続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺屋 桐龍」【戸塚安行】

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◆「麺屋 桐龍」【戸塚安行】

 ◎「小らーめん」六五〇円+「豚増し2枚」一五〇円

 …やっと、永く、辛く、厳しい一週間が終わる。
  束の間の休息と言った感じで、此の日を待ち焦がれていた…。
  最近は此の駄ブログも愚痴ばかりで申し訳無いが、予想はしていたが、新しい仕事と言うのは難しい。
  周囲に知り合いも居ないし、愚痴を零せる人も居ないし、同じ辛さを共有出来る人も居ない。
  せめて、愚痴でも零せ合えたら、格段に気分は楽に成るのだろうが…。
  常に村八分の様な状態と言うのは、仕事と言えども辛い物は有る。
  まあ、此れで御飯を食べているのだから、文句を言ったら罰が当たるが…。
  生来、ストレス耐性が高くなく、打たれ弱く、凹み易い脆弱な人間なので、
  図々しく、図太く居る事が出来ないが、我慢をする事は心得ている。
  其の辺は、今時の馬鹿な親と違って、厳しく躾けられて来た自負が有る。
  昨晩は二十二時過ぎに仕事を終えて帰宅しようと思うも、東武東上線の人身事故に巻き込まれ、
  普通よりも二〇分程、家に着くのが遅れる。
  駄目な時は何をしても駄目な様で、駄目な人間に不運が吸い寄せられる様だ…。
  帰宅して食事をし、僕にとっての週末なので、五〇〇ミリリットルの缶麦酒を二本空ける贅沢。
  風呂に入るつもりで居たが、長椅子でゴロンと成ったが最後。
  気付けば午前一時半で、其の儘、寝床へと転がり込み、心身の疲労を癒す。
  折角の休日なので、今朝はゆっくりと寝て居ようと思うも、こんな気分じゃ寝ても居られない。
  とは言え、身体はぐったりとしている。
  八時半に起床する予定を一時間遅らせ、九時半に何とか寝床から這い出る。
  風呂に入り、憂さや鬱憤、穢れを洗い流し、少しは人間らしさを取り返す。
  午前中はのんびりと、家の広縁から外をぼんやり眺めて、飛び降りたら如何なるだろうと考えたり、
  早くもサザエさん症候群を患ってみたり、意外と気分が塞ぎ込んで来る…。
  こんな事じゃ、いかんいかん、イカンガー
  毎週水曜日のストレス解消、暴力的なラーメン店巡りへと出掛ける。
  此処最近、「ジャンクガレッジ」が如何も精彩を欠いている印象なので、回避しよう。
  大宮駅前にも新店を出した様で、増々、拡大路線に走ろうとしているな…。
  で、今日は少し足を延ばし、川口市内へと出掛けてみよう。
  戸塚安行と東川口の中間に、人気の「二郎」系ラーメン店が在ると言うので、現場に急行する。
  普段は足取りは重たいが、こう言う時だけ軽くなる…。
  地図を頼りに自動車を走らせ、何とか到着し、共用のスーパーマーケットの駐車場に停める。
  行列店と聞いて来たが、待ちは無く、自動扉風の硝子戸を手で開けて中に入る。
  運良く、一席のみ空いているが、店内はカウンター席のみで、猛者達の熱気で蒸れている。
  先ずは券売機で食券を購入するが、初めてなので、「小ラーメン」の釦をポチっとな。
  序に、此方は豚の評価も良さそうなので、「豚増し2枚」の食券も購入。
  給水器で水を汲み、空いている席に着席し、食券はカウンター上に置く。
  若い御夫婦で切り盛りされている様で、目の前では店主が麺を茹で、プースーの準備をしている。
  入店時に調理中だった分にギリギリ間に合った様で、一〇分強でトッピングを訊かれる。
  数多の此の手の店で鍛えた胃袋なので、「全増しで」と御願いする。
  「大らーめん」ではないので、苦悶する事は有っても、食べ切れない事は無いだろうと踏む。
  然し、丼を受け取って怯んでしまう。
  「小らーめん」の筈だが、丼が大きく、普通で言えば、「大らーめん」の大きさだ。
  又、豚も圧巻の大きさで、通常で二枚入るが、更に二枚足したので、豚祭りの様相を呈している。
  此の手の食べ物は、怯んだり、何かを考えたりしたら負けなので、狂った様に一心不乱に喰らう。
  先ずは、蓮華を手に取り、プースーから頂こうかね。
  正真正銘の「カネシ醤油」を使用している様で、一口目の旨さはガツンと来る。
  プースー自体は濃い茶褐色をしているが、粘度は低目で、意外とサラッとしている。
  やや乳化傾向と言った感じで、全増しで醤油ダレも加えられたので、其の味わいも強めに出ている。
  野菜はと言うと、此れが結構な量。
  茹で加減は、シャキシャキとクタクタの中間だが、シャキシャキ寄り。
  背脂がとろりと掛けられ、醤油ダレも相俟って、脂っこいサラダを食べているかの様。
  其れにしても、中々減らず、麺に辿り着かない…。
  やっとの思いで、丼の中から麺を引っ張り上げると、縮れが効いて、見た目で分かる低加水麺。
  一本の長さは短めで、ぼそぼそとした食感だが、此の手のラーメンには実に合う。
  直系の「ラーメン 二郎」店舗御用達の「エビス麺機製作所」の製麺機で打った自家製麺
  亜流と言えども、本家本流に近付いているのが昨今のラーメン事情の様だ。
  大蒜は量は多くないが、程好い適量が添えられていて、辛味、コク共に良い。
  さて、主役とも言って良いのが、此の豚だ。
  何だろう、此の威厳に満ちた、太太しい迄の存在感は。
  バラ肉と腕肉の二種類が入っている様で、持ち帰り用の販売もしている。
  バラ肉は御決まりの赤味の部位がホロっと解れ、脂身はトロントロンに蕩ける味わいで、
  腕肉は確りとした噛み応えで、陸上競技経験者の若い婦女子の太腿の様な張りと弾力で、
  噛むとムチッとした食感で、此れが生身の婦女子の太腿だったらと考えたら堪らない…。
  思わず、ズボンのチャックを壊しそうに成りつつも、大人しく頬張る。
  其れにしても、量が半端では無い。
  野菜、麺、豚、何れもがド迫力だ。
  正直、「豚増し」にしなくても全く問題は無かったな…。
  久し振りに、若しかしたら食べ切れないかも知れないと言う思いと格闘しつつ、何とか完食。
  後半は味は其方退けで、完食する事だけに注力したので、味わう余裕も無かった。
  食べ終わった後は、暫くは此の手のラーメンは良いかなと思うが、来週は如何だろうか。
  今よりもっと疲弊して、荒んでしまっているかしら…。