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◆「ラーメン 桐生」【岩宿】
「ラーメン 桐生」【岩宿】
◎「スタミナラーメン」八九三円
…相変わらず、雨が止みやしない。
今日も又、重たい鞄を肩から提げ、傘を持ち、えっちらおっちら出掛けて行く。
山の中腹迄、低い雲に覆われた赤城山を見乍ら、ローカル線の両毛線に揺られ、
桐生競艇と岩宿遺跡で御馴染みの群馬県は岩宿へ降り立つ。
幾ら外は寒くても、室内で仕事をする時は背広の上っ張りを脱ぎ、暑い思いをして労働する…。
十三時を廻った辺りで、同僚の方と昼御飯を摂りに出掛ける。
目星は付けてあり、昨年六月に此の地を訪れた際、僕は訪れる事が出来なかったが、
他の同僚の方から量が多いラーメン店が在ると言うのを聞かされていた。
と言う事で、腕白中年は懲りずに出掛ける…。
店の造りは、良く有る街道沿いの中華レストラン的な感じで、御世辞にも綺麗とは言い難い。
其れでも、地元民には愛されている様な雰囲気が感じられる。
カウンター席に腰を掛け、メニューを眺める。
此方の御薦めメニューは「スタミナラーメン」であると言う事前情報は仕入れてある。
初めて訪れる店では、其の店の一押しメニューを頂いておけば、まあ大丈夫だろう…。
一〇分程経った後に運ばれて来たのは、洗面器の様な大きさの丼。
其の中には、醤油ラーメンが装われ、其の上には餡掛け、即ち、テレレがぶっ掛けられている。
其れにしても、此の丼の大きさは半端ではない。
思わず、「ナニ曽根だよ!」と突っ込みそうになる…。
気合いを入れ直し、此れは死闘に成る事を覚悟し、ラーメンに取り掛かる。
蓮華でスープを啜ると、何の変哲も無い、街の中華屋の化学調味料の効いたラーメンの様。
豚ガラ、拳骨、野菜、果物等を「回帰水」と言う水で煮込んだと言う。
丼に注がれるスープの色は透き通っていた。
麺は自家製麺らしく、先程の「回帰水」を用いて打っていると言う。
更に、二~三度の低温で二日間寝かせて熟成させると謳っている。
茹でる直前に揉む事に因り、縮れを付けると言う手法らしい。
確かに、佐野ラーメンを始めとした此の両毛線沿線に見られるラーメンらしい手打ちの感じがする。
ピロピロした感じだが、モッチリ感が有り、此れは此れで食べられなくはない。
さて、一番の懸案はテレレ。
此の暑がりの汗っかきの猫舌が、向こう見ずに発注してしまい、テレレは至って熱々…。
片栗粉が多目なのか、随分とゼリーに近く、所々、フルフルと揺れている。
具は豚肉、人参、玉葱、筍の水煮が炒め合わされており、後から韮も入れられている。
スタミナを売りにしているだけあり、薄く切った大蒜の欠片も見られる。
麺と絡ませる様にして箸で手繰り、乳幼児に食事を与えるかの如く、息を吹き掛けて冷ます。
そして、大丈夫かなと思った頃合いで啜ると、其れでも火傷しそうに熱い。
思わず、口に入れ掛けた豚肉を一遍丼に戻してしまったよ、小父さんは…。
「ダチョウ倶楽部じゃないんだから…」と心で呟き乍ら、胸のポケットからハンカチーフ登場。
木綿のハンカチーフか如何かは素材は分からないが、汗を吸い取りそうな生地の物。
額から瀧の様に流れ出る汗を拭うのが忙しく、中々、ラーメンに取り掛かれない程。
水を飲み、口内の温度を下げ乍ら、徐々にラーメンを遣っ付けて行く。
テレレの味としては、個人的にはもう少し甘味が有る方が好み。
筍の水煮が不味かったのが残念…。
そして、終盤に差し掛かった頃、蓮華で丼の底を掬ってみると、あら吃驚!
