●六月中席鈴本演芸場(六月十六日)
(夜の部)
三遊亭ぬう生:「熊の皮」
翁家和楽社中(和楽・小楽・小花):太神楽曲芸(傘~五階茶碗~ナイフ)
入船亭扇好:「真田小僧」
林家彦いち:「熱血怪談部」
三増紋之助:曲独楽(小手調べ~末廣の曲~輪抜け~真剣刃渡りの曲~風車)
五街道雲助:「浮世床」
林家しん平:漫談(桃太郎侍と水戸黄門)
-仲入り-
ホームラン:漫才
柳亭市馬:「高砂や」
花島世津子:マジック
三遊亭白鳥:「サーカス小象」
(夜の部)
三遊亭ぬう生:「熊の皮」
翁家和楽社中(和楽・小楽・小花):太神楽曲芸(傘~五階茶碗~ナイフ)
入船亭扇好:「真田小僧」
林家彦いち:「熱血怪談部」
三増紋之助:曲独楽(小手調べ~末廣の曲~輪抜け~真剣刃渡りの曲~風車)
五街道雲助:「浮世床」
林家しん平:漫談(桃太郎侍と水戸黄門)
-仲入り-
ホームラン:漫才
柳亭市馬:「高砂や」
花島世津子:マジック
三遊亭白鳥:「サーカス小象」
雲助師の「浮世床」は、王将抜きで将棋をする間抜けな人々の件。古今亭志ん五師の場合は、読めもしない「太閤記」を滅茶苦茶に読む件。柳家さん喬師の場合は、乙な年増に芝居見物で誘われた夢を語る件。三者三様の「浮世床」の味が有る。市馬師の「高砂や」では相変わらずの美声を拝聴。白鳥師の「サーカス小象」は寄席で掛けるのが初で、受け具合に因っては、今回でお蔵入りになる場合も有るとの事。サーカスの玉乗りの小象が、観客を惹き付けて人気者になり、トリを務める迄に出世すると言う噺。噺の中に、昔のアニメーションの名フレーズが織り込まれている。一番笑ったのが、マクラで、子供の頃に「フランダースの犬」の最終回を御婆さんと観ていて、パトラッシュが死んで天使に運ばれて行くシーンでの遣り取り。「バアちゃん、パトラッシュは何処に連れて行かれるの?」「保健所!」。今回で八十五回目の寄席、落語会通いだが、高座で三点倒立して引っ繰り返った噺家さんは初めて観た。此の卑怯さ加減は止められない…。