続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「つけめん らーめん みとや」【東武練馬】

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 ◎「チャーシューつけめん」九〇〇円+「中盛」無料

 …昨日。
  仕事の面では、先週金曜日辺りから、とある事情で吹っ切れている。
  まあ、仕事に行く前の重苦しい気分と、心がざわつく胸騒ぎは変わらないが…。
  永い永い一週間も、此の日で最後。
  僕にとっての花金なので、幾らかは気持ちの軽さも有る。
  此の日も午後からの仕事の為、早目に到着して昼御飯を済ませる。
  一週間の締め括りは此方と決めている。
  何時もの様に木戸を開けて店内に入れば、意外にも結構な混み具合。
  何とか、カウンター席の隙間に尻を捻じ込み、事無きを得る。
  前回は「メンマつけめん」だったので、今回は「チャーシューつけめん」に戻そう。
  麺の量は勿論、無料の中盛りで御願いする。
  何時もよりも混雑しているので、店主も調理に配膳に会計に大忙しだ。
  あっと言う間に満席に成り、店内に待ちも発生する程。
  一体、何が起きたのか。
  KinKi Kidsと絡んでいた時の吉田拓郎の様に、一気に商業化の波が押し寄せたのか…。
  さて、冷水を呷りつつ、目の前で繰り広げられる調理の工程を拝見しよう。
  直ぐ前からは、醤油ダレの芳しい薫りが漂って来る。
  つけ汁の器に醤油ダレ、砂糖の様な白い粉、胡椒を振り掛け、酢を数回振り入れる。
  おやっ、以前の様に、挽き肉の入った肉味噌の様な調味料は入れなくなったのか。
  更に、麺麻、刻み叉焼叉焼を入れ、其処にスープを注ぎ、上澄みの油層を垂らし、
  海苔をあしらえばつけ汁の完成だ。
  其の工程で、僕は発見をする。
  叉焼が明らかに改良されている。
  刻み叉焼が厚味を増し、ゴロゴロとした感じが有る。
  極端に大袈裟に言えば、「らあめん 満来」を髣髴とさせると言えなくはない。
  更には、大判の叉焼は、今迄はハムの様な物が三枚入っていたが、
  今回からは其の厚さが五ミリメートル程と分厚く成り、其の分、二枚に変更されている。
  つけ汁、麺の順番で配膳され、目の前で見れば其れは明らかだ。
  此れは実に旨そうだ。
  先ずは、つけ汁の味が満遍無く撹拌される様に、器の底を浚って馴染ませる。
  逸る気持ちを抑えつつ、麺を手繰り、つけ汁に浸し、一気に啜る。
  つけ汁は何時もと変わらず、塩気が立ちつつも、魚介系と動物系の均整取れた味わいと、
  此方特有の得も言われぬ、一味違う、独特の旨さは健在。
  サラサラのつけ汁で、あっさり、さっぱり、陳腐な味に成り勝ちだが、確りとした味わい。
  「中華そば べんてん」の味も、こんな感じなのかと思いを馳せてみる。
  麺は自家製麺で、中盛りで三五〇グラムだが、旨いのであっと言う間に無くなってしまう程。
  ゲッティーを思わせる様な腰と弾力と啜り心地の良さ。
  粘度の低いつけ汁とも絶妙の組み合わせ。
  さあ、つけ汁に沈んだ具に取り掛かろう。
  麺麻は言わずもがなの旨さで、派手さは無いが、胡麻油の風味が有り、食感、軟らかさ共に良い。
  刻み叉焼はと言うと、矢張り、明らかに以前の物よりも厚味が有る。
  ほろほろ、とろとろ、ふわふわ、そんな擬音が当て嵌まる素敵な代物。
  此れは、「チャーシューつけめん」にして大正解!
  大判の叉焼も食べ出が増し、赤身の噛み応えの有る部分と、脂身の蕩け具合の両方が堪能出来る。
  〆は、スープ割りはせず、原液を飲み干す。
  嗚呼、此方を最後に訪れる時は、「チャーシューメンマつけめん」を大盛りで頂いてしまおう。