続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「極楽汁麺 百麺」【板橋区役所前】

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◆「極楽汁麺 百麺」【板橋区役所前】
 
 ◎「細麺」六八〇円+「細麺替玉」一〇〇円
 
 …昨晩。
  午後に表参道で頭髪を切り落とし、十六時過ぎに終了し、
  一路、id190氏、ペー氏との呑み会が催される大山へと向かう。
  十七時に落ち合い、懐かしい、思い出の遊座大山商店街を練り歩き、
  山手通りで折り返し、大山駅へと舞い戻り、「晩杯屋」で一次会。
  程好く酩酊し、今度はハッピーロード大山商店街や路地を徘徊し、
  「鏑屋」で二次会をと思うも、生憎の満席で断念。
  「串焼き 肉刺し 一献」と言う店で、更に仕上げのホッピーを鯨飲。
  既に、麦酒一杯、致死量超え焼酎のホッピー六杯で、すっかりヘベのレケ。
  前後不覚、ろくでなしの状態で解散し、電車賃も勿体無いので板橋駅迄歩く。
  然し、終電車迄は未だ余裕が有る。
  其処は矢張り、僕はぶらりーマン。
  折角、懐かしの街、板橋区役所前に来たのだと、此方に突撃!深夜の晩御飯。
  其の昔、一杯のラーメンが何よりの御馳走だった赤貧時代に、
  此方から店外に漂う豚骨臭が堪らなく馨しく、魅惑的だった。
  二〇代の若い胃袋には、此方のこってりと濃厚な豚骨醤油ラーメンは、
  夢の様な、煌めく、輝かしい存在だったナァ。
  そんな、青春時代を回顧しつつ、半地下の階段を降り、店内に入る。
  当時は無かった券売機に向き合い、食券を購入する。
  此方では「細麺」が好きで、今回も「細麺」で。
  流石に酒は自重する…。
  冷水を呷って酔いを醒ましていると、二、三分でラーメンの御出座しだ。
  嗚呼、青春のラーメンだ。
  二〇一五年二月二十一日以来、二年七ヶ月振りに其の味を味わう。
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  五十八種類の麺と三十三種類のスープ、即ち、約一〇〇種類の麺とスープから、
  最高の組み合わせを選んだ一杯だから「百麺」、と言う謳い文句。
  拳骨を主体に背ガラ、豚頭、鶏ガラの動物系材料のみを使い、
  毎日一〇〇キログラム以上のガラを十七時間以上炊く濃厚な豚骨スープは、
  四本の寸胴を使ってスープとガラを移動させ乍ら作り込むと言い、
  スープの状態や水位を見乍ら、余分な油分や滓を取り除く等の微調整をし、
  濃厚乍らも切れが有るスープを作り出し、少しとろみが有り、
  豚骨がガツンと来るが、諄さを感じさせないコクと切れの有る仕上がりで、
  鶏と豚のコク、深味、旨味を極限迄凝縮した極上のプースーと言う触れ込み。
  口内にまったりと拡がる旨さが、何とも言えないな。
  此方のラーメンを「家系」と捉える人も居る様だが、個人的には全くの別物。
  さて、麺はと言うと、博多ラーメンを思わせる細麺。
  しなやかさが有り、中加水程度で、スルスルと啜り心地の良い麺。
  いとも簡単に啜れてしまう。
  途中から、卓上の揚げ大蒜、刻み大蒜を投入し、更にパンチを増す。
  帰りの満員の終電車の事なんぞ、知ったこっちゃない。
  具の叉焼は、低温調理のローストポークを思わせる桃色で、むっちりとして、
  前回頂いた、パサつき気味の赤身のみの其れとは随分と印象が異なる。
  さあ、此の後は板橋駅迄の道程を歩かねば成らないので、腹拵えが必要だ。
  一〇〇円硬貨を取り出し、替え玉を発注する。
  嬉しい事に、粉落としが出来るので、其れで発注する。
  ポキポキ、モソモソとした麺は、歯にくっ付きそうで、粉の風味が絶妙だ。
  替え玉はこうでないといけない。
  最後はプースーを飲み干し、千鳥足で板橋駅へと歩き出す社会不適合者…。