続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「蕎麦・天麩羅 入船」【池袋】

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◆「蕎麦・天麩羅 入船」【池袋】

 ◎「カツ丼セット」八五〇円

 …昨日。
  一月七日からの九連休も、あっと言う間に終焉を迎え、何時もの暮らしが引き戻される。
  此の現実からは、如何足掻いても、逃げ出す事は出来ない…。
  久々の社会復帰だと言うのに、朝の通勤電車は時間通りに走る気は無く、
  池袋に一〇分程遅れて到着し、朝から歩調を乱される。
  今一、勝手が掴めない中、徐々に勘を取り戻す様に仕事に入り込む。
  其れにしても、気が滅入る事が多い。
  僕自身、今迄、余り人間関係に悩まされた事は無いのだが、今、直面しており、
  家でも仕事でも、気が休まるのは厠だけだ。
  嗚呼、此の先、遣って行けるだろうか…。
  針の筵の様な中、粛々と仕事を熟し、十二時半に成り、同僚の方と昼御飯を摂りに行く。
  こうして、誘って呉れる方が居るだけで救われる…。
  此の日は幾らか寒い様で、尤も、極寒の北海道帰りの僕からしたら、然程でもないが、
  温かい物が良いだろうと、同僚の方の案内で、蕎麦を頂きに行く。
  以前から、此の場所に蕎麦屋が在るのは知っていたが、入るのは初めてだ。
  酒も頂ける蕎麦屋と言った趣きで、粋な江戸の風情を感じられそうな印象が有る。
  そうは言っても、店内は至って普通の蕎麦屋で、小粋な感じは余り無い。
  着席し、昼時のメニューを眺めると、蕎麦と丼物の組み合わせが充実している。
  丼物 と言えば、僕は天丼ではなく、カツ丼派だ。
  と言う訳で、「カツ丼セット」を発注し、蕎麦は珍しく、温かい蕎麦にしてみる。
  偶には良かろう…。
  盆に乗せられ、運ばれて来た二つの丼は、何れも余り大きくはないが、中年太りの僕向けか。
  先ずは、バーソーから頂くこうかね。
  ルーシーを啜れば、甘味が有り、笊蕎麦の返しを薄めた様な感じで、中々に良い。
  極端に甘い味付けの食べ物は苦手だが、適度に甘味が有るのは好きだ。
  蕎麦はと言うと、決して腰が効いていると言う、落語の「時蕎麦」の様な物ではないが、
  スルスルっと啜るには、通りが良く、掻っ込む様に頂ける。
  病人食の様にも感じられるが、こう言う蕎麦も世の中には必要なのだ。
  さて、一方のカツ丼はと言うと、カツは三切れと少な目だが、致し方有るまい。
  恐らくは蕎麦と同じつゆで煮付けられていると思われ、甘味がやや強めの甘辛さが良い。
  カツは揚げ立てと言う訳には行かず、固くはないが、作り置きの感は否めないが、
  玉子が半熟加減なので、及第点を与えても良かろう。
  蕎麦のルーシーも確り飲み干し、二月三日の健康診断の事は気にしない事にする。