続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「なんつッ亭」【水戸】

イメージ 1

◆「なんつッ亭」【水戸】

 ◎「和風とんこつつけ麺」七八〇円+「大盛り」一〇〇円

 …日に日に肥大化しているのが目に見えて分かる様だ。
  寝ている間も太っているのだろうか。
  空気を吸っても太り、肉屋の前を通っても太るのではないかとさえ思う…。
  昨晩も寝付きは其処其処良いのだが、眠りが浅いのは何時もの事。
  夜中に何度か目を覚まし、今朝は四時半過ぎに雪隠に起き、徐々に起きる時間が朝に近付いている。
  今週も残り二日だが、身体は疲労し、寝起きは頗る悪い。
  目が覚めても、暫く其の儘の状態でボーっと血の気が戻るのを待つ。
  一〇分程、二度寝したい欲望と闘いつつ、やっとの思いで這い出す。
  今朝は何時もより少し早めに出、水戸へと出掛ける。
  上野駅から乗車した「スーパーひたち」は、先日のダイヤ改正から登場した新型車輌。
  今迄は何と無く、車内が小便臭かったが、全てが新調され、電源も付いているので助かる。
  水戸に着き、今日も黙々と仕事に没頭し、腕捲りつつ、額に汗を滲ませる。
  十三時に成り、一先ず、腹が減っては戦は出来ないとばかりに昼休憩に。
  此処最近は「らあめん 大山」に二度続けて訪店しているが、今日は変えてみよう。
  久し振りにロイクーなメンラーを頂きに此方へ御邪魔する。
  ラーメン店四店が入居する中、此方だけ券売機の前に人集りが出来ている。
  と言うより、禿げ頭の老人が外国人の女を連れ、券売機の前でもたついているに過ぎない。
  迷惑以外の何物でもない…。
  如何してこう言う所に紛れ込んでしまうかね。
  更に其の後ろには、春休みで遊び呆けているゆとり世代の木っ端アベックも居り、
  苛苛し乍ら順番を待ち、漸く回って来た所で、今回は初めてつけ麺を頂いてみる事にする。
  其の名も「和風とんこつつけ麺」と言い、序に大盛りの食券も購入し、益々、肥大化してみる…。
  店内に入り、カウンター席に腰掛け、店員が食券を確認しに来ると、
  麺は温かい物と冷たい物のどちらが良いかと訊かれ、勿論、冷たい物で。
  つけ麺は麺の腰や弾力を愉しむ物と思っているので、あつ盛りで発注する人間の気が知れない…。
  発注が済むと、後は只管、冷水を呷り、初夏の暑さを凌ぐ。
  後から入って来た客のラーメンに先を越され、やっと、つけ麺が運ばれて来る。
  つけ汁は茶褐色をしており、此方の名物で有るロイクーの素、マー油の黒さも垣間見える。
  麺は白っぽい色をしており、太さはラーメンよりもやや太い程度の中細麺と言った塩梅。
  上には白胡麻が塗されており、早速、此の麺を割り箸で手繰り、つけ汁に浸す。
  余談だが、割り箸が少し短いので啜り辛い…。
  さて、つけ汁はと言うと、「和風」と謳うだけあり、魚介が加えられている様だ。
  然し、魚介の風味は強くなく、仄かに香る程度と言った感じで、豚骨の味わいの方が強い。
  ややドロッとした豚骨のプースーは、砂糖や酢は入っておらず、素材の甘味が芳醇で良い。
  個人的な意見だが、此の手の動物系が強めに出ているつけ汁は、砂糖と酢を加え、
  甘酸っぱい味わいにしてしまうと、何だか、随分と安っぽい感じなるので嫌いだ。
  其の点、此方のつけ汁は変な味付けが施されていないので安心して啜れる。
  そして、ロイクーなマー油のコクが微かに感じられる。
  麺は余り太さが無いが、確りと水で〆られているので、ポキっと言う歯触りが心地好い。
  此れが温かい麺だったら、旨さは半減してしまうだろうな。
  麺を喰らうと言った醍醐味が薄らいでしまう。
  具は細切りの叉焼と、解した感じの叉焼の二種類と、麺麻、海苔、鳴門。
  最後は、運ばれて来た際にスープ割りが出来ると促されたが、僕はそんな軟弱な真似はしない。
  男は黙って、原液の儘、とろみの有るつけ汁をグイッと飲み干さにゃ。
  そうでないと、此処迄、身体は肥大化しまい…。