続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「タイ屋台料理 ティーヌン」【銀座】


 …土曜日。
  金曜日は特別休暇を充て、此処二週間ばかり、ずっとバタバタしていた引っ越しの本番。
  朝は六時に起床し、八時半には引っ越し業者が訪れ、一気に荷物の運び出し。
  荷造りも中途半端で終わらず、当時平行で実施すると言う慌しさ。
  又、狭い路地の為、大きなトラックが入れないので、小さ目のトラックで往復する。
  高い金を取るだけあって、矢張りロープーは手際が良く、午前十一時には搬出、搬入終了。
  其の後は荷解きをしつつも、エアーコンディショナーの取り付け、テレヴィヂョンの設置、
  瓦斯台の配達、温水洗浄付き便座の取り付け、ケーブルテレヴィヂョンの工事、
  電話、瓦斯の工事、そして、旧居の掃除にと、大量の汗と格闘し乍ら、引っ繰り返りそうになる。
  取り敢えず、大きな物の配置が片付き、段ボールは山の様に堆く積まれているが、
  晩は打ち上げに「鮨処 いっしん」で労を労い、帰宅後は風呂にも入らずにバタンキュウー…。
  明けて土曜日、旧居の引き渡しに出掛け、六年間過ごした部屋に別れを告げる。
  何だか、感慨深いものが有る…。
  昼に成り、母親絡みの用事で、数年振りにザギンへ出掛ける。
  有楽町駅で下車し、先ずは腹拵えとばかりに、今は随分と便利な世の中で、
  文明の利器・携帯電話で、今居る場所の近くのラーメン店を探し出す事が出来る。
  と言う訳で、不慣れな携帯電話を操ると、六月四日に、氏と酒を酌み交わした、
  泰王国料理店の銀座店が、首都高速道路の下の飲食店街に在ると言うので、気紛れで行ってみる。
  地下の飲食店街の一画に在り、鰻の寝床の様に、高架下と言う事も有り、横に細長い造りに成っている。
  彼方の国の人と思しき店員に、好きな席で良いと促され、一番奥のテーブル席に陣取る…。

 ◎「生ビール」五九〇円
 …さて、懸案の引っ越しも取り敢えず終わり、一日明けて、外は此の陽気。
  真夏で汗が止まらないので、先ずは、暑気払いに麦酒を頂かない手は無い。
  隙さえ有れば、一杯引っ掛けようと常に考えている…。
  泰王国の麦酒も有るが、値が張るので国産で良い。
  背の低いジョッキが些か不満だが、兎に角、呑めれば良い。
  前の晩の酒も抜け、此の日の口開けの麦酒は冷えていて旨い。
  一応、昼間からザギンでルービーだ…。

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 ◎「トムヤムラーメン~チャーシューのせ(中華麺 バミー・トムヤム)」七七〇円
 …麦酒の摘みに、彼是と頂きたくなってしまうが、長っ尻をしている暇も無いので、
  誠に残念だが、主食を行き成り発注しよう。
  つい昨秋迄、人生に於いて泰王国料理と言う物を頂いた事が無かったので、
  基礎知識が乏しく、取り敢えず、ラーメンを頂いてみる。
  此方の一番人気であろうと踏み、「トムヤムラーメン」を発注。
  叉焼か海老が入る物が有るので、ラーメンと言えば叉焼、そう言う事だ。
  更に、麺の種類も選択出来る様なので、僕の様なトーシローは、
  大人しく、普通の中華麺にしておいた方が無難だろう。
  麦酒もそろそろ呑み終わる頃、一〇分と掛からずに出来上がる。
  丼の中を覗けば、尻の「*」が悲鳴を上げそうな、赤々とした色をしている。
  辛い物が苦手、汗っかき、暑がり、痔主の癖に、気紛れでこう言う物を食べようとする愚行。
  まあ、こんな調子で三十五年間、無駄に生き長らえてしまっているので仕方無い…。
  先ずはプースーを恐る恐る啜ってみると、特有の酸味と辛味が一気に感じられる。
  然し、初めて頂いた時の様な違和感は感じられず、結構すんなり受け入れられる。
  辛さは其れ程に強くないが、徐々に汗がヂワヂワを滲み出て来る様な感覚。
  辛いが、全体的にはさっぱり、すっきりとした味わいで、慣れれば癖に成るだろう。
  とは言え、如何も、余り慣れそうもないのが、臭い葉っぱ。
  香草と言う物で、十薬の様な臭いだけは、決して良い芳香とは言い難い。
  そして、檸檬草と言うのも入っている様で、酸味の有る味わいを演出しているのだろう。
  麺は細麺で、玉子麺の様な感じ。
  スルスルと入って来て、喉越しも中々に良い。
  具の叉焼はと言うと、牛タン専門店のテールスープに入っている様な食感の肉だが、
  味は其れなりに染み込んでいるので、次第に味わい深さを増して来て、強ち嫌いではない。
  中盤から大量の汗が噴き出し、拭っても拭っても、追い着きやしない。
  尻の「*」の決壊に恐怖し乍らも、プースーを粗方飲み、「鳩居堂」へと移動する。