続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン二郎 池袋東口店」【池袋】

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 ◎「ぶた入りラーメン」八〇〇円

 …水曜日。
  先週は三連休の為に四日間の労働だったが、今週は五日間と、非常に永く感じた。
  未だ月曜日か、未だ火曜日か、未だ水曜日かと、時が止まっているかの様だ。
  その割りには、犬と同じ速度で歳を取っているので、老いる一方だ…。
  皺や肝斑が増え、頭髪の張りや腰は無くなり、身体は重たくなる。
  駄目だ此りゃ…。
  さて、話は遡って、真ん中がもっこりともしない水曜日。
  今週も此方に御邪魔してみようと、腹を空かせて出掛けてみる。
  十四時に到着すれば、先客は六人だが、二人が中に入れずに弾き出されている。
  中で待つ人間が間を詰めずに、四人で六人分の空間を占拠すると言う自由気儘さ。
  熟練のマスクの店員氏だったら、問答無用、一刀両断で規則を守らない客を、
  バッサリと斬って捨てて処刑するが、今は其れが無いのが残念で成らない。
  規則を遵守しない客がのさばって蔓延り、不道徳な人間の温床と成っている…。
  五分待ち、漸く店内に入り、何時も通りに食券を購入。
  厨房内は今年入ってから変わらない組み合わせの店員氏。
  昨年の様な、和気藹々とした雰囲気は無いが、確りと意思疎通は出来て居よう。
  冷水を汲み、蓮華を取り、七分程で席が空いて端っこの席にヨッコイショーイチ。
  食券を提示し、麺の硬さを訊かれ、「普通で」と御願いする。
  右隣は習近平ファンの爺さん二人で、子供の頃、テレヴィヂョンの報道で観た、
  中華人民共和国残留孤児の爺さんの様で、如何にも大陸系と言った感じ。
  僕が座る端っこの席のカウンター上には塵紙の箱が置いてあるが、
  其れを取ろうと、無言で人の眼前を手が何度も通過し、何か一言言えよと。
  まさか、挨拶程度の日本語も英語も分からない癖に入国した訳じゃあるまいな。
  对不起とか、谢谢とか、我爱你とか、回鍋肉とか、何かしら言えるだろうよ。
  矢張り、国が幾ら発展しようと、民度だけは絶対に成長しないと断言出来る。
  さて、そんな民度の低い人が去って清々した所で、無料の乗せ物を訊かれる。
  例によって「脂で」と御願いし、丼を受け取り、手元へと下ろす。
  今回の豚は全て赤身だな…。
  気を取り直し、先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  今年入ってからの過去二度は、やや乳化度が進んだ味わいだったが、
  今回は比較的軽めで、あっさりとしているが、豚の出汁も程好く出ており、
  醤油ダレの切れと旨味が舌を撃ち抜き、立て続けに何口も啜ってしまう。
  偶にはすっきりとした傾向のも宜しいわね。
  続いては、味付け脂を御数代わりにして野菜を頬張ろう。
  小さく箸で千切り乍ら、茹で野菜にかって食べる。
  野菜のさっぱり感を味付け脂が補完し、味付け脂のこってり感を野菜が中和する。
  あと二回だろうが、最後は「脂増し増し」で御願いしてみようかしら…。
  お次は麺を引っ張り上げる様に手繰って啜ろう。
  濛々と湯気と共に粉の香りが立ち上り、此れを啜れば、ヌルっとして、
  滑りが実に心地好く、僕の頭髪と違って張りや腰が確りと有り、
  啜り甲斐の有る力強い麺だが、スルンと入って来る感覚が何とも卑猥だ。
  豚はと言うと、見た目通り、赤身の腕肉で、パサついている感じではないが、
  脂身が少ない分、蕩ける感じは無いが、味が染みて肉の旨味は満喫出来る。
  今週も存分に味わい、残り僅かな此の味を確りと味覚に叩き込みたい…。