続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「手打蕎麦 木挽庵」【北大宮】

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◆「手打蕎麦 木挽庵」【北大宮

 

 ◎「おせいろ(もりそば)」七〇〇円

 

 …あんなに待ち遠しく、生きる支えにしていた週末の休日も、呆気無く、

  いとも簡単に、あっと言う間に終わろうとしており、心がぞみぞみして来る。

  明日からの一週間、一体、如何やって乗り切れば良いのだろうかと、

  此の夕暮れに、そして僕は途方に暮れる。

  休日が終わるのが悲しいのじゃなくて、休日が終わると思う事が悲しい…。

  大沢誉志幸と大事MANブラザーズバンドはさて置き、八時に何とか起き出し、

  午前中は極めて自堕落に、非生産的に、至って無駄に時間を過ごし、

  正午に成ろうかと言う頃、漸く重たい腰を擡げて徐に動き出す。

  食糧品の買い出しも兼ね、先ずは昼御飯を済ませてみよう。

  然し、何だか胸焼けが治まらず、余り食欲も無く、随分と耄碌した様だ。

  こんな時はつるっと喉の通りの良い、消化の良い物が良かろうと、

  大晦日以来の此方で蕎麦でも手繰ろうと、九ヶ月振りに暖簾を潜る。

  大晦日にしか御邪魔しないので、混雑も無く、ゆったりと時間が流れており、

  空いている食卓席に座る様に促され、ヨッコイショーイチ。

  献立表を捲り、前回は「天付鴨汁そば」を頂いたが、今の調子じゃ、

  天麩羅も鴨油も自傷行為に近いので、此処は大人しく、簡素に盛り蕎麦で。

  発注を済ませ、冷茶を呷り、出来上がりをヂッと待つ。

  大晦日の書き入れ時とは違い、一〇分足らずで配膳される。

  嗚呼、何とも涼やかで、今日の様な真夏日には持って来いだ。

  蕎麦徳利から蕎麦猪口に蕎麦つゆを注ぎ、薬味の葱、大根卸、山葵を投入。

  後は黙って、蕎麦を手繰って啜れば良い。

  手打ちらしい不揃いな感じも良く、冷水での〆も抜かり無く、

  ぽきぽきとした腰が効いており、鼻腔を蕎麦の薫りが駆け抜けて行く。

  蕎麦粉は信州は戸隠産の物を使用しているとの事で、信州産とは嬉しい。

  蕎麦に関しては門外漢、珍紛漢紛で分からないが、此方はと言うと、

  「浦和一茶庵」から暖簾分けをし、其の大本は「足利一茶庵本店」と言う。

  するすると喉の通りが良く、清涼感が有り、ペロッと平らげられそうだ。

  蕎麦つゆは甘からず、辛からず、旨からず、言う様な事は丸で無く、

  何方かと言うと大人し目と言うか、やや甘目で、もう少し強めでも良いか。

  其れにしても、スルスルと面白い様に入って行き、啜る手が止まらず、

  胸焼けで食欲不振と言うのが嘘の様に、ぺろりと平らげてしまう。

  「ゆで太郎」や「富士そば」ではこうは行かない。

  最後は蕎麦湯をじっくりと味わい、会計をして出るポンコツおぢさん…。

 

~御負け~

此の、すっかり薄汚れちまった心を浄化すべく、武蔵野國一之宮・氷川神社を参拝。

明日からの一週間の平安を祈願する…。

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