続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「いづみや第二支店」【大宮】

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◆「いづみや第二支店」【大宮】

 

 ◎「酎ハイ」三五〇円+「名代もつ煮込み」一七〇円

 

 …昨日。

  今週も何とか、週末の休日に逃げ込んだ感は有るが、今週は颱風に始まり、

  何かと慌ただしく過ぎ去った感じで、狂った様な暑さも戻って疲労する。

  そんな中、金曜日は年に一度の総合的健康診断の為、有給休暇を充て、

  何時もより四十五分も早い六時半前の電車で、両国へと出掛ける。

  今年から病院が替わり、両国は初めてなので、道に迷わない様に注意が要る。

  帰り道の事を考えて、両国駅からは麺麭屑を撒いて目印を付け乍ら何とか到着。

  八時からの検診開始で、胸部間接撮影で軽く被曝して始まり、血圧、視力、

  血液検査では相変わらず血管が細くて出ない様で、熟女看護婦を困らせ、

  其の罰として、より細い注射針で手首から血を吸い取られると言う酷い仕打ち。

  肺活量、聴力、腹部の超音波検査では、熟女看護婦とローションプレイ…。

  問診の後の心電図では、身体に通電されてビリビリして骨が見えた後は、

  胃部間接撮影では、曖気を我慢したのに、まさかの発泡剤を三回も飲まされ、

  ぐるぐると廻されたり、逆さ吊りにされたり、踏んだり蹴ったりの目に遭わされ、

  最後は眼圧検査で目ん玉に風を当てると言うドッキリに遭って一時間で終了。

  もう、朝からおぢさん、ぐったり…。

  帰りは目印の麺麭屑を頼りに両国駅へと戻り、ぶらぶらとして一日を過ごす。

  十六時過ぎに大宮駅へと戻り、華金なので、ぶらり途中下車の旅

  一次会の場所は決まっているので、先ずは其の前に独りぼっちで零次会。

  と言っても、一次会も二次会も独りぼっちだが…。

  紺の暖簾を跳ね上げて入ったのは、大宮駅東口の象徴と言うべき此方。

  其の昔、今より更に駄目だった時分、酒浸りで入り浸っていた。

  出入口付近の止まり木にヨッコイショーイチし、女中さんを呼び寄せて発注。

  同時に持って来て呉れたのは、酒場の定番の酎ハイともつ煮込み。

  先ずは景気付け、総合的健康診断の打ち上げに、酎ハイをグイッと呷る。

  何とも言えない、駄目に成る味で背徳だ。

  そして、摘みは勿論、「名代」と謳う一七〇円のもつ煮込み。

  「もつ煮の店 まつい」、「もつ煮本舗 まるぶん」、「永井食堂」と言う、

  名立たる名店に先駆け、僕がもつ煮込みを知り、味を覚えた元祖の味が此方。

  大学生時分、通学の乗り換えで途中下車し、鉄火場帰りの歯の無い親爺が、

  競輪新聞片手に自棄酒を呷る脇で大人しく、「もつ煮込み定食」を頂いた。

  そんな青春時代の味を、こうして今、自棄酒を呷る側の人間に成って味わう…。

  歯はちゃんと有るので、もつを確りと噛み締めて味わう。

  当時とは若干味は変わったが、蜂の巣を始め、様々な部位が煮込まれており、

  具は蒟蒻と生姜と簡素で、まったりとして円やかな味わいが特徴的。

  練り辛子が添えられ、此れを塗し乍らちびちび頂く。

  周囲は十七時前と言うのに、早くも酒を飲る月給取りの姿も多く、出来る事なら、

  其の会社に通報してやりたい…。

  そうこうして居ると、十七時も廻り、五二〇円の会計を済ませ、一次会へと向かう。