続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「こだわりかつ丼 しぶき亭」【小鶴新田】

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◆「こだわりかつ丼 しぶき亭」【小鶴新田

 ◎「とんかつ定食」九〇〇円

 …日曜日からの仙台出張も、今日で四日目にして最終日。
  前半は雨に祟られ、後半は灼熱地獄に見舞われ、体力の消耗は激しい。
  昨晩は同僚の方と呑みに出、広瀬通の宿から仙台駅方向に歩き出し、
  途中で、其の昔、仙台駐在の上司に連れて行って貰った「こちら○特漁業部」と言う、
  国分町と言う場所に在る居酒屋を、携帯電話の地図を片手に探すも、一向に分からない。
  大通りの表示を見ても、「国分町」と言う地名は全く出て来ず、
  一体、何処を如何歩いたら国分町に着くのか皆目見当が付かず、御手上げ、降参…。
  土地勘の無い中年三人は、道すがらに見付けた居酒屋に大人しく収容される。
  其れでも、刺身、月山筍焼き、海鞘酢を頂き、震災からの復興を祈念し、
  「浦霞」、「一ノ蔵」等の日本酒を珍しく頂戴し、二次会は「利久」で牛タン摘みに麦酒。
  そんな一夜が明け、外は焼け付く様な灼熱の陽射しで、心成しか、夕べの日本酒が残っている。
  只でさえ暑くて大変なのに、酒が残っていちゃ、身体が怠い…。
  仕事に入れば、空調の点いていない、と言うより、今、設置している位なので、
  汗が引っ切り無しに、止め処無く、次から次へと噴出し続け、仕事どころではない。
  疾うにシャツ、手拭いは吸水能力は無くなり、只の布切れ同然。
  嗚呼、夏が死ぬ程嫌いだ…。
  午前中は休憩も無く、水分補給も出来ず、十三時前に漸く、待ちに待った昼休憩と相成る。
  僕はと言えば、昨日に引き続き、団体行動とチェーンの飲食店が嫌いなので、
  独りで、三日連続の此方へ、最後の昼御飯を頂きに御邪魔する。
  初日の「かつ丼」、昨日の「生姜焼定食」と、其の旨さに魅了され、すっかり虜だ。
  地元では有名店の様で、店内には超一流芸能人のサンドイッチマンドロンズ石本等の写真、
  色紙の類いが貼られており、地元のテレヴィヂョン番組「OH!バンデス」でも取材された模様。
  其れは兎も角、運良く席も空いており、テーブル席に腰掛け、先ずは水分補給。
  卓上の紙コップに、ポットから冷水を呷り、此れでもかと飲み続ける。
  そして、一息吐き、最後の今日は「とんかつ定食」と決めていたので発注を済ます。
  其の後も冷水を呷り続け、ポットの中身を飲み尽くしそうな勢いなので自重する…。
  十五分程で、仙台での最後の食事を飾るに相応しい豚カツが運ばれて来る。
  さあ、中濃ソースをたっぷりとぶっ掛け、衣の色が見えなくなる位にしてみる。
  先ずは、端っこの脂身の多い所から頂くとするかね。
  サクッと、カリッと、非常に軽い歯触りがし、こんがりと揚がっているのを歯でも感じる。
  衣は厚過ぎず、中には衣が肉よりも厚いんじゃないかと言う物も有るが、そう言う心配は無い。
  噛み締めると、ジュワッと甘味の有る脂身から肉汁が染み出して来る。
  此れぞ、豚カツの醍醐味であり、至福の時を齎して呉れる瞬間だ。
  サックリとした食感の脂身と、ギューっと噛み締めたくなる赤身が何とも素敵。
  初日の「かつ丼」でも感じたが、豚肉はしっかりとした弾力が有るが、柔らかさも兼ね備えている。
  ジューシーさが有り、練り辛子を塗し、どんどんと頂く。
  揚げ物に中濃ソースと言うのは最高に旨く、たっぷりと掛かっていると尚更旨い。
  一切れ持ち上げると、ソースが滴る様な感じ…。
  付け合わせは、昨日の「生姜焼定食」同様、ドレッシングが掛かった赤茄子、千切りキャベツ、レタス。
  豚カツには中濃ソースを掛けた千切りキャベツが定番だが、此のドレッシング掛けも良い。
  味に変化が出ると言うか、ドレッシングでも何でも、大量に掛かっている物が好きなのだ。
  御飯も今日は配分良く頂く事が出来、最後に豚カツが何切れも残ると言う事態は回避する…。
  他にも「焼肉定食」、「煮カツ定食」、「からあげ定食」、「親子丼」、「焼肉丼」等、
  実に蠱惑的なメニューが多く、今日で最後なのが惜しまれるが、又の機会を御贔屓に、左様なら…。