続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「自家製麺 伊藤」【浅草(つくばエクスプレス)】

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 ◎「比内鶏肉そば 小(焼豚4枚)」七五〇円

 …昨日。
  相変わらずの花粉症だが、嚔、鼻水、鼻詰まりは、至って快調と言って良く、
  耳鼻咽喉科で処方されたイニシエーションを服用し始めて三年目だが、
  点鼻薬も殆ど使用せずに済んでいるものの、目ん玉だけは駄目だ…。
  接眼眼鏡を装用していると、抗原抗体反応用目薬が使用出来ず、
  かと言って、眼鏡に変えると、汗を拭う際に億劫な上、満員電車等、
  混み合って蒸し暑い場所では、月の家圓鏡師匠の物真似に成ってしまうので、
  否が応でも、痒みや目脂を我慢しないといけないので、生きているのが辛い…。
  さて、話は遡って月曜日。
  年度末の最終週が、何の断りも無く始まってしまう。
  慌ただしさと忙しなさと心細さで、愛しさと切なさと心強さは無い…。
  今週一週間、何とか乗り切れる様に、何か旨い物を景気付けに頂きたい。
  何とは無しに、サンダーボルトゲート方向へと徘徊を始める。
  良し、三月六日以来、十九日振り二度目の訪店の此方でプリン体摂取だ。
  浅草六区の路地裏にひっそりと佇む此方に到着すれば、何と、名店にも拘わらず、
  前回に続いて、店内に先客は居らず、厨房内に御店主一人が居るのみ。
  此処ぞとばかりに、店頭の券売機で食券を購入しよう。
  前回は、煮干しの「肉そば 中(焼豚4枚)」を頂き、今回も同じでも良いが、
  其処は少し捻って、煮干しラーメンとの双璧、「比内鶏そば」にしてみよう。
  麺の量は、「中」でやや多く感じたので「小」にし、「焼豚」入りで。
  店内に入り、食券を御店主に手渡し、前回と同じ止まり木にヨッコイショーイチ。
  冷水を呷り、暫しの息抜き、独りの時間にホッと一息。
  そして、五分と掛からず、期待のラーメンが差し出される。
  色味は「中華そば」より、気持ち茶色がかっているが、略、変わらない感じ。
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  思いの外、煮干しのガツンと感じられ、「中華そば」と比べると、
  幾分、控え目な印象だが、其れでも十分に煮干しの風味が迸っている。
  煮干しに押され気味の比内鶏だが、じんわりと旨味が浮かび上がり、
  豊潤な旨味が煮干しと混ざり合い、雑味の無い、濃密で極上の出汁だ。
  秋田県は角館の「自家製麺 伊藤」の流れを汲むので、比内鶏は御手の物だろう。
  此れは、甲乙付け難いな。
  続いて、麺を手繰って啜ろう。
  「自家製麺」と屋号に冠する通り、自慢の細麺の食感は快楽的だ。
  噛むと、歯と唇で千切られ、バツバツバツっと裁断され、恍惚としてしまう。
  腰と張り、弾力が一級品で、低加水の麺の表面は、啜り心地が堪らない。
  煮干しラーメン店で御馴染みの「和え蕎麦」が有ったなら、絶対に頂くだろう。
  太ったって良いじゃないか、駄目人間だもの…。
  具の「焼豚」はバラ肉で、プースーに浸して置くと、赤身の部位はむっちりと、
  其れで居てホロっと解れる軟らかさで、脂身の部位はとろんと蕩ける旨さ。
  麺麻や味付け玉子等、余計な物を一切排しても、焼豚と葱で十分な満足感。
  高名な美食家やラーメンヲタクと呼ばれる偉い方々は、焼豚すら入らない、
  「中華そば(ネギのみ)」、「比内鶏そば(ネギのみ)」を堪能され、
  「焼豚」は邪道だと思し宣うだろうが、僕は「焼豚」入りが好きだ…。
  最後はプースーを残らず飲み干し、豊かな心持ちに成った感じで退店する。