◆「こだわりのうどん工房 杏樹」【大宮】
◎「カレーうどんセット」一〇八〇円
…昨日。
週末の休日もあっと言う間に過ぎ去ろうとしており、杏里は悲しみが、
C-C-Bはロマンティックが、僕は心のぞみぞみが止まらない…。
伴天連正月が今年はド平日の為、落ち落ち酒も呑めそうにないので、
前倒しで昨晩に宴を催してしまった為、既に愉しみも終焉を迎える。
益々、生きる希望を失った感じは否めない。
と言う訳で、備忘録代わりに簡素に。
話は遡って土曜日。
伴天連正月の宴の食材の買い出しに大宮の街へと繰り出す。
時刻は正午を廻ったばかりなので、先ずは腹拵えと行こう。
晩の宴に支障の無い様、軽めに消化の良い物が良いだろう。
大宮に長く住んでいるが、店の存在は知っているものの未訪の此方へ。
猛烈な颱風が来たら水没しそうな半地下へと階段を下り、いざ入店。
時間が早い所為か、店内は二組のみで、一先ずヨッコイショーイチ。
献立表を捲り、店外の黒板にも有った「カレーうどん」に惹かれる。
限定一〇食と言う高倍率だが、此の時間ならば未だ有ろうと発注。
止せば良いのに、御飯が付いた「カレーうどんセット」にしてしまう…。
相変わらず、堪え性も痩せる気も無い様だ。
冷水を呷り、薄ぼんやりとヂッと待ち、十五分程で配膳される。
嗚呼、何て正しいカレー饂飩なんだ。
別皿の生野菜を遣っ付けたら、蓮華を手に取り、先ずはルウから啜ろう。
蕎麦屋のカレー饂飩を思わせる和風出汁の味わいが感じられる。
然し、ルウは確りと粘度が有り、サラッとした感じは無いちゃんとした物。
筑前煮を思わせる甘辛い鶏肉、竹輪、牛蒡が具として入っており、
其の点でも「和」を思わせる、日本人がホッと安心する味わい。
饂飩は勿論、極太の武蔵野饂飩らしい麺。
噛むともっちりとして、食感と粉の感じが水団に似ていないでもない。
饂飩を啜り、其れを御数に御飯を頬張り、ルウで流し込む。
炭水化物を御数に白米を掻っ込み、カレーと言う飲み物をゴクゴクと。
旨くない訳が無いわね。
最後は残らずルウを飲み干し、汗だくで退店する冬でも汗達磨…。