大蒜の粒が三つも四つも発掘されるではないか。
薄く切った物や、刻まれた大蒜なら兎も角、丸の儘の物がこんなに入っているとは…。
其りゃ、スタミナも付くわな。
勿論、残す事は決してしないので、スナック感覚で口の中に放り込む。
生のカリカリと、火の通ったホクホクの中間の様な食感。
其の間も、汗は止め処無く滴り落ち、水を汲みに立つ事三回。
洗面器の様な丼の底を掬い、具が無くなった所で御馳走様。
流石に此の量のスープは飲める筈も無く、器の半分以上も残っている。
店を出ると、丸で、サウナから出た芋洗坂係長の様で、何とも見苦しい姿に。
此の直後、五分と経たずに雪隠で下した事は言う迄も無い…。
今日も又、重たい鞄を肩から提げ、傘を持ち、えっちらおっちら出掛けて行く。
山の中腹迄、低い雲に覆われた赤城山を見乍ら、ローカル線の両毛線に揺られ、
桐生競艇と岩宿遺跡で御馴染みの群馬県は岩宿へ降り立つ。
幾ら外は寒くても、室内で仕事をする時は背広の上っ張りを脱ぎ、暑い思いをして労働する…。
十三時を廻った辺りで、同僚の方と昼御飯を摂りに出掛ける。
目星は付けてあり、昨年六月に此の地を訪れた際、僕は訪れる事が出来なかったが、
他の同僚の方から量が多いラーメン店が在ると言うのを聞かされていた。
と言う事で、腕白中年は懲りずに出掛ける…。
店の造りは、良く有る街道沿いの中華レストラン的な感じで、御世辞にも綺麗とは言い難い。
其れでも、地元民には愛されている様な雰囲気が感じられる。
カウンター席に腰を掛け、メニューを眺める。
此方の御薦めメニューは「スタミナラーメン」であると言う事前情報は仕入れてある。
初めて訪れる店では、其の店の一押しメニューを頂いておけば、まあ大丈夫だろう…。
一〇分程経った後に運ばれて来たのは、洗面器の様な大きさの丼。
其の中には、醤油ラーメンが装われ、其の上には餡掛け、即ち、テレレがぶっ掛けられている。
其れにしても、此の丼の大きさは半端ではない。
思わず、「ナニ曽根だよ!」と突っ込みそうになる…。
気合いを入れ直し、此れは死闘に成る事を覚悟し、ラーメンに取り掛かる。
蓮華でスープを啜ると、何の変哲も無い、街の中華屋の化学調味料の効いたラーメンの様。
豚ガラ、拳骨、野菜、果物等を「回帰水」と言う水で煮込んだと言う。
丼に注がれるスープの色は透き通っていた。
麺は自家製麺らしく、先程の「回帰水」を用いて打っていると言う。
更に、二~三度の低温で二日間寝かせて熟成させると謳っている。
茹でる直前に揉む事に因り、縮れを付けると言う手法らしい。
確かに、佐野ラーメンを始めとした此の両毛線沿線に見られるラーメンらしい手打ちの感じがする。
ピロピロした感じだが、モッチリ感が有り、此れは此れで食べられなくはない。
さて、一番の懸案はテレレ。
此の暑がりの汗っかきの猫舌が、向こう見ずに発注してしまい、テレレは至って熱々…。
片栗粉が多目なのか、随分とゼリーに近く、所々、フルフルと揺れている。
具は豚肉、人参、玉葱、筍の水煮が炒め合わされており、後から韮も入れられている。
スタミナを売りにしているだけあり、薄く切った大蒜の欠片も見られる。
麺と絡ませる様にして箸で手繰り、乳幼児に食事を与えるかの如く、息を吹き掛けて冷ます。
そして、大丈夫かなと思った頃合いで啜ると、其れでも火傷しそうに熱い。
思わず、口に入れ掛けた豚肉を一遍丼に戻してしまったよ、小父さんは…。
「ダチョウ倶楽部じゃないんだから…」と心で呟き乍ら、胸のポケットからハンカチーフ登場。
木綿のハンカチーフか如何かは素材は分からないが、汗を吸い取りそうな生地の物。
額から瀧の様に流れ出る汗を拭うのが忙しく、中々、ラーメンに取り掛かれない程。
水を飲み、口内の温度を下げ乍ら、徐々にラーメンを遣っ付けて行く。
テレレの味としては、個人的にはもう少し甘味が有る方が好み。
筍の水煮が不味かったのが残念…。
そして、終盤に差し掛かった頃、蓮華で丼の底を掬ってみると、あら吃驚!
大蒜の粒が三つも四つも発掘されるではないか。
薄く切った物や、刻まれた大蒜なら兎も角、丸の儘の物がこんなに入っているとは…。
其りゃ、スタミナも付くわな。
勿論、残す事は決してしないので、スナック感覚で口の中に放り込む。
生のカリカリと、火の通ったホクホクの中間の様な食感。
其の間も、汗は止め処無く滴り落ち、水を汲みに立つ事三回。
洗面器の様な丼の底を掬い、具が無くなった所で御馳走様。
流石に此の量のスープは飲める筈も無く、器の半分以上も残っている。
店を出ると、丸で、サウナから出た芋洗坂係長の様で、何とも見苦しい姿に。
此の直後、五分と経たずに雪隠で下した事は言う迄も無い…。
※2010年3月25日時点の情報です。
ID:0003800633
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