続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「必勝軒」【津田沼】

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◆「必勝軒」【津田沼


 ◎「ラーメン」七五〇円+「生玉子」五〇円

 …木曜日。
  一気に年末へと雪崩れ込みつつある様な感じで、毎日、てんてこ舞いの忙しさ。
  此の日は終日、津田沼での仕事で、埼京線武蔵野線総武線を乗り継いで出掛ける。
  遣る事が多く、猫の手も借りたい慌ただしさで容易じゃない。
  朝は朝で、寝ても疲労が抜けず、目が覚めても暫くは動けずにボーっとしている。
  果たして、此の儘、仕事納め迄、身体が持つのか如何かは怪しい…。
  此の日も忙しない中、十三時半過ぎに何とか時間を見付け、束の間の休憩を取る。
  昼御飯の目星は付けてあり、一〇月十四日に初めて訪れた此方を再訪。
  「東池袋大勝軒」、「永福町大勝軒」の両方で修行を積んだと言う変り種の経歴の様で、
  然も、スープの味は日替わりで、毎日違う味が楽しめると言う寸法だ。
  然し、生憎、前回も今回も木曜日の為、味は一緒だ…。
  店に着くと、十四時に迫ろうと言うのに、先客五名の待ちが発生している。
  仕方無く、店外に設えられた椅子に腰掛け、中に入れるのを待つ。
  一〇分強待った後、漸く声が掛かり、店内に通される。
  人当たりの良さそうな店主の掛け声が店内に響いている。
  さて、此の日、木曜日のスープはと言えば「濃厚魚介スープ」。
  前回は「もりそば」を頂いたので、今回は「ラーメン」にしてみる。
  此れに「生玉子」を付け、多少なりとも精を付けてみようとする…。
  通常の麺の量は二玉で三〇〇グラムで、ラーメンの場合は替え玉が出来る仕組み。
  前回の「もりそば」は三玉、四五〇グラムを平らげたっけか。
  此方では平気で四玉、五玉を発注する猛者揃いの様だ…。
  そして、忙しく労働を続ける腕白中年の前に、待望の食事が与えられる。
  丼は大き目で、此れならば食べ出も十分そうだ。
  スープは濃厚な茶褐色をしており、流行りの魚介系醤油豚骨。
  表面には、冷めるどんどん油膜が張って行くので、急いで食事に取り掛かる。
  蓮華でスープを啜ると、胃袋に染みる様な、熱熱のコクの有る味わいが身体を温めて呉れる。
  粘性は低く、ドロドロとしたポタージュの様な感じは無く、比較的サラッとしている。
  魚介の風味がガツンと来るが、しっかりと動物系の味わいも感じられる。
  久し振りに此の手のラーメンを頂くので、何だか妙にスープが美味しく感じられる。
  何口か立て続けに啜ってしまう…。
  さて、前回の「もりそば」の際、随分と細く、短く感じられた麺はと言えば、
  こうしてラーメンで頂いてみると、ポキポキ、否、コリコリに近い腰の効いた食感で、
  「もりそば」で頂くよりも麺の良さが出ている様に感じられる。
  確かに、麺一本一本の短さは気に成るが、緩い縮れが有り、スープの持ち上げも良く、
  スルスルと啜った時の喉越しの良さも中々で悪くない。
  そして、別皿で提供される生玉子を投入し、白身を絡ませ乍ら、ヅルヅル啜るのが好きだ。
  卵白の甘味が加わり、玉子は人を幸せにする作用が有るので尚更だ。
  黄身は取って置く。
  具は、パサパサ感が御愛嬌の叉焼、海苔、麺麻、茹で玉子半個、鳴門が入る。
  そして〆は、黄身を蓮華で掬い、其処にスープを注ぎ入れ、此れを一口に口内へ。
  口の中で黄身が割れ、濃厚魚介スープと混ざり合い、一層コクが増して堪らない。
  矢張り、玉子は良い仕事をする…。

 因みに、他の曜日のスープは…、
 ・月曜日「しなそばスープ」
 ・火曜日「バランススープ」
 ・水曜日「濃厚鶏豚スープ」
 ・金曜日「魚介系強調スープ」
 ・土曜日・祝日「オールマイティースープ」