◆「喜多方ラーメン 坂内」【浅草】
◎「焼豚ラーメン」九四〇円
…月曜日。
今週も何とか、命辛辛、週末の休日に逃げ込んだ感じ。
恐らく、死ぬ迄、此の繰り返しが続くのであろう…。
もう、今年も半分が終わろうとしており、過ぎ去ってしまえばあっと言う間で、
そろそろ年越しの準備を始めないと、気付けば師走、なんて事になるだろうな。
さて、話は遡って月曜日。
此の日は珍しく、独りで昼御飯を摂りに出る機会に恵まれる。
雨が降る中、当て所無く、浅草界隈に出てみる。
取り立てて目星も無いので、浅草通りの駒形橋西詰の五差路の一等地に位置し、
毎朝、馨しい焼豚の香りに嗅覚が愉しませて貰っている此方へ。
池袋では「日光六〇」の地下に在ったので、一度御邪魔した事が有るが、
二〇一六年五月一日に「喜多方ラーメン坂内 小法師 岩槻店」で頂いて以来、
約三年二ヶ月振りで、「浅草店」は初めてで、いざ突撃独りで昼御飯。
木戸を開けて店内に入ると、「イラッサイマセ~」と大陸系の女中さん。
止まり木にヨッコイショーイチし、献立表をチラッと一瞥し、
「焼豚ラーメン」を発注し、冷水を呷り、出来上がりをヂッと待つ。
厨房内を見遣れば、此れ又、大陸系の女中さんに、東南亜細亜系の男子。
国産は見られず、些か不安を覚える…。
まあ、作業標準書通りに行えば、運営出来る仕組みなのだろうから良かろう。
一〇分程で丼が目の前に差し出され、手元へと下ろす。
相変わらず、丼一面に焼豚が敷き詰められ、「北大塚ラーメン」が懐かしい…。
さて、先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
喜多方ラーメンの特徴である澄んだプースーは、あっさり目の優しい味わい。
豚骨の旨味だけを時間を掛けてじっくり炊き出し、毎日食べても飽きない、
あっさりしているのにコクが有る透き通ったスープと言う謳い文句で、
毎日店舗で仕込んでおり、てっきり、工場から配送されているのかと思っていた。
麺も又、喜多方ラーメンの特徴である平打ちの縮れ麺。
提供する頃合いに合せて熟成させていると言う拘りの麺との事で、
もちもち、シコシコの平打ち熟成多加水の手揉みの縮れの効いた独特の麺。
主役と言っても良い叉焼は、蕩ける様な軟らかさが売り。
余分な油を落とし、熱量は控え目だが、量感たっぷりと言うが、
流石にもう、此の量は厳しいと痛感し、衰えは隠せない…。
胃凭れ気味で何とか平らげ、会計を済ませて、雨の中をとぼとぼ帰るおぢさん。