◆「中華そば専門 田中そば店」【浅草】
◎「中華そば味玉入」八六〇円
…火曜日。
今日突如、此の駄ブログの元締めである所のヤホーから齎された報せ。
と言う事で、此の駄ブログもシオノギ、もとい、潮時か…。
呆け防止、備忘録、愚痴吐き場として、彼是、十四年も利用しているが、
いざ、閉店ガラガラと成ると、何だろう、突然、無職に成る様な感覚。
如何しようかしらね…。
さて、話は遡って一昨日。
すっかり、独りで昼御飯に出られる流れが出来つつ有り、非常に悦ばしい。
昼休憩位は独りに成りたいわね。
此の日は河は渡らず、一大観光地、サンダーボルトゲート方面へ歩き出す。
目的地は、日本の平壌、足立区の「博多長浜らーめん 田中商店」の別商標、
「中華そば つし馬」が昨夏、「田中そば店」へと転換した様なので此方へ。
二〇一七年三月十七日に「中華そば つし馬」に訪店以来、一年十一ヶ月半振り。
店頭の券売機で食券を購入し、何と無くの気分で、「中華そば味玉入」に決定。
店内に入ると、大陸系の女中さんが、イラッサイマセ~と迎えて呉れる。
食券を手渡し、入口直ぐの止まり木にヨッコイショーイチ。
冷水を呷り、束の間の休息とばかり、ホッと一息吐き、出来上がりを待つ。
一〇分弱で、件の楊潔篪外相ファンの女中さんが配膳して呉れる。
プースーを見ると、澄んでいる様な、濁っている様な、二日後の風呂の湯の色…。
先ずは蓮華を手に取り、其のプースーから啜ろう。
本店の「博多長浜らーめん 田中商店」は言わずもがなの豚骨ラーメン、
転換前の「中華そば つし馬」は青森煮干し中華蕎麦と来て、
此の「中華そば専門 田中そば店」は喜多方ラーメンを基本にした、
気軽に食べる田舎のラーメンを主題にして作ったラーメンと謳う。
一口啜ると、薄口で淡い味わいのあっさりした出汁が五臓六腑に染み渡る。
豚骨を濁らせない様に炊き出し、塩ダレで味を整えると言い、素朴乍ら、
膨よかな出汁の旨味がじんわりと広がり、何だか、ホッと落ち着くかの様だ。
拉麺屋の原風景を味わえる様な心象の、小さ目の丼を用いていると言う。
麺はと言うと、喜多方ラーメンらしい平打ちの緩やかな縮れの効いた麺。
加水率は高目で、ツルツルとした口当たりが印象的。
喜多方ラーメンの特徴である平打ち熟成多加水麺に比較的近い食感か。
さて、具の叉焼は三切れ入り、赤身と脂身の両方が確り味わえる均整が取れた物。
「喜多方ラーメン 坂内」の「焼豚ラーメン」宜しく、此の叉焼が素敵にも、
丼一面に埋め尽くされていたら良いのにと、じっくりと噛み締める。
味付け玉子は、噛むと黄身がドピュっと飛び出る様な物ではないが、
黄身はねっとりと濃厚で、味付けは濃くないが、玉子は人を幸せにする。
麺麻はロイクーで、淡い色のプースーとの対比が良く、勿論、味も宜しい。
最後はプースーを飲み干し、今度は「田中商店」に転換しないかなと、
良からぬ期待を本気で願いつつ、午後の業務へと戻るポンコツおぢさん…。