続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん つけめん 鶏の穴」【池袋】

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 ◎「タイキック」八七〇円+「半熟味付け玉子」無料

 …憂鬱極まりない月曜日。
  昨晩は「鮨処 いっしん」から帰って直ぐに長椅子にゴロンと成ったが最後。
  決まって、目覚めるのは午前二時過ぎで、寝間着に着替えて寝床に移動する。
  こんな調子じゃ、寝起きも良い筈が無く、朝からぐったりとしている。
  折角、週末は久方振りに羽を伸ばし、スッキリもして、非常に有意義だったのに…。
  嗚呼、又、スッキリしたいナァ~。
  夢から一気に現実に引き戻され、何時もの満員電車に押し込まれて出掛ける。
  月曜日から電車の遅延に巻き込まれ、車輛点検とか、踏切直前横断とか、もう止めて欲しい!
  月曜日の朝から余計な、不要なストレスを増やさないで呉れ。
  些細な事で調子を狂わされ、気持ちが乗って来ない…。
  池袋には一〇分以上遅れて辿り着き、全く以って良い迷惑。
  仕事へと雪崩れ込み、残務を熟す。
  四の五の言っている暇は無いわね。
  十二時半を廻り、息抜きも兼ねて昼御飯を摂りに出よう。
  週末にスッキリしてしまった手前、早くも倹約生活に突入しようと誓うも、
  月も改まり、そう成ると、自然と此方は気に掛かる。
  そう、月替わりの限定メニューを頂かなければならない。
  前回は四月中旬から五月末迄と言う不規則な期間で「ボンゴレチョップ」だったが、
  其れを頂いてから一ヶ月強、次なるメニューは何じゃらほいと、いそいそと向かう。
  店に着き、店頭の貼り紙を見て、一瞬、怯んでしまう。
  其の名も「タイキック」と言い、魚醤と香草を使用した泰王国風のラーメンとな。
  怯んだのと同時に、此の手のラーメンが御好きなid190氏を思い起こす。
  氏には泰王国料理屋に案内して頂き、酸っぱい物や、辛い物や、香草の入った物を頂いたっけか。
  「限定麺」の食券を購入し、店内に入り、カウンター席に腰掛ける。
  食券を手渡すと、「半熟味付け玉子」が無料で付くと言うので御願いする。
  冷水をグイグイ呷り、期待と不安を胸に出来上がりを待つ。
  そして、出て来たのはラーメンの丼と、別皿で香草とライム。
  ラーメンはプースーが澄んでおり、恐らくは此方の売りである鶏を使用した鶏清湯。
  其の表面の一部分が赤くなっており、魚醤が垂らされたのだろう。
  いざ、プースーから啜れば、実にすっきりとした口当たりで、辛さ、酸っぱさは無い。
  トムヤムクンラーメンの様な感じではない。
  鶏清湯らしく、すっきりとして居乍らも、優しい旨味、甘味がじんわりと浮かび上がって来る。
  時折、混ざり合った魚醤の独特の味わいが感じられるが、其れも一興だ。
  麺はと言うと、フォーとか言う、越南料理で使われる米粉で作った平打ち麺。
  「フォー」と聞いても、決して、くまだまさしの物真似はしない…。
  馬鹿は兎も角、此の麺、実に弾力が半端では無く、護謨の様な強靭なモッチモチ感。
  ツルツルと入るが、ちゃんと噛まないと、喉に引っ絡まって死んでしまいそうだ。
  危ない、危ない。
  中盤から、別皿の香草を投入し、ライムを搾ってみる。
  すると、香草のあの風味と、ライムの酸味で一気に泰王国料理風に変化する。
  最初から入っていても良いかも知れないな。
  具は鶏肉のそぼろ、三つ葉、玉葱と言うか大根の様な薄切りの野菜、そして、驚いたのが肉だ。
  鶏肉の叉焼ではない事は見た目から想像出来たが、齧ってみて分かった。
  此れは、鶏の頸周りの肉の「せせり」だ。
  噛むとブリッと言う歯触りがするので分かる。
  此れは工夫したな。
  塩と胡椒で確りと味付けされ、ライムを搾った時の酸味に合う鶏肉と言えば、砂肝かせせりだ。
  砂肝は一月の限定メニュー「すなぎもパンチ」で登場済みなので、せせりなのだろう。
  塩ホルモンでも、せせりを炙って、檸檬を搾って食べれば旨いものな。
  半熟味付け玉子は例によって黄身の半熟加減も良く、ねっとりと濃厚で旨い。
  変わり種のプースーも粗方を飲み、痛み止めを確りと服用して午後の業務へと向かう。