽え、
  心をざわつかせ乍ら、勘弁して呉れよと言わんばかりに労働している。
  平穏な日は最近は皆無で、今日は無事に早く帰れるかなと思った途端、
  夕方から俄かに慌ただしく成り、定時、十八時台に上がるのは不可能。
  早く帰って、風呂にでも浸かり、一杯だけ麦酒を呑んで、早く寝てみたい…。
  さて、話は遡って水曜日。
  此の日も慌ただしく、昼御飯を摂ろうと外に出たのは十四時過ぎ。
  此の時間ならば、此方も空いているだろうと向かえば、何てこったい、
  店外に行列が伸びており、とっとと諦める。
  毎度の「塩そば専門店 桑ばら」の「裏そば」は「牛出汁塩ニラそば」。
  気には成るのだが、良し、最近、すっかり回避してしまっている彼処へ。
  「ラーメン二郎 池袋東口店」へと向かえば、十四時を疾うに廻っているのに、
  遠目からでも一〇人以上の待ちと分かり、直ぐ様、踵を返す。
  行く当てを無くしてしまい、彼是と考えるのも面倒臭いので、初志貫徹、
  「ラーメン二郎 池袋東口店」よりは行列が短い此方に舞い戻る始末…。
  待ちは少し減っており、直ちに店内の券売機で食券を購入して行列に接続するが、
  食券を購入してから並ぶ規則を知らずに並んでいた人が居た所為で、
  店員氏が食券を回収しに来た際、入れ替わって前に入る事が出来る幸運。
  「野菜、半ライスで」と、何時も通り、性懲りも無く御願いし、太る気満々。
  一〇分程、店頭でヂッと待ち、奥のカウンター席に通されてヨッコイショーイチ。
  此の日は社長が居り、厨房内に緊張感が生まれているが、殺伐とはしていない。
  冷水を呷り、暫し待ち、五分程でつけ麺の御出座し。
  此処最近は定期的に頂ける様に成ったので、すっかり安定の佇まい。
  蓮華を麺の器へと除け、麺を手繰り、つけ汁に浸して啜ろう。
  粘度が高いドロドロのつけ汁は、大蒜のパンチが微かに伝わり、
  厳選された拳骨、鶏ガラ、モミジを合わせて煮込んだ後、豚足、
  背脂を入れたスープに細かく切った玉葱、人参、長葱の青い部位、
  じゃが芋、出汁昆布を加え、野菜を潰し乍ら六時間以上煮込み、
  スープを一日冷やして完成させると言う、「花田系」と謳う濃厚な味わい。
  新規開店当初の二〇一〇年から何度も通い、惚れ込んだ味だけに格別だ。
  今年、数年振りに頂いたが、矢張り、旨いわね。
  麺は「三河製麺」製の太麺で、茹で時間に一〇分を要する。
  噛むとミシミシと音がしそうな程で、ギュッと引き締まって、詰まった感じ。
  ツルツルして口当たりが良く、腰が効いて、毎度乍ら素晴らしい。
  具の炒め野菜で口を火傷しつつ、刻み叉焼を御数に御飯を頬張る。
  隣の中華人民共和国人が金に物を言わせ、「味卵味噌チャーシュー麺」と言う、
  超高級な、憧れ、垂涎の的を啜っていたが、其の叉焼が魅惑的だったので、
  随分と寂しい心持ちに成ったが、刻み叉焼と雖も、トロトロで軟らかくて良い。
  件の中華人民共和国人の木っ端アベックは、つけ麺を啜っていた女は、
  三分の二を残して帰ると言う、人間の風上にも置けない人皮畜生。
  矢張り、民度が著しく低いのだな。
  僕は、確りとつけ汁も飲み干し、御馳走様でしたと告げて退店…。