続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん大 池袋店」【池袋】

 ◆「らーめん大 池袋店」【池袋】

 ◎「らーめん」六〇〇円+「こま切れ豚」七〇円+「味付卵」七〇円

 

 …昨日。
  遅れ馳せ乍ら、今年の初笑いに出掛けようと、池袋へと向かう。
  正午の開場を前に、並ぶ都合も考えて何時もより早目に出掛ける。
  昼御飯は此方で大蒜を摂取しようと決めており、開店の十一時の十五分前に到着。
  他に待ち客は居らず、冷たい寒風吹き荒ぶ中、日向を見付けてグッと力を込め、
  光合成をし乍ら、店が開くのを待つ…。
  十一時丁度に開店と同時に店内に入り、券売機で食券を購入する。
  大概、頂く物は決まっているのだが、今回は麺麻無しにしてみる。
  此の日の第一号の客と成り、カウンター席の端っこに陣取る。
  程無くしてトッピングを訊かれ、「野菜、大蒜、脂で」と御願いする。
  先週の日曜日に「らーめん大 蕨店」での野菜の盛りの良さに、
  流石に「野菜増し増し」をする勇気は、残念乍ら持ち合わせていない…。
  ラーメンが出来上がり、カウンター上に置かれ、丼を慎重に、零さない様に下ろす。
  此れ又、何とも素敵な盛り具合だ。
  昨今のキャバレークラブ嬢の髪の毛の様にこんもりと盛り上がっている…。
  先ずは蓮華でスープを啜り、此方の系列の特有の味を確かめる。
  乳化しておらず、醤油ダレの味わいが感じられ、コクが有るのに切れが有る。
  僕が初めて「ラーメン二郎」に出会ったのが、此方の前身の「ラーメン二郎 堀切店」で、
  其の当時から「二郎」の中では異端と言われていただけあり、
  此方のラーメンには、味、盛り付け含め、「二郎」系には無い繊細さが有る様に感じられる。
  と言う事も有り、此方のラーメンには思い入れも有り、其の分の旨さも付加されている…。
  こんもりと盛られた萌やしとキャベツの山には、ドレッシング感覚で、
  卓上の醤油ダレを振り掛けてから頂く。
  シャキシャキとした歯触りで、茹で立てなので温かく、ラーメンを冷ましてしまう虞は無い。
  野菜嫌いの僕でも、此の萌やしとキャベツに醤油ダレを掛けた物なら、幾らでも頂けそうだ…。
  麺は御馴染みの「丸山製麺」の物。
  まじまじと見てみると、昔は縄の様にもっと太い印象だったが、思いの外、極太ではない。
  然し乍ら、縮れの有る、強靭な腰を持った力強い麺である事には変わりない。
  ワッシワシと喰らい付き、啜ると言うよりは齧ると言った感じ。
  食べ出が有って最高だ…。
  刻み大蒜は辛味が効いており、此れが又、スープに溶け出し、麺に絡むので堪らなく良い。
  仕事で疲れ果て、寄席に出掛けるのも憚られる中、鞭打って這い出して来た甲斐が有る。
  豚は例によって、「らーめん 大」の豚。
  パサパサ感が強くて固目だが、もう随分と慣れた。
  「ラーメン二郎 堀切店」の時分、二〇〇二年頃迄はスープに浸しておくと脂身が最高に旨く、
  毎回、「豚ダブル」で発注していた程に良い時期が有ったのが懐かしい…。
  味付け玉子は半熟で、黄身がドロドロではないが、其れに近い状態。
  齧った所に大蒜の染み出したスープを流し込み、残りを一気に頬張る。
  嗚呼、矢張り、「二郎」系は亜流でも旨いな。
  鼻の下が大蒜臭くなる程の儘、池袋演芸場へと向かう…。