続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺処 花田」【池袋】

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◆「麺処 花田」【池袋】

 ◎「味噌」七九〇円+「半熟卵」八〇円

 …金曜日。
  幾分、朝方は涼しさが感じられ、窓からは涼気が入り込み、凌ぎ易く成りつつある気がする。
  同時に、隣家の換気扇の排気口からの油の臭いも、涼しい風に乗って遣って来るのだが…。
  此の日は朝一で池袋に向かい、残務整理をする。
  通勤電車も乗客の数が元に戻りつつあり、混雑は普段と変わらなくなっている。
  パーソナルなコンピューターと睨めっこをし、午後からは磯子へと出掛けなければならない為、
  其の前に昼御飯を摂ってしまおうと、十三時前に灼熱の屋外へと飛び出し、
  腹拵えをすべく、ゆとり教育の弊害の産物である、夏休み中の学生達が暴れ狂う繁華街を、
  汗を拭き拭き、出っ張った腹を揺らし乍ら、店を探す。
  足は自然と、何時もの「バラ焼ジョニー」の方向へと向かい、其の前に辿り着く。
  然し、流石に続くとネタ切れの感が嫌なので、如何し様かと逡巡していると、
  其の同じ建物の隣りに入居しているラーメン店が、此の日は営業しているのに気付く。
  以前から目星を付けていたものの、此方の定休日の月曜日に池袋に来る事が多く、
  二度ばかり振られていたので、此の機会を逃すまいと、店内へと潜入する。
  空席が幾つか有り、急いで券売機で食券を購入する。
  此方は味噌ラーメン専門店の様で、メニューも味噌味の物しか無い。
  初回なので、基本的なメニューであろう「味噌」の釦を押し、序に玉子も欲しくなる。
  「味卵」と「半熟卵」と言うのが有り、貧乏性なので、二〇円安い「半熟卵」の釦を押す。
  カウンター席に腰掛け、従業員に食券を手渡すと、「何か入れますか?」と訊かれる。
  思わず、「愛情を入れて、美味しく作って呉れ」と言いそうに成るが、
  如何やら、「野菜大盛り」、「にんにく増し」、「ランチごはん」が対応可能と言う。
  野菜大盛り、大蒜増しと聞くと、此処にも「二郎」化の波が押し寄せているのかと、感心してしまう。
  折角なので、「野菜大盛り」を御願いし、流石に、此の後出掛けるので、大蒜は自主規制…。
  一〇分強待ち、期待の味噌ラーメンが運ばれて来る。
  「二郎」を模したかの様に、野菜の山が小高く盛られている。
  先ずは蓮華でスープから啜ろうではないか。
  若干とろみの有るスープを一口啜ると、味噌の酸味や塩気を上手く抑えつつ、
  甘味の感じられる、何とも奥行きの有る味わいで、久し振りに頂く味噌ラーメンだが、
  思わず「旨い!」と心の中で叫んでしまいそうな感じで好印象。
  ともすると、只、味噌の味がしているだけの味噌ラーメンが多い中、円やかな感じで、
  適度なコッテリ感が有り、コクも有って中々に良い。
  野菜は萌やし、玉葱、そして、胡麻油のタレが掛かった葱が盛られている。
  シャキシャキ感と、胡麻油の風味が良く、「二郎」並みにモリモリ頬張れる。
  麺は、やや黄色味を帯びた太麺で、良く有り勝ちな「西山製麺」の黄色い細い縮れ麺ではない。
  とろみが有り、適度に濃厚なスープなので、此れ位の太麺が合う気がする。
  食感も程好い腰が残っており、モキモキした感じ。
  具の叉焼は味付けが薄目で、茹で豚の様な感じがしてしまう。
  脂身がスープを吸って蕩ける感じは良いのだが、もう少し主張が欲しい所。
  麺麻は特筆すべき点は無いが、及第点の出来。
  そして、二〇円をケチった玉子は、其の名の通り、普通の半熟玉子。
  ちゃんと味の付いた「味卵」にしておけば良かったと、自分の貧乏性を心の底から悔いてみる…。
  スープは全て飲み干し、久し振りに旨い味噌ラーメンに出会った悦びを感じ乍ら店を出る。

麺処花田 [ ラーメン ] - Yahoo!グルメ



住所: 東京都豊島区東池袋1丁目23-8
営業時間、定休日:
最寄り駅: 池袋
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※2010年8月22日時点の情報です。
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