◆「麺処 花田」【池袋】
◎「味噌つけ麺」八九〇円
…毎日、寝起きが悪くて困る。
御負けに、夕べは就寝してから、三度も雪隠に起きる頻尿振りを遺憾無く発揮…。
いっその事、雪隠で寝た方が良いのではないか。
目覚ましに叩き起こされれば、ボーっと身体は鉛の様に重たく、
意識がはっきりする迄に時間を要し、思わず二度寝をしそうに成る。
そうは言っても、起きねば成らず、勇気を振り絞って布団から這い出す。
世間様は、加加阿の種子を炒って粉にした物に、牛乳、バター、砂糖、香料等を加えて練り固めた菓子を、
婦女子が殿方に渡す行事、情人節だと騒ぎ立てている様だが、こちとら関係無い…。
何時も通り、満員電車に乗車し、遅延しつつ池袋に辿り着く。
もう、すっかり遅延にも慣れ、否、諦めたと言った方が良いな。
今日も朝からパーソナルなコンピューターと睨めっこ。
コンタクトレンズが乾き、目がショボショボし、視界が真っ白に成りつつ仕事に没頭。
十三時を過ぎ、一息入れるべく昼休憩。
外に出れば、何時の間にか雨が降り出している。
何の断りも無しに…。
傘を持たずに出たので、ロス・インディオス&シルビア宜しく、傘も差さずに池袋。
当て所無く歩き始め、何時もの方向へと自然に足が向く。
此処最近、すっかり大人気店に成長し、行列が絶えないので敬遠している此方だが、
偶さか、店の前を通り掛かると、珍しく店頭に行列は無く、店内を覗けば先客二名のみ。
こんな奇跡は滅多に無いと、混まない内にさっさと入店。
隙間産業の様に、合間を縫う様にしないと無理だ…。
券売機で何時もの「味噌つけ麺」の食券を購入し、行列の最後尾に付く。
程無くして食券が回収され、「野菜、大蒜で」と御願いする。
久し振りの店内を見回せば、厨房内の人員も総入れ替えされており、見慣れた顔は無く、
第一、今迄は女っ気が全く無かったが、食券を回収しに来たのが女性店員になっている。
直ぐに席に通され、カウンター席の間に挟まる。
周囲を見ると、食事前の客が殆どで、発注が溜まっている様だ。
此れは時間が掛かると腹を括り、十五分程で漸くつけ麺に有り付く。
久方振りの味噌つけ麺は、見た目で濃厚なのが分かる。
ドロッと粘性の強い、此方の特徴は変わっていない様だ。
厳選されたげんこつ、鶏ガラ、モミジを合わせて煮込んだ後、豚足背脂を入れたスープに、
細かく切った玉葱、人参、長葱、 じゃが芋、出汁昆布を加え、野菜を潰し乍ら、
六時間以上煮込み、スープを一日冷やして完成すると言い、麺を浸ければべっとりと纏わり付く。
寧ろ、以前よりも粘度が増したかの様で、ドロッドロ。
然し、肝心のプースーの味が以前とは明らかに違う。
此方の売りとも言うべき、動物系と野菜から醸し出される旨味、甘味よりも、
何だか、味噌の塩気の方が勝ってしまって、尖った味わいが妙に気に成る。
只単に味噌の分量を間違えただけなのか、其れとも、作り手が変わったからなのだろうか…。
開店間も無い頃から虜に成った僕としては、此の状態が続く様であれば忌忌しき問題だ。
麺はと言うと、相変わらずのムッチリ、ムチムチの弾力と腰を兼ね備えた物で、
水で確りと〆られており、引き締まっていて旨いのだが、如何もつけ汁が…。
今日が偶々なら良いが、暫く時間を置く事にしよう。
御負けに、夕べは就寝してから、三度も雪隠に起きる頻尿振りを遺憾無く発揮…。
いっその事、雪隠で寝た方が良いのではないか。
目覚ましに叩き起こされれば、ボーっと身体は鉛の様に重たく、
意識がはっきりする迄に時間を要し、思わず二度寝をしそうに成る。
そうは言っても、起きねば成らず、勇気を振り絞って布団から這い出す。
世間様は、加加阿の種子を炒って粉にした物に、牛乳、バター、砂糖、香料等を加えて練り固めた菓子を、
婦女子が殿方に渡す行事、情人節だと騒ぎ立てている様だが、こちとら関係無い…。
何時も通り、満員電車に乗車し、遅延しつつ池袋に辿り着く。
もう、すっかり遅延にも慣れ、否、諦めたと言った方が良いな。
今日も朝からパーソナルなコンピューターと睨めっこ。
コンタクトレンズが乾き、目がショボショボし、視界が真っ白に成りつつ仕事に没頭。
十三時を過ぎ、一息入れるべく昼休憩。
外に出れば、何時の間にか雨が降り出している。
何の断りも無しに…。
傘を持たずに出たので、ロス・インディオス&シルビア宜しく、傘も差さずに池袋。
当て所無く歩き始め、何時もの方向へと自然に足が向く。
此処最近、すっかり大人気店に成長し、行列が絶えないので敬遠している此方だが、
偶さか、店の前を通り掛かると、珍しく店頭に行列は無く、店内を覗けば先客二名のみ。
こんな奇跡は滅多に無いと、混まない内にさっさと入店。
隙間産業の様に、合間を縫う様にしないと無理だ…。
券売機で何時もの「味噌つけ麺」の食券を購入し、行列の最後尾に付く。
程無くして食券が回収され、「野菜、大蒜で」と御願いする。
久し振りの店内を見回せば、厨房内の人員も総入れ替えされており、見慣れた顔は無く、
第一、今迄は女っ気が全く無かったが、食券を回収しに来たのが女性店員になっている。
直ぐに席に通され、カウンター席の間に挟まる。
周囲を見ると、食事前の客が殆どで、発注が溜まっている様だ。
此れは時間が掛かると腹を括り、十五分程で漸くつけ麺に有り付く。
久方振りの味噌つけ麺は、見た目で濃厚なのが分かる。
ドロッと粘性の強い、此方の特徴は変わっていない様だ。
厳選されたげんこつ、鶏ガラ、モミジを合わせて煮込んだ後、豚足背脂を入れたスープに、
細かく切った玉葱、人参、長葱、 じゃが芋、出汁昆布を加え、野菜を潰し乍ら、
六時間以上煮込み、スープを一日冷やして完成すると言い、麺を浸ければべっとりと纏わり付く。
寧ろ、以前よりも粘度が増したかの様で、ドロッドロ。
然し、肝心のプースーの味が以前とは明らかに違う。
此方の売りとも言うべき、動物系と野菜から醸し出される旨味、甘味よりも、
何だか、味噌の塩気の方が勝ってしまって、尖った味わいが妙に気に成る。
只単に味噌の分量を間違えただけなのか、其れとも、作り手が変わったからなのだろうか…。
開店間も無い頃から虜に成った僕としては、此の状態が続く様であれば忌忌しき問題だ。
麺はと言うと、相変わらずのムッチリ、ムチムチの弾力と腰を兼ね備えた物で、
水で確りと〆られており、引き締まっていて旨いのだが、如何もつけ汁が…。
今日が偶々なら良いが、暫く時間を置く事にしよう。