続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「麺屋 六文銭」【宮原】

イメージ 1

◆「麺屋 六文銭」【宮原】

 ◎「もりそば(中盛)」八九〇円+「青森生にんにく」一一〇円+
  「味付け玉子」一一〇円

 …昨日。
  今週も漸く、週末の休日へと漕ぎ着けるが、胃の痛い日が多くて困る。
  本当、生きると言う事に不向きで、普通の人なら何でもない様な事も、
  僕にとっては気に病む種で、毎日吐き気と闘い乍ら、細々と生きる毎日…。
  此れが死ぬ迄続くだなんて、凡そ、心身が持つとは思えないのだが、
  悲しい事に、死ぬ迄生きなきゃいけないのだから、いやはや参っちんぐ。
  さて、話は遡って土曜日。
  今週末は何の予定も無く、何処かに出掛ける気力も無いので、
  好い加減、襤褸に成った携帯電話の機種変更をしようと、朝一で出掛ける。
  若くて綺麗な婦女子の店員氏に相手をして貰い、癒されて正午過ぎに帰宅。
  野暮用がてら、昼御飯を摂りに出るが、定点観測をしに毎度の此方へ。
  六月十五日以来、三週間振りに御邪魔すれば、硝子戸が開け放たれている。
  店内に入れば先客は二組三名で、先ずは券売機で食券を購入する。
  自動車なので呑む訳にも行かず、普通につけ麺を堪能しよう。
  「もりそば(中盛)」、「味付け玉子」、「青森生にんにく」の釦を押っぺす。
  食券を女将さんに手渡し、冷水を汲み、止まり木にヨッコイショーイチ。
  十五分弱でつけ麺が配膳され、玉子と大蒜も提供される。
  麺の上の叉焼、茹で野菜、海苔、別皿の味付け玉子をつけ汁に移し、
  御店主御薦めの食し方、麺に卓上の黒胡椒を振り掛け、いざ頂こう。
  つけ汁は安定の味わいで、最近のお気に入り。
  「東池袋大勝軒」の教えを受け継ぐ此の味は、甘酸っぱさが心地好く、
  仄かな辛味も感じられ、どっしりと下支えをする動物系の出汁が濃厚で、
  コクが有って円やかで、国産素材のみを厳選した完全無化調の優しさも有る。
  動物系の出汁は、豚背骨、鶏胴ガラ、拳骨、鶏油、豚背脂、豚頭骨、鶏足、
  鶏頭から炊き出され、円やかでコクの有る味わいに仕上がっている。
  二〇一六年の初めに、圧力鍋でプースーを拵える様になった影響で、
  白濁し、随分と円やかに成り過ぎたが、今や、全盛期の大行列だった頃の味。
  麺は、旧「六文銭」、現「フレンチバル セゾニエ」で打たれた自家製麺
  昨年春頃から、既製の全粒粉から、自家製の全粒粉に変えたとの事で、
  玄小麦を仕入れ、より香ばしくする為に炒り、石臼挽きしていると言う拘り。
  澱粉等の混ぜ粉を使い、茹で時間を短縮し、もちもち感を出す事も出来るが、
  小麦本来の香り、風味が損なわれるので其れをせず、麺を口に入れた瞬間、
  広がる小麦本来の香りと風味全てを引き出す為、北海道産一〇割で、
  全粒粉を始め、四種類を独自に配合していると言い、麺自体に旨味が有る。
  其の麺に黒胡椒が纏わり付き、爽やかな辛味が刺激的で、旨さが増す。
  中盤、「青森生にんにく」と投入すれば、一気にパンチが加わり、
  何とも言えない香りの良さは、流石は国産の最高級品と言って良かろう。
  具の叉焼は二切れ入り、つけ汁の熱で蕩け、何とも言えない旨さを醸し出す。
  「もりチャーシュー」の巨大で蕩ける旨さの炙り叉焼の比ではないが、
  あっさり目だが、那須高原豚の肉質の良さを窺い知るには十分。
  味付け玉子は齧れば黄身がドピュっと飛び出し、御手本の様な出来栄え。
  具は他に萌やしと甘藍を茹でた物、海苔、葱。
  三六〇瓦の麺をぺろりと平らげ、つけ汁も確りと飲み干して退店。