続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らあめん花月 嵐」【東武練馬】

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◆「らあめん花月 嵐」【東武練馬】


 …日曜日。
  今週、来週と金曜日から日曜日は朝から晩迄の十二時間労働の為、へとへとのくたくた。
  特に週末は重苦しい精神疲労も重なり、より一層、疲労度が増す…。
  此の三十七年の人生、我慢する事、グッと抑え、堪える事を体得していて良かった。
  普通だったら、疾うに切れているだろう。
  僕が堪えれば丸く収まるのだと、強く心に言い聞かせ、黙って全てを飲み込む。
  そんな暮らしを送って、早くも三ヶ月が経つわぃ…。
  其れが祟ってか如何かは不明だが、最近、胃痛にも見舞われる。
  胸痛も無くはないな。
  満身創痍の手負いの僕だ…。
  で、話は遡って日曜日。
  十五時に何とか合間を見付け、漸く、昼休憩を取る。
  こんな時間じゃ、チェーン店で甘んじるしかない。
  「CoCo壱番屋」、「手もみラーメン ジロー」、「天丼 てんや」等々。
  う~ん、決め手に欠けるな。
  そんな折、新メニューの幟が出ている此方を発見。
  先日迄、「嵐げんこつらあめん BLACK MONSTER」と言う期間限定メニューだったが、
  大蒜が盛られているので、仕事中は拙いと思い、回避していた。
  休日であれば、心置き無くガッツリと補給するのだが…。
  そして、其れに代わって登場したのが、喜多方ラーメンの様だ。
  大河ドラマ「八重の桜」に便乗したのだろう。
  店に入り、食券を購入し、奥のカウンター席に腰掛ける。
  こんな時間と言うのに、店内は日曜日の優雅な昼下がりを愉しむブルジョワジーで混んでいる。
  冷水を呷り、乾涸びた身体に潤いを与える。
  そして、一〇分程でラーメンが配膳される。
  叉焼が六枚乗り、喜多方ラーメンらしい、あっさりとしていそうな見栄えだ。
  先ずは、何時もの様にプースーから頂く。
  澄んだプースーは、一口啜ると魚介の味わいが微かにふわりと感じられる。
  豚、鶏ガラ、煮干しをあっさりと煮出した醤油ベースのスープと言う謳い文句で、
  大量の野菜を一緒に煮込む事で何とも柔らか味を増した奥行きの有る味わいだと言う。
  より円やかさを実感出来る様に、大量の野菜を用いて、繊細な優しい味を目指したらしい。
  確かに、喜多方ラーメン、佐野ラーメン等は、あっさり、さっぱり、すっきりとした味わいで、
  簡素な印象を受けるが、だからこそ、奥が深く、味の誤魔化しが効かないのだろうな。
  此方の期間限定ラーメンの数々は、侮る勿れ、中々の味、出来栄えで高品質だ。
  麺はと言うと、喜多方ラーメンの特徴でもある平打ちの縮れ麺。
  然し、青竹打ちの佐野ラーメン程、ピロピロした感じは無く、厚味が有る。
  加水率は高目で、ツルツルとした食感で、モチモチとした弾力が強く感じられる。
  縮れは緩く、言うなれば、稲庭饂飩の様な感じとでも言おうか。
  さて、最近、叉焼、豚に嵌っている僕だが、六枚の叉焼と言うのは有り難い。
  此れも、大した期待は寄せていなかったが、ところがどっこい、ヨッコイショーイチ、
  「桜の食堂」の為だけに開発したと言い、トロっと柔らかく煮込んだ豚バラを用いた専用の叉焼
  口に入れるとトロンと蕩け、赤身はホロっと解れ、味付けも良い。
  具は他に、麺麻、鳴門、葱が入り、中でも麺麻は秀逸。
  派手さは無いが、麦酒の摘みでも頂きたい様な旨さだ。
  上に振り掛けられた黒胡椒も、ピリッとした爽やかな辛味を齎して呉れ、味が変わって良いな。
  プースーも熱熱で、猫舌だが、最後迄、美味しく頂けて満足だ。