続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ジャンクガレッジ 大宮駅前店」【大宮】

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 ◎「まぜそば 玉子あり(並盛)」七八〇円
 
 …昨晩。
  少し動いただけで汗が止まらない暑さで、輪奈織の綿織物が直ぐにびしょ濡れ。
  今から此の調子なので、此れが梅雨が明け、灼熱地獄に成ったら如何成るのか。
  身体中に付着した脂身が溶け出し、豚骨スープが噴出する様な感じだろうな…。
  考えただけで悍ましいが、悲しいけど、此れ、現実なのよね。
  さて、遡ってサタデイナイト。
  都内で呑んで帰り、雨も降っているので、真っ直ぐ帰れば良いものを、
  宮原の「麺屋 六文銭」と大いに悩んだ結果、大宮駅でぶらり途中下車の旅
  「北浦和店」では四月二十八日に頂いて以来、二ヶ月振りだが、此方、
  「大宮駅前店」に限っては、昨年五月十二日以来、一年一ヶ月半振りの訪店。
  二十二時二〇分に到着すれば、待ちは無く、空席も辛うじて有る。
  硝子戸を開けて店内に入り、券売機で食券を購入するが、流石は「並盛」で。
  うん、堪え性が有る時は有る、遣れば出来る子なのだ…。
  検尿を思わせる紙容器に冷水を注ぎ、此れで目盛りが付いていたら排尿するが、
  其の必要も無いので、止まり木の隙間に挟まりヨッコイショーイチ。
  冷水を提示し、冷水を呷って酔いを醒まし、出来上がりをヂッと待つ。
  厨房内は男性二名に、威勢の良いオヴァちゃんの三人体制。
  声が大きく、矢張り、戦後強くなったのは女性とパンツの護謨だな…。
  程無くして、無料の乗せ物を訊かれ、「全増しで」と御願いする。
  一〇分程で、店長氏から丼を差し出され、手元へと慎重に下ろす。
  おっ、豚がヂヂィの握り拳の様な形状で、何だか期待が持てそうだぞい。
  箸を手に取り、先ずは御決まりの作業から。
  中央の温泉玉子を中心に、全体をざっくりと、味が均一化しない程度に、
  ざっと攪拌するのが混ぜ蕎麦の醍醐味。
  鰹節、揚げ大蒜、揚げ玉葱、茹で野菜に加え、無料の乗せ物の「ニンニク」、
  「アブラ」、「チーズ」、「ベビースター」、「エビマヨ」、「辛味」と、
  麺、テレレをぐちゃぐちゃに、ぴちゃぴちゃ、にちにちと卑猥な音を立て乍ら、
  豚はテレレと麺が熱い内に、丼の底に潜り込ませ、其の熱で軟らかくさせる。
  勿論、ズーチーも同様、熱で蕩けさせたら、箸で手繰って啜ろう。
  鰹節の馨しい香りが鼻腔を擽り、初めの内は「エビマヨ」が強めに感じられ、
  此れにズーチーも蕩けて加勢し、「ベビースター」のカリポリした食感、
  大蒜のガツンと来る刺激と辛さが伝わり、身体が欲していた荒々しさだ。
  テレレは秘伝の醤油タレに、要と成る旨味が凝縮されたスープを合わせ、
  麺と混ぜ合わせ、大蒜と黒胡椒の効いた濃厚な後引く味わいと言うのが売り。
  プースーは拳骨、鶏ガラ、背ガラ、モミジ、香味野菜を八時間丹念に炊き込み、
  旨味だけを凝縮し、ゼラチン質たっぷりのスープに背脂を投入する事で、
  凝縮されたスープにコクと旨味と甘みが加わり、麺との絡みが格段に増し、
  混ぜた瞬間に麺を離さない、パンチの効いたスープと言うのが謳い文句。
  麺は御馴染み、「ニッセーデリカ」の特注麺。
  強靭な腰を持つゴワゴワした極太麺は、強力粉オーションだけで打たれ、
  強い小麦の風味を持ち乍らも独特の食感を持ち、ジャンクなスープに負けない、
  強靭な歯応えと食べ応えが売りで、畝った縮れ麺はモチモチ感が強い。
  喩えるなら、マーティー・フリードマンの蕎麦ージュ頭の様。
  豚はと言うと、矢張り、僕の目に狂いは無く、近年稀に見る出来栄え。
  無論、全盛期には遠く及ばないが、確りとした噛み応えだが軟らかさが有り、
  崩れる様な感じで、脂身は蕩け、大きさも有り、食べ応えも十分。
  此れが、豚臭い代物ならば、食べ応えが有ると迷惑なのだが、此れならば最高。
  「追い飯」用にと「ライス」の取り扱いを始めているが、デヴなので、
  其の儘にテレレを飲み干し、丼を上げ、台を拭き、御馳走様。
  其れにしても、こんな夜遅くに制服姿でラーメンを食べに来る女学生が居たが、
  親は一体、如何言う躾をしているのか、甚だ疑問で、世も末だと思う…。