続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺処 花田」【池袋】

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◆「麺処 花田」【池袋】

 ◎「味噌つけめん」八九〇円

 …水曜日。
  毎日こうも暑いと、昼御飯に何を頂こうか、考えるのも一苦労。
  思い立って出掛けてみたら、混雑や行列で諦めざるを無い事も屡々。
  其の間も、歩いて労力を使う訳で、無駄に掻きたくもない汗も掻く。
  夏休みでゆとり世代や御上りさんが多く、池袋の街はとんでもない惨状…。
  昼食難民に成りそうな日も有り、とんだ迷惑を蒙っている。
  何奴も此奴も、遊んでいないで学校に行けよ!
  五月蠅いから、遣ってなくたって良いから行けよ!
  さて、話は遡って水曜日。
  此の日は十四時に外へ出て、昼食難民に成らない様に、店を見定める。
  何とは無しに、何の当ても無いと、此方の方向へと歩き出してしまう癖が有る。
  まあ、此方が今の様な大行列に成る前、新規開店当初に足繁く通ったので、
  こんな大混雑に成ってしまった今では、行きたくても行けずに忸怩たる思いで、
  隙有らば頂きたいと言う、餌を狙う鬣犬の様に機会を伺っている。
  すると、何と、此の日はたったの四人の待ちと奇跡が起こる。
  透かさず、店内に入って食券を購入し、行列の最後尾に接続。
  直ぐに食券が回収され、「野菜で」と御願いすると、例によって、
  「半ライス」を付けるかと訊かれ、勧められたら断る訳には行かないので、
  「御願いします」と素直に答える性格は、もっと伸ばしてあげたい…。
  一〇分強、ヂッと耐えて待った後、カウンター席にヨッコイショーイチ。
  厨房内は男性店員氏四人が犇めき合い、玉川カルテットと同じ編成。
  此の糞暑い中、火柱を上げ乍ら中華鍋を振る姿に敬服してしまう。
  僕だったら、一〇秒と持たないだろうな…。
  そして、七月二十五日以来、四週間振りの御対面の「味噌つけめん」の御出座し。
  蓮華を除け、麺を手繰り、ドロドロのつけ汁にドヴンと浸す。
  炒め野菜が熱熱で、唇の端っこを軽く火傷し乍ら味わう。
  二〇一〇年の新規開店当初からの「花田系」と謳う、濃厚な味わいが最高だ。
  厳選された拳骨、鶏ガラ、モミジを合わせて煮込んだ後、豚足、
  背脂を入れたスープに細かく切った玉葱、人参、長葱の青い部位、
  じゃが芋、出汁昆布を加え、野菜を潰し乍ら六時間以上煮込み、
  スープを一日冷やして完成させると言う、ドロドロの粘度が高いつけ汁。
  味噌の風味も良く、大蒜の刺激も、陳腐な味にさせない。
  麺は「三河製麺」の物で、茹で時間に一〇分を要する太麺。
  当然、味噌ラーメンの麺とは異なり、太さが有り、冷水で〆られて引き締まる。
  噛むとミシっと音がしそうな高気密、高弾力の麺で、強靭な腰が効いていて、
  歯を押し返さんばかりの食感が心地好く、啜り終わってしまうのが惜しい。
  具の刻み叉焼は、とろんとろんの部位に当たり、此れを御数に白米を頬張る。
  即席の味噌叉焼丼に、矢張り、「半ライス」は断らないで良かった…。
  最後は、ドロッドロのへどろの様なつけ汁をグイッと飲み干して退店。
  今と成っては混雑で敷居が高く成ってしまったが、行列には訳が有るのだな。

~御負け~
木曜日の「とんかつ 松乃家」の「ロースかつ丼」五〇〇円。
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