続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「蕎麦 藍」【熊谷】

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◆「蕎麦 藍」【熊谷】

 ◎「三種かけ」一三五〇円

 …昨日。
  今週は颱風が来襲したり、雨でずぶ濡れに成ったり、電車の遅延に巻き込まれたり、
  余計な事でストレスが増え、何時にも増して疲労した様な感じだ。
  偶の休日、ゆっくりと朝は寝ていたいと思う。
  が、金曜日の晩に呑んで帰り、帰宅後は長椅子で轟沈。
  其の儘、寝床に移動するのが億劫で、結局、地べたの座布団の上で朝を迎える。
  此れじゃ、身体に良い訳無いよ、分かっちゃいるけど止められない…。
  朝はボーっとし、身体も重たく、矢張り、ちゃんと寝床で寝ないと駄目だね。
  寝床でちゃんと寝たって、毎朝、辛い寝起きを迎えているのだから。
  午前中は、二日酔いではないが、何と無く気怠さが残り、腰の御医者も行かず仕舞い。
  日曜日に行けば良いやと、昼御飯を食べがてら家を出る。
  妹家族の家に立ち寄る用事も有り、埼玉県北方面へ自動車を走らせる。
  以前、「鮨処 いっしん」のマスターから、我が故郷、深谷の隣町の熊谷に、
  中々な蕎麦屋が在ると訊き、訪店する機会を伺っていたが、満を持して出掛けてみる。
  毎週、蕎麦を啜っている気がするが、こうも暑いと、蕎麦が楽だ。
  十三時過ぎに到着すると、駐車場も空きが有り、事無きを得る。
  小粋な、小洒落た造りの店内に入ると、落ち着いた雰囲気だ。
  席に着き、メニューを開くと、まあ、御値段も宜しいわね。
  蕎麦は今や高級品で、庶民の手の届かない所に行ってしまった様な気がする。
  材料費や原価率は分からないが、江戸時代の庶民の文化が高嶺の花と化している…。
  さて、熟考した結果、二種類の蒸篭蕎麦と掛け蕎麦が頂ける「三種かけ」に決定。
  一三五〇円有れば、ラーメン二杯は頂けるが、蕎麦は粋でないといけない。
  無粋な事は言わず、蕎麦をジッと待とう。
  程無くして、先ず最初に、栃木県産の蕎麦が遣って来る。
  笊の上には、三口で啜れそうな蕎麦が盛り付けられている。
  先ずは、蕎麦だけを啜ってみると、哀しいかな、蕎麦に関しては全くの門外漢で、
  生来の馬鹿舌、貧乏舌が拍車を掛け、繊細な味の違いが分からないと来ている。
  此方の蕎麦は、蕎麦殻だけを剥がした蕎麦の実、丸抜きと言う物を製粉した粉で打った蕎麦と言う。
  蕎麦を手繰り、つゆに半分程を浸して啜ると、つゆの浸されていない部分も、
  僅かな滑りが有り、スルスルっと啜れ、つゆは濃厚な感じはしないが悪くない。
  安い蕎麦では味わえない、蕎麦の風味が鼻から抜ける感じが心地好く、粋だ。
  ペロッと、あっと言う間に啜ってしまうと、次の蕎麦が配膳される。
  今度は福井県産の蕎麦と言い、色は何と無く、光の加減かも知れないが、緑がかっている感じ。
  先程の栃木県産の物よりも、腰が強い感じで、此れは単に茹で加減の差なのか。
  其れすらも分からない位の蕎麦音痴なので、玄人からしたら嗤われてしまうな。
  蕎麦を頂く資格が無いのかも知れないが、夏なので頂かせて貰おう…。
  最後は掛け蕎麦。
  つゆから啜ると、醤油の酸味が浮かび上がり、蒸篭蕎麦とは異なる味わい。
  胃袋が温まり、ホッとする感じで、妙に落ち着いて、和んでしまう。
  蕎麦の産地の説明は無かったが、訊いた所で、素人には分からないので良いか。
  〆は、蒸篭蕎麦の蕎麦つゆを蕎麦湯で割って頂く。
  此の蕎麦湯がトロントロンで、実に良い。
  優しく胃袋を包み込んで呉れる様な感覚で、此れを焼酎で割ったら最高だろうな。
  訪店した事を「鮨処 いっしん」のマスターに報告せねば…。