続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「横浜らーめん 寿三家」【蔵前】

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◆「横浜らーめん 寿三家」【蔵前】
 
 ◎「ラーメン(並)」七〇〇円
 
 …水曜日。
  もうすっかり季節は春で、毎年恒例、厄介な花粉症も発病している。
  耳鼻咽喉科で薬物を処方して貰って服用しているが、目の痒さは駄目。
  目ん玉を取り出して、ジャヴジャヴと濯いで洗いたい程だ。
  此れから、此の症状と付き合わなければならない毎日が憂鬱だ…。
  さて、話は遡って、真ん中もっこり水曜日。
  前日の「らーめん 元楽」に続いて、独りで昼御飯に出る事が出来、
  新規開拓、周囲の散歩、徘徊も兼ねて彷徨く。
  とは言え、目星は疾うに付けてあり、此方の家系ラーメン店に突撃してみる。
  あの有名な「六角家」の姉妹店と謳っており、其処で修業した方が、
  「蔵前家」を開店し、浜松に移転したのを切っ掛けに、弟弟子の方が引き継ぎ、
  今の「寿三家」へと屋号を変え、二〇〇八年十一月に開店したと言う。
  硝子の引き戸を開けて中に入ると、獣臭と言うべき豚骨臭が充満しており、
  同時に、醤油ダレの芳香も漂っており、空気自体が家系ラーメンしている。
  此の香り、何処かで嗅いだ事が有ると思ったら、懐かしきBOOK厚木、
  「横浜家系ラーメン 二代目 梅家」と同じで、其方も「六角家」出身なので、
  道理でと、妙に納得し、系譜が一本の糸で繋がる。
  券売機で食券を購入するが、初陣なので無難に「ラーメン(並)」で。
  乗せ物は何も付けず、食券を手渡し、「普通で」と御願いする。
  冷水を汲み、馨しい薫りを嗅ぎ乍ら、出来上がりをヂッと待つ。
  そして、一〇分弱で黒塗りの丼が目の前に差し出される。
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  表面には鶏油がたっぷりと浮かんでいるが、あっさりとした味わいで、
  醤油ダレのキリッとした、すっきりとした感じだが、コクも確りと有る。
  スープに使うガラは国産の物のみをふんだんに使用して、
  濃厚な豚骨スープを演出し、其のスープに負けない様に特製の醤油ダレは
  其の日のスープの味を見て調整していると言う謳い文句。
  麺はと言うと、「六角家」同様、「酒井製麺」の物で、太麺の部類か。
  緩やかな縮れが効いており、ぷりっと、ちゅるんとして、加水率は中程度か。
  「酒井製麺」は元は饂飩の製麺所だった様で、もっちりとした食感を出せる様だ。
  具の叉焼はロース肉で、拘りのチルド肉を使い、肉本来の味を活かしたと言う。
  むっちりとして、蕩ける感じは無いものの、肉肉しくて秀逸だ。  
  菠薐草はさっぱりとして、家系ラーメンには欠かせない名脇役
  海苔は二枚入り、壱系の店だったら、海苔を御数に御飯を頬張るのだが、
  「六角家」系統だと、少しあっさりしているので、何とか堪えられる。の五〇円と言う其れもまあ、肥える事を気にしなければ、良いのかも知れないな。
  最後はプースーを飲み干し、近日中の再訪を決定して退店。
  何でも、建物の建て替えの為、三月二十三日で一旦閉店すると言うのが残念…。