続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「大盛の殿堂 山盛山」【池袋】

◆「大盛の殿堂 山盛山」【池袋】

 ◎「ラーメン」七〇〇円

 

 …毎朝の寝起きの悪さと、失恋の痛手だけは何度味わっても慣れやしない。
  辛いのは重々分かっているのだが、其れを和らげる手立てと言う物が分からない。
  週の真ん中モッコリ水曜日を過ぎ、週の後半なので、有りっ丈の元気を振り絞って出掛ける。
  朝一、小用で上大岡へ行かねば成らず、湘南新宿ラインに乗車する。
  昨日の様に、乗った電車が人を撥ねると言う事も無く、何とか横浜駅に辿り着く。
  とは言え、乗車する時点で、定刻よりも遅延しているのだが…。
  小用の予定が梃子摺り、二時間も掛かってしまい、正午に成り、池袋へと向かう。
  池袋に到着し、序なので昼御飯を済ませてしまう事にする。
  そう言えば、此の所、暫く「二郎」系を頂いていないナァと不意に思い、
  「らーめん 大」は先週の月曜日に訪点したし、「ラーメン二郎 池袋東口店」はどうせ混んでいるし、
  と言う訳で、昨年六月十六日に呑んだ帰りに酩酊状態で初めて出掛けた此方に再訪を試みる。
  当時は酩酊状態の為に、店に辿り着くのに苦労したが、素面と成れば直ぐに分かる。
  言うなれば、「蒙古タンメン 中本」の斜向かいだ。
  店内には先客四名のみで、空席が見られ、安心して入店する。
  昼時の池袋のラーメン店で、そうそう待たずに入店出来る店は少ないので貴重だ。
  直ぐに券売機と対峙し、食券を購入する。
  普通に「ラーメン」の食券を購入するが、昨年より五〇円ばかり値上がりしてやんの…。
  カウンター席に着き、食券を手渡すと、「大蒜は如何しますか?」と訊かれるので、
  勿論、男は黙って大蒜入りなので、「御願いします!」と快活に返答する。
  寡黙でぶっきら棒な僕が、こうして元気に応答する事は滅多に無い…。
  水を何時もの如く立て続けに飲み干し、疲労を癒していると、一〇分足らずでラーメンの御出座し。
  カウンター上から慎重に下ろせば、野菜の盛りは訊かれずとも、先ず先ずの量。
  先ずは、今回は素面でちゃんとスープを味わおうかね。
  「ラーメン 二郎」の亜流らしく、甘辛い感じが存分に出ている。
  寧ろ、甘目の方が強めに出ている感じだが、僕は至って美味しく感じる。
  昨今のラーメン狂騒がより一層加熱し、客が究極を追い求め過ぎ、普通ならば十分に美味しいのに、
  彼是と難癖付けて、「服部ナニ應だよ!」と言いたくなる位に、一億総評論家時代に突入しており、
  馬鹿舌、貧乏舌の僕からしたら、非常に美味しく頂けるのに、厳しい人間が多いなと感じる。
  文句を言うなら、「だったら、此れより旨い物を自分は作れるのかよ!」と感じ、
  僕は勿論、料理なんて出来やしないので、此の味で十分に満足。
  余程、常軌を逸した物でない限りは…。
  こんもりとした野菜には、卓上の醤油ダレを浴びせ掛けてから頂く。
  此の野菜だが、丸で、キャベツの漬物の様な歯触りで、シャキシャキと言うか、ギュッと言うか、
  他に余り無い様な食感で、此れは此れで心地好く頬張れる。
  麺はと言えば、緩やかな縮れの効いた太麺で、噛むとミシっと音がしそうな密度の高い麺。
  店内に貼られた暦が「カネジン食品」の物なので、恐らくは此方の麺なのだろう。
  最近では「カネジン食品」の麺は、大井町の「麺場 風天」で其の旨さを堪能している。
  モッチリとした張りと弾力が有り、腰も効いており、此の系統のラーメンに合っている。
  そして、驚いたのは豚だ。
  前回は、鮪の缶詰の様な解し身の豚だったが、丼の中には、ロイクーな豚が…。
  そう、センター北の「ラーメン 北郎」の松崎しげる色のビート板の食感のあの豚の様な見た目。
  恐る恐る齧ってみると、「ラーメン 北郎」の様な狂牛病の牛の脳味噌の様なスカスカ感は無く、
  ホロトロ感が有り、其れはスープに浸すと殊更で、味も染みていて、予想以上に好印象。
  此れは豚を改良して良かっただろう。
  刻み大蒜も適度に辛味も有り、刺激的な味を演出して呉れ、甘いスープに惹かれ、粗方飲み干す。
  僕は大抵の物は美味しく頂けるので…。

 

山盛山 [ ラーメン ] - Yahoo!グルメ

 

 

 

住所: 東京都豊島区西池袋3丁目23-8
営業時間、定休日:
最寄り駅: 池袋
Yahoo!グルメでこの店舗のクチコミを見る

 

※2011年2月17日時点の情報です。
ID:0007870924

 

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/taakun_latitude88north/20010101/20010101000000.gif