◆「麺酒場 清洋」【坂戸】
◎「つけメン（鰹）」八〇〇円
…黄金週間明け三日目。
毎度の事だが、夜間の頻尿には参ったもので、落ち落ち、ゆっくり寝ても居られない。
如何せん、呑むと身体が乾涸びる感じがして、水分を大量に摂らねば成らず、
況してや此の暑さじゃ、余計に水分を欲するので、致し方無いと言えば其れ迄だ…。
夜中に何度も目を覚まし、変な夢ばかりで夢見心地も悪く、熟睡が出来ているとは言い難い。
目が覚めれば、外は雨の気配で、其れだけで一層、陰鬱な気分に陥る。
鬼の様に重たい鞄を肩から提げ、脱臼しそうな一方で、傘を差さねばならず、
八方塞の様な状態で行動するのは、此の上無く鬱陶しいものだ。
今日は朝一で坂戸に出掛け、幾ら雨と言えども、少し動けば瀧の様な汗。
既にズボンの裏地はベットベトで、今年はステテコを穿こうと固く心に決める…。
そんな中、仕事を黙々と熟し、ケツカッチンの為、十三時前には切り上げる。
池袋に移動せねば成らず、其の前に、坂戸駅前で昼御飯を済ませておく。
然しだ。
坂戸駅北口には「らあめん 花月嵐」が一軒在るだけの御粗末な状態で、
仕方無く、重たい鞄を背負い、駅の階段を上り、反対の南口へとえっちらおっちら渡る。
此方口は未だ多少は店が在り、あの「ぎょうざの満洲」も在り、随分とましだ。
駅前の円形地帯を見渡すと、ラーメン店が在るのが目に入る。
然し、不安を感じるのが、「麺酒場」と言う文字。
ラーメン好きとしては、出来れば「麺」と「酒場」は切り離して欲しく、一緒くたな感じが嫌。
とは言え、「ぎょうざの満洲」よりも数メートル、駅舎から近いので、此方に飛び込んでみる。
木戸を開けて入ると、カウンター席が有り、先客が三名居る。
先ずは、客が居ると言うだけで、一安心…。
傘を畳み、重たい鞄を置き、背広の上っ張りを脱ぎ、漸く席に腰掛ける。
冷水を一気に呷った後、メニューに見入る。
「支那そば」を始めとして、味噌味やつけ麺、赤茄子味のつけ麺迄も有る。
此処は無難に「つけメン」を発注すると、醤油味と鰹味が有ると言い、鰹で御願いする。
恐らく、醤油味は支那蕎麦の延長線上のあっさり系のつけ汁で、鰹味は今流行りの魚介系醤油豚骨か。
店内はテレヴィヂョンが点いており、普段は決して観る事の無い時間帯の番組を久し振りに観、
「ごきげんよう」を観たのは何時以来だろうか…。
そうこうしていると、「つけメン」が運ばれて来る。
麺の上には豪快に具が盛り付けられており、叉焼三枚、極太麺麻三本、海苔二枚、味付け玉子半個。
此れ等を全てつけ汁に投入し、頂く準備に取り掛かる。
先ずは箸で麺を手繰り、啜ってみる。
麺は中太で、目立った特徴は感じられないが、市販の生ラーメンの様な安っぽさは無い。
別段、強靭な腰が効いている訳でも無く、モッチリとした弾力が有るじゃ無し、
至って普通の麺と言った感じだが、期待は失望のマザー、過度の期待は禁物だ。
つけ汁はと言えば、濃厚な魚介豚骨を想像したが、サラッとしたあっさり系。
残念な事に、少々温い感じがする。
然し、暑がりで猫舌の僕を気遣って呉れたものと信じ込み、食事を続ける。
魚介の風味は何と無く感じられるが、魚粉ガッツリと言う感じではなく、鰹風味と言った感じ。
もっと、ガツンと来る印象的な物が欲しい所。
もう、こう成ったら、褒めたいのは具だ。
今日日、普通のつけ麺で叉焼が三枚と言うのは中々無い。
然し、冷たい物が、水で〆られた麺の上に乗っている為、此れをつけ汁に投入すれば、
温めのつけ汁を一層温くするのを助長してしまう…。
味はと言えば、可も無く不可も無く、普通に美味しく頂ける叉焼。
そうは言っても、麺麻が良い。
枕木の様な極太の物で、サックリとした歯触りで、繊維も筋張っていない。
味付けは薄目だが、シャキシャキとした食感が良く秀逸で、麦酒の摘みとしても成立する。
一応、〆はつけ汁を飲み干し、養分を漏れ無く摂り入れる。
まあ、時間の無い時と言うのは得てしてこう言うものだが、決して不味い訳ではないので悪しからず…。
毎度の事だが、夜間の頻尿には参ったもので、落ち落ち、ゆっくり寝ても居られない。
