続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「愛鷹パーキングエリア」【沼津】

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◆「愛鷹パーキングエリア」【沼津】

 ◎「駿河丼ミニそば付」七八〇円

 …昨日。
  一泊二日で静岡県東部を巡る出張に出る。
  東京駅九時二十六分発の「こだま六四三号」に乗車し、三島駅に降り立つ。
  生まれて初めて、貸し車屋で自動車を拝借し、沼津市内を目指す。
  沼津での仕事を十四時に終え、次の富士宮へ向かうべく、東名自動車道に乗る。
  其の道すがら、時間も時間なので、少し遅めの昼食を愛鷹パーキングエリアで摂る事にする。
  此の手の高速道路施設の食事と言うのは、無駄に値段が高いだけで、良い印象は無い…。
  パーキングエリアなので、規模も小さく、軽食が頂ける一画が有るのみだ。
  店頭に写真入りの御薦めメニューの看板が掲げられており、其の中に如何にもな物を発見する。
  折角、静岡県へと態々来たのだから、静岡県らしい物を頂こうとする人間を狙った物だろう。
  其の名も「駿河丼」と言い、セットで蕎麦か饂飩が付くと言う。
  スーパーマーケットの軽食コーナーの様な感じで、券売機で食券を購入する。
  自棄にハイテクノロジーな券売機で、「駿河丼ミニそば付」の釦を押し、
  調理場が丸見えのカウンターに食券を提示し、捥ぎった半券を受け取り、腰掛けて待つ。
  五分足らずで、病院で薬を渡されるかの様に食券の番号が呼び出され、取りに立つ。
  「駿河丼」とは、釜揚げ白子(シラス)、釜揚げ桜海老、焼き鯖解し身が入る。
  まあ、春の駿河湾らしい取り合わせだわな…。
  湯掻いた白子(シラス)は取り立てて珍しくもなく、寧ろ懐かしさの方が先に立つ。
  子供の頃、御飯に掛けて食べたあの味だ。
  適度な塩気で、磯の香りがプーンと漂う。
  昨年、貧しくて玉子掛け御飯を毎日の様に掻っ込んでた折、
  味に変化を付け様と、白子(シラス)を掛けて頂いて、非常に旨かった事も思い出す。
  然も、白子(シラス)は白子(シラコ)同様に高プリン体食品と言う点でも有り難い…。
  お次は桜海老を頂く。
  乾物の桜海老は、髭や殻の部位が喉に張り付く様で咽そうに成るのだが、
  釜揚げと言うだけ有って、生を湯掻いているので柔らかさが有り食べ易い。
  此れ又、甲殻類も高プリン体食品。
  と言う事は、此の「駿河丼」は「プリン体丼」と名乗っても良い程だ…。
  海老の特有の風味と色合いが、何とも春らしくて良い。
  そして、最後は焼き鯖解し身。
  普段、〆鯖は頂いても、焼いた鯖は久しく頂いていない。
  骨が億劫なので敬遠し勝ちだが、こうして予め解されていると手間が省けて良い。
  鮭フレークも同様で助かる…。
  焼いた鯖のギュッと言う噛み応えが感じられ、食感が良い。
  丼自体は総じて地味な味わいで、際立って光る物は無いが、地の物を頂いたと言う事実には成る。
  あっ、忘れていたが、蕎麦は全く以って普通。
  少し我慢して、富士宮焼き蕎麦にしておけば良かったかしら…。