続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺処 ほん田 niji」【大宮】

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◆「麺処 ほん田 niji」【大宮】

 ◎「特選つけ麺」九八〇円+「中盛」無料

 …嗚呼、今週も随分と永く感じたわぃ。
  木曜日、金曜日は久し振りの出張も、夜遅く、朝早い仕事だった為に疲労する。
  別段、大した事はしていないのだが、寄る年波には抗えないと言う事か…。
  昨晩は呑まずに大人しく帰り、家でひっそりと、冷奴を摘みに似非麦酒を呷る。
  何せ、昼間の「らあめん 満来」の「チャーシューざる」が胃袋に居座っており、
  軽い物で簡単に、且つ、暑いので似非麦酒は多目にかっ喰らう。
  疲労も相俟って、長椅子にゴロンとしたが最後。
  風呂は帰宅後直ぐに入ってしまったから良いものの、気付けば夜中の二時だ。
  寝床へと移動し、二日振りの我が家の布団で蹲る。
  熱帯夜なので、勿論、窓は開けっ放しで…。
  明け方に雪隠にも確りと起き、疲れも抜け切らない儘、一〇時に起き出す。
  「ぶらり途中下車の旅」をぼんやり観つつ、ヴォーっと過ごす。
  正午を廻り、そろそろ空腹も甚だしく、身支度を整える。
  明日、祖父の米寿の祝いの食事会が有ると言うので、空手と言う訳にも行かないので、
  祝いの品の買い物がてら、大宮の街へと出る。
  何時ものさいたま市桜木町駐車場に停めると、周囲は明らかに人出が多い。
  何でも、国鉄の大宮工場で催しが行われている様で、糞餓鬼やら鉄っちゃんで大賑わいだ。
  そんな事に我関せずで、こちとら腹拵えの方が大事だ。
  目的地は、昨年三月に開店して以来、ずっと未訪の宿題店の此方。
  道路の向かいの「つけめん 102」に対抗する様にして出店したとしか思えない。
  店に着くと、「つけめん 102」程ではないが、九名の待ち。
  急ぐ用事も無いので、じっくりと待とう。
  先に食券を購入せねば成らない様で、店内の券売機と向き合う。
  五月限定の「カレボナーラ和えつけ」と言う、カレーとボラギノール、もとい、
  カルボナーラを合わせた物も有る様だが、此方に関しては童貞なので、奇を衒わずに普通で行こう。
  「こってり」に分類されると言う「つけ麺」にし、贅沢して具が多い「特選つけ麺」と言うのに決定。
  行列に戻り、十五分程待つと、食券を回収される。
  麺の量が中盛りに出来ると言うので御願いし、「特選」なので四種類全ての叉焼が入るので、
  後は、麺麻を「穂先」、「極細」、「極太」の三種類の中から選択する様にと促され、
  「極太」と迷った結果、此処は矢張り、「穂先」で御願いする。
  いっその事、麺麻も三種類全て入れて呉れやしないだろうか…。
  程無く店内に通され、日向で乾涸びた身体を潤す様に、冷水を浴びる様に飲む。
  厨房は結構な広さで、中には五人の店員が居り、中々に人件費が掛かっていそうだ。
  さて、一〇分程待ち、つけ汁、麺の器が先に配膳され、続いて、具を乗せた皿が揃う。
  具の皿には四種類の叉焼、穂先麺麻、半熟味付け玉子、海苔が盛り付けられている。
  宛ら、満漢全席を食べるブルジョワジーにでも成ったかの様だ豪華さだ。
  庶民の細やかな愉しみだ…。
  つけ汁はと言うと、此処数年来の流行りの魚介系豚骨で、泡立ってしまって表面がロイシーだ。
  先ずは麺を手繰り、つけ汁に浸して啜れば、察した通り、勝手知ったる味わい。
  動物系、魚介系共に確りと出汁が出ており、粘度は低いが力強さが有る。
  麺は表面はツルツルで、極めて緩い縮れが効いており、ソバージュを当てて一年経った感じ。
  色味はやや黄色で、噛むとミシっと音がしそうな程で、腰が効いていて旨い。
  喉越しもそうだが、噛み応えも愉しめると言った感じだ。
  具に取り掛かり、穂先麺麻は二本入り、シャキシャキしつつも柔らかくて絶妙。
  「極太」も気に成ったが、次回へと回そう…。
  お次は、昨日、一昨日とさんざっぱら頂いた叉焼だが、矢張り、クーニーは魅惑的だ。
  「魅惑のチキルーム」並みに魅惑的だ。
  四種類の内、先ずは「鶏」から頂く。
  鶏胸肉を鶏腿肉で巻いたロールチキンに秘伝のタレを塗り、炭火で炙ったと言い、
  鶏肉特有のあっさりとした味わいに香ばしさが付加され、初っ端に頂くには良いな。
  続いては「定番」と呼ばれる物で、豚肩ロースを塩、黒胡椒で下味を付けて、
  真空低温調理で旨味を閉じ込めたと言い、味としてはパストラミ鴨ロースの様。
  ムチッとした弾力が、其の調理法の由縁が。
  お次は「脂」と呼ばれる、脂が乗った豚肩ロースを塩揉み、塩茹でしたホロホロ肉を、
  炭火で炙ったと言うだけあり、ジューシーさと香ばしさが強い。
  最後の「バラ」は、醤油、蜂蜜等を使ったタレで煮た豚バラ肉を炙った叉焼
  赤身と脂身の部位が、角煮の様に綺麗に二層構造になっており、味付けも確りしている。
  個人的に叉焼は炙っていない方が好きなのだが、四種類も出されると圧巻だ。
  半熟味付け玉子は黄身がねっとりと濃厚で、中迄十分に味も染み込んでいる。
  勿論、〆はつけ汁を全て飲み干し、「カレボナーラ和えつけ」も大いに気に成ってみる。
  「つけめん 102」であれだけ待つ位なら、此方の方が遥かに価値が有るだろうな。