◎「太麺」七〇〇円＋「細麺替玉」一〇〇円
…昨晩。
週末の休日も風前の灯火、弱々しい光で仄暗く、今にも消えようとしている。
そんな心許無い状態なので、簡素で勘弁早漏、もとい、候。
昨晩は毎年恒例の忘年会で池袋の「魚金」で十六時半から呑み始め、
ホッピーを五杯頂き、二時間程で河岸を替えて大山へと移動。
二次会は「鍛冶屋文蔵」で、更にホッピーを四、五杯も頂けば、
すっかりへべのれけで、更に輪を掛けてろくでなしに成り、
解散後は千鳥足で、確りとした足取りで板橋区役所方面へと歩き出す。
向かった先は、年に一度の定点観測。
一杯のラーメンが御馳走だった二〇代の青春の味とも言うべき此方。
食券を購入し、止まり木にヨッコイショーイチし、食券を手渡す。
冷水を酔い醒ましに呷り、一〇分程でラーメンの御出座し。
先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜れば、嗚呼、昔と変わらぬ旨さ。
家畜臭、獣臭プンプンだが、さらっとして執拗くなく、呑んだ後の〆に最適。
麺は家系ラーメンっぽさが窺える中太の平麺。
モチッとして、ツルツルとした口当たりで喉の通りも良い。
中盤から卓上の揚げ大蒜を投入し、酔っ払って弱った身体に喝を入れる。
太麺を啜り終えたら、どんなにへべのレケでも、どんなにプクマンでも、
細麺の替え玉をしない訳には行かないのだ。
一〇〇円硬貨を差し出し、「コナおとし」で発注出来る程の状態でなく、
如何やら、普通で発注した様だ。
記憶も朧げだが、店を出た記憶は有るので、美味しく頂いて帰った様だ。
御蔭で、朝から胸焼けが酷く、食道が焼け爛れるかの様な状態だったが…。
