続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「きくちひろき」【熊谷】

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◆「きくちひろき」【熊谷】

 ◎「塩ラーメン(あっさり)」七三〇円

 …熊谷での仕事二日目で、実家滞在も二日目。
  午後からの仕事の為、深谷の実家を十一時に出、熊谷へと向かう。
  「暑いぜ!熊谷」の触れ込み通り、夏を思わせる陽射しが容赦無く照り付ける。
  熊谷駅の階段を下りてロータリーへ出ると、噴霧器で霧が噴射され、涼を感じさせる…。
  正午前だが、先ずは胃袋に食べ物を入れないと、午後からの仕事に障る。
  と言う訳で、又もやラーメン。
  其れ以外に、僕の食べ物は無い…。
  目星は既に付けてある。
  五~六年前に一度だけ訪れた事の有る、其の名も「きくちひろき」。
  店主の名前を其の儘、屋号にしており、早稲田の「がんこ総本家」で修行したらしい。
  店舗の外観も黒塗りで、「がんこ」らしい佇まいだ…。
  店内に入り、券売機の前に立ち、食券を購入する。
  「塩」と「醤油」が主力で、前回同様、「塩ラーメン(あっさり)」にする。
  此の「あっさり」は「ねぎ油入り」としてあり、他には「しそ油入り」、「えび油入り」が有る。
  食券を手渡し、席に着き、水を飲んでいると、牛丼屋並みの早さでラーメンが出て来る。
  幾ら、性急な性格の僕でも、そんなに急ぎやしない…。
  数年振りに対面する丼は、透き通った綺麗な色のスープ。
  卓上の蓮華を手に取り、早速、一口啜る。
  そうそう、此の「がんこ」特有の塩っ辛いスープ。
  高血圧患者には堪らない塩気で、かと言って、舌が痺れる様な嫌な塩気ではない。
  塩味の優しい感じも有り、じんわりと染みて来る感覚。
  葱油の香ばしさが漂う。
  麺は、黄色味を帯びた玉子麺で、僅かに縮れが有る。
  そして、吃驚する程に早く出て来ただけ有り、麺にしっかりとした腰が残っている。
  啜ると、唇、口内、歯、喉の順に其の心地好い食感が伝わって行く。
  プリプリとした嫋やかな喉越しの綺麗な麺で、口の中で躍る様。
  当然、スープの絡みも良く、スープを巧く持ち上げる。
  具の叉焼は大判で、スープに浸していると柔らかくなり、ホロトロ感が増す。
  脂身のプルプル感、赤身のしっかりとした感じも出ている。
  驚いたのが麺麻。
  其の都度、フライパンで炙った物が載せられる。
  即ち、炙り麺麻。
  香ばしさの有るシャキシャキ感と言うのは中々珍しい。
  此の後、肉体労働で大量の汗を噴出させる事を考えれば、此れ位、塩っ辛い方が身体の為か…。