続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「必勝軒」【津田沼】

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◆「必勝軒」【津田沼


 ◎「ラーメン」七五〇円

 …ぎっくり腰も大分良くなりつつあるが、寝る体勢は横向きでしか寝られず、
  咳や嚔をすれば腰に響いて、落ち落ち寝ても居られない。
  結局、花粉症の鼻詰まりも相俟って、しっかりと熟睡が出来ていないのだろう…。
  と言う訳で、寝起きも悪いのは相変わらずで、起きるとぐったりしている。
  今日は津田沼に、地震の前に行って以来、随分と久し振りに出掛ける。
  間引かずに武蔵野線が動くように成ったのが助かる。
  腰を庇いつつ、暑さで腕捲りをし、黙々と仕事を熟す。
  十三時に成り、一息入れる為、昼御飯を摂る事にする。
  此の所、津田沼を訪れると簡単に牛丼で済ませる事が続いていたのだが、
  あの地震以来、何にしても、行ける時に行っておいた方が良いなと思い、
  一月二十一日以来、此方へ久し振りに出掛けてみる。
  言わずもがなだが、「東池袋大勝軒」と「永福町大勝軒」の両方で修行した店主が営み、
  日替わりでスープの味が異なり、「バランススープ」、「濃厚鶏豚スープ」、「濃厚魚介スープ」、
  「魚介系強調スープ」、「オールマイティースープ」の五種類全ては制覇した。
  と言う訳で、今日火曜日は「バランススープ」。
  店に着くと、店外に四~五名の待ちが発生している。
  そして、節電の為、店内の照明を三分の一以下にしているとの事で、外光を取り入れる為か、
  入口の硝子の扉は取っ払われ、窓は開け放たれ、随分とプンオーな雰囲気だ。
  五分と経たずに店内に通され、一番端っこのカウンター席に腰掛け、発注する。
  「ラーメンかつけ麺に成ります」と促され、「ラーメン」を御願いする。
  此処最近、此方を訪れると、熱いのを承知でラーメンを頂く事が多い。
  直ぐに調理が開始され、細麺なので茹で上がりも早く、着席して二~三分で提供される。
  丼が目の前に出され、御決まりの「熱いです!」と、リアクション芸人の心を擽る言葉…。
  かと言って、呆ける訳にも行かず、大人しく熱熱の丼を慎重に受け取り、テーブルに下ろす。
  呆けも噛ませない僕を、如何か「糸瓜野郎!」と口汚く罵って下さい…。
  蓮華を手に取り、濃厚茶褐色のスープを啜ると、胡椒の風味がピリッと感じられ、
  動物系のコッテリ感と、魚介系の薫りが感じられ、此れが良い釣り合いが取れている触れ込みなのだろう。
  然し、表面には油膜が徐々に張って行き、動物系がやや強めに出ている証しか。
  僕の馬鹿舌では、「オールマイティースープ」、「濃厚魚介スープ」との違いが分からない…。
  スープは勿論熱熱で、喉を火傷しそうな勢いで、食道癌に成りやしないか心配してみる。
  店内奥の「製麺室」で打たれた自家製麺は細く、縮れが強く出ている。
  啜って口に入れると、例えが悪いが、輪護謨の束を纏めて口に突っ込んだかの様。
  何と無く、御分かり頂ければ幸いだ…。
  初めて訪れた時は違和感を感じたが、通うに連れ、何だか癖に成り、此のポキポキ感が心地好い。
  三〇〇グラムも量が有るとは感じられない程、スルスルと入って行く。
  具は薄っぺらな叉焼、茹で玉子半個、麺麻、海苔、鳴門が入る。
  流石にスープを全部飲み干すには熱過ぎるので止すが、此れを完食すれば相当な熱量だろう…。