如何せん、呑むと身体が乾涸びる感じがして、水分を大量に摂らねば成らず、
況してや此の暑さじゃ、余計に水分を欲するので、致し方無いと言えば其れ迄だ…。
夜中に何度も目を覚まし、変な夢ばかりで夢見心地も悪く、熟睡が出来ているとは言い難い。
目が覚めれば、外は雨の気配で、其れだけで一層、陰鬱な気分に陥る。
鬼の様に重たい鞄を肩から提げ、脱臼しそうな一方で、傘を差さねばならず、
八方塞の様な状態で行動するのは、此の上無く鬱陶しいものだ。
今日は朝一で坂戸に出掛け、幾ら雨と言えども、少し動けば瀧の様な汗。
既にズボンの裏地はベットベトで、今年はステテコを穿こうと固く心に決める…。
そんな中、仕事を黙々と熟し、ケツカッチンの為、十三時前には切り上げる。
池袋に移動せねば成らず、其の前に、坂戸駅前で昼御飯を済ませておく。
然しだ。
坂戸駅北口には「らあめん 花月嵐」が一軒在るだけの御粗末な状態で、
仕方無く、重たい鞄を背負い、駅の階段を上り、反対の南口へとえっちらおっちら渡る。
此方口は未だ多少は店が在り、あの「ぎょうざの満洲」も在り、随分とましだ。
駅前の円形地帯を見渡すと、ラーメン店が在るのが目に入る。
然し、不安を感じるのが、「麺酒場」と言う文字。
ラーメン好きとしては、出来れば「麺」と「酒場」は切り離して欲しく、一緒くたな感じが嫌。
とは言え、「ぎょうざの満洲」よりも数メートル、駅舎から近いので、此方に飛び込んでみる。
木戸を開けて入ると、カウンター席が有り、先客が三名居る。
先ずは、客が居ると言うだけで、一安心…。
傘を畳み、重たい鞄を置き、背広の上っ張りを脱ぎ、漸く席に腰掛ける。
冷水を一気に呷った後、メニューに見入る。
「支那そば」を始めとして、味噌味やつけ麺、赤茄子味のつけ麺迄も有る。
此処は無難に「つけメン」を発注すると、醤油味と鰹味が有ると言い、鰹で御願いする。
恐らく、醤油味は支那蕎麦の延長線上のあっさり系のつけ汁で、鰹味は今流行りの魚介系醤油豚骨か。
店内はテレヴィヂョンが点いており、普段は決して観る事の無い時間帯の番組を久し振りに観、
「ごきげんよう」を観たのは何時以来だろうか…。
そうこうしていると、「つけメン」が運ばれて来る。
麺の上には豪快に具が盛り付けられており、叉焼三枚、極太麺麻三本、海苔二枚、味付け玉子半個。
此れ等を全てつけ汁に投入し、頂く準備に取り掛かる。
先ずは箸で麺を手繰り、啜ってみる。
麺は中太で、目立った特徴は感じられないが、市販の生ラーメンの様な安っぽさは無い。
別段、強靭な腰が効いている訳でも無く、モッチリとした弾力が有るじゃ無し、
至って普通の麺と言った感じだが、期待は失望のマザー、過度の期待は禁物だ。
つけ汁はと言えば、濃厚な魚介豚骨を想像したが、サラッとしたあっさり系。
残念な事に、少々温い感じがする。
然し、暑がりで猫舌の僕を気遣って呉れたものと信じ込み、食事を続ける。
魚介の風味は何と無く感じられるが、魚粉ガッツリと言う感じではなく、鰹風味と言った感じ。
もっと、ガツンと来る印象的な物が欲しい所。
もう、こう成ったら、褒めたいのは具だ。
今日日、普通のつけ麺で叉焼が三枚と言うのは中々無い。
然し、冷たい物が、水で〆られた麺の上に乗っている為、此れをつけ汁に投入すれば、
温めのつけ汁を一層温くするのを助長してしまう…。
味はと言えば、可も無く不可も無く、普通に美味しく頂ける叉焼。
そうは言っても、麺麻が良い。
枕木の様な極太の物で、サックリとした歯触りで、繊維も筋張っていない。
味付けは薄目だが、シャキシャキとした食感が良く秀逸で、麦酒の摘みとしても成立する。
一応、〆はつけ汁を飲み干し、養分を漏れ無く摂り入れる。
まあ、時間の無い時と言うのは得てしてこう言うものだが、決して不味い訳ではないので悪しからず…。
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※2011年5月11日時点の情報です。
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